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希少性を高めてこそスペシャルティコーヒーであり、だからこそ価値がある
有難いことに出張の嵐である。年始からシンガポール、ドバイ、アメリカ、オーストラリアと出張が続き、今はインド、香港、韓国、フィリピンと約二週間の旅に出る。
ここ最近は踏んだり蹴ったりだった。ESTAがリジェクトされたり、フライトが遅延しまくったり、クレジットカードを忘れたり、バッゲージロストしたり、しかもインド行きのフライトも3時間弱遅れて更なるカオスを極めている。極め付けは香港で食中毒と凄まじい
外食のカリスマがカフェレストランを手掛けたら?
僕が始めたオンラインサロン「井崎英典のコーヒー共和国」は中々濃厚なメンバーが揃っている。
飲食、金融、商社、スタートアップアクセレレーター、マーケティングスペシャリスト、ソフトウェアエンジニア、バリスタ、ロースター、など、まさにカオスで多種多様な人々が「コーヒー」という思想の元に集う共同体の体をなしている。
実際にオンラインサロンのメンバーに事業創造、予実管理やファイナンス、人材紹介などガッツ
バリスタという職業に誇りを持つ場所
中国は上海に来ている。8日間の完全隔離の真っ只中。最後に入国したのが2019年12月17日なので、約3年ぶりである。しかも1989年振りの大規模なデモが上海で勃発し、我ながら凄まじいタイミングで来てしまったと思う。
実は珈空暈(コクウンと読む)と名付けた会員制 / 招待制のコーヒーバーを密かにオープンしている。珈空暈とは、禅語からインスピレーションを得た当て字で、すべてのものの存在する場所を示す
異国の香り、リベリカのフレーバー
約2年振りの海外出張である。コロナ禍以前は、例え10日間ブラジルに行くにせよパッキングは20分あれば十分だった。
久しぶりのパッキングは2時間もかかった。懐かしい思いに浸りつつ、昔の手順を思い出すようにパッキングをした。
以前はゲートクローズギリギリに行くのが常だったが、空港にも2時間前に着く徹底振り。思いの外、出国は非常にスムーズで特に面倒なことは何もなかった。
今回はとあるプロジェクトで
紙コップとスペシャルティコーヒー
昨日はバリスタハッスルのパートナーであるMatt Pergerに紹介してもらったWhite2TeaのPaulから中国茶のレッスンを受けた。Paulは2005年頃から中国に移住し、プーアール茶を専門に中国各地を飛び回る生活をしているらしく、現在は雲南に落ち着いているそう。
ECを眺めていると、元々アートをバックグラウンドに持つ彼のセンス溢れるパッケージの数々に思わずジャケ買いしたくなる。彼が中国茶
新年度ということで感情を整える
本来であればインドネシアに出張するはずの予定がキャンセルとなり、すっぽり予定が空いた。大型のイベント、新規クライアント、社外取締役を務める会社に初めての訪問と楽しみな予定が詰まっていたが、うまく回らない時は回らない。
「純喫茶のフィルターを通した食とコーヒー」をテーマに据えた会社を一緒に始めたWAGYUMAFIAの浜田さんは既にロンドン、スペインを飛び回っているのにな、と思いつつ自分もそろそろか
2021年も大変お世話になりました!
