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「まだまだ先の話ですので……」(20年前) 22.8.23

某R東海が、1993年に「そうだ京都、行こう。」キャンペーンを開始したころ、「KYOTO・CLUB」なる無料会員制のサービスを運営していた。(『東海』なのになんで? とは思ったが)

これは会員であれば、京都の観光案内・割引サービスなど提供してくれるもの。

当時、新聞で大々的に宣伝したこともあって、僕も加入した。無料だし。


現在のようにネットでなんでも調べられる&予約できる時代ではなく、京都に旅行する前の計画・現地で道に迷った時などに、大変にお世話になった。


が、開始から10年後の2003年。突然サービスを終了するとの連絡が来る。

さあ、慌てた慌てた。


さっそく詳細確認のため、インフォメーションデスクに電話。すると、

「50歳以上の方対象に、新しいサービスを提供させていただきますが」

当時僕34歳。

「まだまだ先の話ですので……」と諦める。



それからほぼ20年。

僕も立派な「50歳以上の方」である。


でも、いまはもうネットで大抵のことは用が済むので、このサービスには(今もあるとしても)加入しないとは思う。

ただ、当時も思ったのだが、なぜ「シニアサービス」というのが存在しているのだろう。


たとえば、毎月15日前後はスーパー・ドラッグストアでシニアのみ割引をしているケースが多い。「シニア」の年齢定義は様々だが、たとえばイ才ンで55歳以上が該当。ちょっとシニアには早すぎない……?

正確には「グランド・ジェネレーション」というそうだが。


シニアというかミドル向けでは、僕も加入している某R東日本「大人の休日倶楽部」。これは50歳から。

さぁ、使い倒すぞと思っていた矢先に、世の中が「このようなこと」になってしまったが……。


シニアが優遇される理由については、昔からそうなので深く考えたことがない。

一般的には

年長者への敬意

年金生活の補助

福祉活動の一種

と考えられるが、シニアに限らず若者向けのサービスもあればいいのに。


でも、現実問題、お金を使ってくれそうな世代だからとりわけ優遇されるのだろうか。

シニアと言っても貧困層から富裕層まで様々だと思うが。


とにかく、今の社会の仕組みとしてはシニアに近づいていくほど優遇を受ける機会が増えていく。

今日だって、イ才ンで買い物したとしても割引にはならないが、55歳以上で専用カードを持っていれば、全品5%オフ。

60歳以上になれば、割引される施設も増えてくる。


ならば、長生きしたほうがいい。

もらえるものはもらう。



ああ……そうか。

若ければ若いほど優遇されるシステムだったら、長生きしたいと思わないか。



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