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食・酒・水そして時々珈琲とCOJ

ふと最後の海外出張はいつだったか思い出す。2020年2月、コロナが長期化する気配を感じてほぼ1ヶ月丸々海外出張に出かけていた。それ以来海外には出ていない。

本当はイタリアのミラノで開かれるHost Milanoに行く予定だった。というか行かなければいけなかったのだけども、日本帰国時の謎の自宅隔離2週間のハードル、イタリア政府のコロナ対応の方針転換によって、断念せざるを得なかった。

コロナ禍に突入して僕はコーヒーだけで戦うことをやめた。「コーヒーを通して素敵なコーヒーブレイクをプロデュースする」という使命は変わっていない。ただ、その使命を果たす上でコーヒーの比率を下げている。

コロナ禍最高の出会いとなったWAGYUMAFIAの浜田さんとコーヒーの会社を立ち上げた。その名もCOJ(意味は想像にお任せする)!

妄想喫茶はその一事業としてテストランを続けているわけだが、現在は予約をオープンにする前に満席になるイベントに成長している。常連様に感謝。

日曜日にはCOFFEE&STEAKという新たなイベントをテストランした。妄想喫茶はカレーとコーヒーだし、COFFEE&STEAKはコーヒーとステーキ(このイベントが良すぎたので別途noteを書こうと思う)

コーヒーだけではリーチできない層にリーチできる、その逆も然りで、シナジーを生む組み合わせをプロデュースする能力が大事だろうと浜田さんを見ていてつくづく感じる。

10月1日のインターナショナルコーヒーデーはASIA’S 50 BEST BARS3位にランクインしたThe SG Clubにてコーヒーカクテルのイベントだった。創業者の後閑さんとのコラボレーションだったが、涙を流して喜ぶ方がいらっしゃるほどのエスプレッソマティーニを出すことができた。

他にも錚々たるバリスタ、バーテンダーが大集合した本イベント。台風にも関わらず1000杯以上を提供する大盛況ぶりだった。このイベントもコーヒーだけではリーチできない多くの方々を幸せにできたはずだ。

僕がハマっている南部鉄器も然りである。南部鉄器から、和銑、禅、茶の湯、茶碗、日本の水と興味が変遷しているわけだが、コーヒーとの化学反応が楽しみでしょうがないわけだ。だからこそ、一見コーヒーと関係のない分野も徹底して掘り下げるようにしている。

コーヒーの抽出に最適化されたカスタムウォーターも魅力的だが、熊野古道の最果てにある限られた人しか辿り着けない水源から取れた水で淹れたコーヒーも美味い。その水がコーヒーの抽出に最適か否かは正直わからない。ただそもそもこの文脈で味云々言うのはセンスがないことはわかる。

そろそろ世界が本格的に動き出す。偉大な他業種の仲間とともに井崎にしか表現できないコーヒーを求めて更にピッチを上げていきたい。

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