娘は絵日記を毎日書き続けた。ー小2の自由研究ー
小学校の頃、夏休み明けに自由研究の課題を持っていったとき、周りがあまりにも立派な発表物ばかりで、自分の提出物が貧相だと感じた惨めな思い出はありませんか。
わたしはあります。(断言)
毎年、夏休みに入ると小学生のお子様を持つ親御さんは「自由研究」という重みがプレッシャーに感じるのではないでしょうか。
わたしもそうです(断言)
6月ごろから「どうしようかなあ。。。」とモヤモヤし始め、低学年ということもあって研究発表のようなものを模造紙に書くにはまだ文字が拙い。
工作もわたしが苦手で自信がない。
ではどの道に光明はあるのか天を仰ぎ見たくなる心持ちで過ごします。
昨年は手間も時間も短縮するために、一緒にハーバリウムを作ったのですが、コストが非常にかかってしまった、という反省点がありました。
そんな中、主人から
「毎日絵日記を描かせてみたらどう❓思い出にもなるし」
との提案が。
娘がお絵描きが好きだったこと
子供の自由意志に任せることができること
チェックするわたしが絵も文も不得手ではないこと
低予算で始められること
から、「それはいいね❗️そうしよう❗️」ということで決定しました。
。。。しかし、42日間、毎日絵日記を書き続けるということは結構なプレッシャーになります。
うへえ、毎日かあ。。。
例えば、noteを毎日続けるということだけでも、時間がなかったり、書くことがなかったり、体調が悪かったりで、連続で更新し続けることが難しいのではないでしょうか。
ランニングが好きな人でも、たとえ毎日30分流すだけでも、天候が悪かったり、体調不良だったり、身体を休める日だったりした場合、走ることを躊躇うと思います。
「絵日記」ということは、絵も描いて文も作らねばならないので、いくら描くのが好きといっても子供にとっては相当のプレッシャー。
1日休めば翌日に2日分、2日休めば3日分の、まるで借金の如く絵と文の課題が蓄積されてゆくのです。。。
また、親にとってもそれをチェックしたり、描くように促したりする手間がかかります(汗)
しかし、
毎日続けることの大切さと大変さ
を経験するにはまたとない機会だと思うので、娘にさっそく相談。
「うん、やってみるよ〜」
というなんとも朗らかな返答。
好きなことだから快い返事だったかもしれませんが、この時娘はまだ知らない。。。毎日続けることのしんどさを。。。
絵日記を描くにあたって用意したのは以下のものです。
スケッチブック
絵の具
クレヨン
色鉛筆、鉛筆
絵日記のテンプレート
スケッチブックはマルマンの縦型A4サイズを使用。
画材は、水彩絵の具は子供が学校で使用しているもの、クレヨンは彼女が生まれたときにお祝いでいただいた蜜蝋クレヨン(写真では使い倒していますね。。。)、色鉛筆やアクリル絵の具は、わたしの画材と、初期費用はほとんど出さないようにしました。
購入した画材は、百均のseriaで売られていた和の色とパステルカラー絵の具のみ。どちらも100円とは思えぬ色なのでオススメです。
日記の文章用テンプレートは「ちびむすドリル」さんから印刷して糊に付けてゆきました。
わたしはといえば、午後に絵日記を描くように促すことと、簡単なアドバイス以外、絵に関して手を加えることはほとんどせず、文も添削以外は子供の発想に任せました。
たとえあいたたた。。。と思う出来のものでもそのままにしておくことにしました。
夏休み初日からスタート。
最初は拙い絵だったのですが、日を追うごとに岡本太郎のような爆発した作風もみられてゆきました。
今年の夏の思い出が次々と描き止められてゆきます。
旅先のホテルで描いた海の日記。
うまくかけずに失敗してしまい、お父さんの上に赤色を間違えておいてしまった❗️
まるでお父さんの血しぶきが噴出しているような殺人事件に遭遇したかのような危うい画面になってしまったので、後日、上から紙を貼って再び描き直しました。(汗)
。。。。なんと言ってもまだ小2。
絵と文章が拙いのであたたかい目でみていただきますと幸いです。
もちろんイベントばかりではなく、
何もない日
というのも夏休み中はたくさん存在します。むしろそっちの方が多いやん。
そんな何もない日は、その時々の想いを書き留めたようです。
