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朝ドラ・スリーアミーゴス 21.3.13

先日の『澪つくし』(BS再放送)に小野武彦氏がご出演。
次々作の『はね駒』には斉藤・北村両氏が出ていらしたので、朝ドラ・スリーアミーゴス完成。

それにしてもみんな若い……。



『澪つくし』の話が出たので、ついでに感想など書いてみようかと。


以下、ネタバレ!

大正末期から昭和にかけての物語で、一貫してヒロインかをるの純愛と貞淑さが描かれている。
かをるの醤油屋と、初恋の相手の漁師は反目されているとされ、和製ロミオとジュリエット的な趣もある。
また、最近の朝ドラによくある、実在の人物をモチーフにした「偉人伝」ではない。

ストーリーは、波乱万丈型とでも言えばいいのか、ヒロインが貞淑でおとなしい分、周りの人物が次々と事件を起こす。ただ、後半に行くにしたがって段々と荒唐無稽化に拍車がかかり、かをるの前夫である惣吉が嵐の海に投げ出され、数年後に記憶喪失になって戻ってきた――と今考えれば(おそらく当時でも)ありえない展開に。
最終回まであと、二週間ちょっとなのに、どうやって結末を付けるのか……。

この、荒唐無稽さはストーリーの端々で顔を出し、たとえば、醤油屋の事務員に大金を持ち逃げされたり、かをるの異母弟が相場で大損したりと、店が傾きかねないほどの大打撃を受けるのだが、その後何事もなく店は続いている。

そして、ストーリーの引っ掻き回し役にさんま師匠。ドラマ未経験というわけではないが、やっぱり演技はコント風。ちゃっかり自分のギャグをセリフに挿入したり。


と、このように、純愛物にサスペンス・バラエティー・昼ドラの荒唐無稽要素をぶち込んで、当時大ヒット。
BS再放送ではこのあとに『おち●●ん』が続くが、ドラマとしての完成度は別にして、バブルに向かう製作当時の「なんでもあり」な雰囲気が、現在の、朝ドラに限らず、こじんまりとしたドラマとの熱量の違いは感じる。


ところで、先述したように、あと二週間ちょっとで最終回を迎えるが、概要を確認するためWikiのpediaの当該欄に目を通していたら、重大なネタバレが目に入ってしまった……。

うーわー……。


ちょっと執筆者、配慮しなさいよ!!!
思わずオネエになっちゃったじゃないのさ!

いや、元々そうなのか……?



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