海外で過ごすことのない1年はこの仕事を始めて以来初でした。スターアライアンスTOP1000に入るほど世界を狂ったように飛び回っていた僕にとって、国内に留まり続けた2021年は「異常」な年と言っても過言ではありません。
そんな2021年のバリスタとしての学びを総括すると「日本を学び直した1年」だったと思います。当然ながら海外に行けないからといって不貞腐れても仕様が無いので、思い切って日本を学びなお
WBCの役割が変わった年
コロナウィルスの世界規模の感染拡大の煽りを受けて、2000年から始まったWorld Barista Championship(以下WBC)の歴史上初めて2020年は大会が開催されなかった。
長い準備期間は調子を狂わせる。意外に思われるかもしれないが、実は準備期間は長すぎるとダメだ。体験的に3ヶ月くらいがちょうど良い。
ようやく開催された2021年WBCの参加国は38カ国。例年の参加国が60カ国
食・酒・水そして時々珈琲とCOJ
ふと最後の海外出張はいつだったか思い出す。2020年2月、コロナが長期化する気配を感じてほぼ1ヶ月丸々海外出張に出かけていた。それ以来海外には出ていない。
本当はイタリアのミラノで開かれるHost Milanoに行く予定だった。というか行かなければいけなかったのだけども、日本帰国時の謎の自宅隔離2週間のハードル、イタリア政府のコロナ対応の方針転換によって、断念せざるを得なかった。
コロナ禍に突
#ヤバいデカフェ がヤバい
私のSNS限定でデカフェを販売し始めて早6ヶ月経とうとしている。始まりは「世界でも最も美味しいデカフェを作ってしまえ」という悪ふざけだった。その経緯はこちらのnoteをぜひご覧頂きたい。
発売当初は首も座っていなかったジョーも、今ではつかまり立ちをするようになり、狭い家中を縦横無尽にハイハイするようになった。私たち夫婦のコーヒータイムのお供は変わらずデカフェなわけだが、美味しいデカフェがあること
ジャパニーズコーヒーを志向する日々
蝉の鳴き声がひときわ感高く響く季節がやってきた。夏本番を迎え、オリンピックもいつの間にか開幕している。夏らしい空を眺めながら、水出しコーヒーを氷いっぱいのうすはりグラスで喉を鳴らしながら飲むと美味い。
茶道のお稽古では、まず掛け軸を拝見する。初心者の僕にはもちろん読めないので、掛け軸の前で唸っていると先生が「この掛け軸の意味は〜」と教えてくださる。
入水見長人 (みずにいりてちょうじんをみる)
約6年ぶりのカウンター (後編)
「約6年ぶりのカウンター」の後編は、KOFFEE MAMEYA KAKERUとのコラボイベントで提供した、WBCを再構築したコースの説明をしたいと思う。前編は6年ぶりにカウンターに戻った理由について。
実はイベント後、インスタグラムでコースの内容を解説したところ、世界中から熱狂的な反応があった。コーヒー体験の新たな扉を開けつつある実感を得た瞬間だった。バリスタという職業を信じ続ける延長線上に、コ
約6年ぶりのカウンター(前編)
梅雨だ。雨の滴る音を聞きながら、冷房の効いた室内で飲むホットコーヒーが間違いない季節。KOFFEE MAMEYA KAKERUの三木さんから、コラボレーションのお誘いを頂き、昨日無事にイベントを終えたのでコース内容を含めて振り返りたい。
なぜこのタイミングでカウンターに戻る決意をしたのか、まずはこの前編でお話しさせて頂く。後編でコースの詳しい内容を説明するので、興味のない人は読み飛ばしてもらって
コロナ禍におけるコーヒーマーケットの動向と考察
コロナ以前は蒸し暑い東南アジアから北米に飛んだりと季節感のない生活を送っていたので、この1年は季節の移り変わりを肌で感じる日々が続いてる。特に梅雨の季節は海外出張が激しめだったので、いつの間にか梅雨が終わっているのが常だった。雨の滴る朝イチで飲む、深煎りのネルドリップがウマいんだなーと気付く。
コロナ禍で私の生活とビジネス環境も激変したように、コーヒー業界の動きも激変している。グローバルマーケッ
【5月分】ヤバいデカフェ売ります
自分の満足いくデカフェがないなら、極上のパナマ・ゲイシャの超希少ロットをデカフェにしたらどうなるだろうーー全てはそんな大人の悪ふざけから始まったこの企画、その経緯はこちらのnoteよりご覧頂きたい。
そして今回もやろうと思う。この「デカフェにしてはいけないシリーズ」をシリーズ化して、世界でいちばんクレイジーなデカフェが揃っている会社にしようじゃないか。
ということで、デカフェにしてはいけない特