イベントの時より、むしろ「何もない日」の方が娘の想像力が発揮されていて、個人的に面白く思いました。
娘も、イベントだと絵をキチンと描かなければいけないプレッシャーがあるけれど、何もなくて自由にかけるときは楽しいと言っていましたね。
最終日間際には、スケッチブックの表紙を作りました。
最初、一人でさせていたんですが。。。
無惨すぎる出来だったので結局この時だけわたしが主導して作り直してゆきました。
当時のことをnoteの日記にも書いています。
この時のこともポジティブに日記に記していて後でびっくりしました。
たのしかった。。。のか❓わたし結構怒りながらやってたんですがね。。。
日記というものは手元に残り、自由研究ともなると先生やお友達にも見られる可能性が高いので、お母さん鬼だったというようなネガティブなことは記さないように娘なりに配慮してくれたのかもしれません。
今回、絵日記を毎日続けるにあたって困ったこともありました。
旅行中や遠出の時はその日に絵日記が描きづらい
〜を食べた、という内容が多い
文章が多く、原稿からはみだしている
誤字が多い
学校からも絵日記、植物の観察表が出ていたので「絵ばかり」描いていた
ひとつ目は想定範囲内だったのですが二つ目は。。。
「今日はかき氷を食べました。冷たくておいしかったです。」
「今日はからあげを食べました。ほくほくしておいしかったです。」
「今日は大判焼きを食べました。こしあんでした。」
といった、どこそこに行った、ということより、そこで食べたものだけを日記に綴るクセが娘にはあり、
「今日、神社に行ったやん。な。。。なんでからあげなん❓」
とツッコミをいれたことも多々ありました。。。
また、最初は63字のテンプレートを使用していましたが、文章が多くなるので80字のテンプレートに変えてゆきました。
そしてお子様あるあるの誤字脱字のオンパレード❗️(泣)
毎日日記ができると、文章を娘が読み上げて終わりにしてしまっており、
うっかり文字の方を注意してみていなかったので最終日間際で誤字や原稿の使い方の誤りを発見し、かなりテンパってしまいました。
そして、学校からも絵日記の宿題が3日分、鉢植えのトマトの観察表が2枚課題にあり、自由研究と重複してしまったことも悩みどころでした。
絵を描くことは時間も労力もかかるので、家での自主学習がほとんどできなかったという反省点があります。
これら5つを除けば、おおむねスムーズに続けることができました。
絵日記をやってよかったな、と思うことは
毎日続けることによって根気がやしなわれた
好きなことを自由研究にできた
子供の自主性が生まれた
今年の家族の夏の思い出が一冊のスケッチブックに凝縮された
ことでした。
夕方は絵日記の時間と子供なりに計画づけて日々向き合ったり、絵が不出来な時はたとえ疲れていても自分から書き直したりと、
けっこう根気強いなあ。。。
と思うシーンに幾度も遭遇しました。
娘の特性や才能を改めて発見することが出来たのは嬉しかったです。
そして、もう二度と戻らない7歳の夏の思い出が、この一冊のスケッチブックに詰め込まれています。
ページをめくると、
ああ、こんなことがあったね、
ここにいったね、
とその時の記憶がすぐに思い出せます。
彼女の絵と文から。
これってすごいことだと思います。
これから娘が成長し、年を重ねれば重ねるほど、今という時間が未来に向かって離れてゆくほど、日記が呼び起こしてくれる感動は深くなってゆくと思うのです。
今日、すべてを描き終えた絵日記を持って新学期の学校へ登校してゆきました。
お父さんお母さんが手伝ってくれた立派な工作と比べたら、娘の絵日記は見劣りするかもしれません。
けれど、毎日続ける大変さと、それをやり遂げた達成感を得たことは何より大きな糧になったと親の勝手な意見ですがそう思っています。
心の胆力がついたのではないかな、と。
二度とこない夏を、ピンで留めた写真のようにいつまでも色褪せず留めることが日記にはできる。
わたし自身も日記をつけることの大きな恵みをを学べた夏でした。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
最後になりましたが、小学生のお子さんを持つお母さん、お父さん、
夏休み中、本当にお疲れ様でした❗️