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トピックス(小説・作品)

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素敵なクリエイターさんたちのノート(小説・作品)をまとめています。
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2022年7月の記事一覧

「可愛い」はそっと寄り添う。

今日の気分で選ぶ、服と鞄。 そして最後に鏡の前で、そうっと身に着けるかすかな重み。 装いの仕上げであるアクセサリーは、わたしがわたしらしくいられるためのアイデンティティだと思っている。 仕事中には、その仕事における「わたし」らしくが求められる。 仕事に懸命に打ち込む自分のこともきらいではない。けれど必ずしも本当に自分のしたい恰好が出来たり、装飾品を身につけられるとは限らない。 会いたい人に会う。 行きたい場所に赴く。 食べたいものを食べる。 身につけたいものを身につける

いろいろなHSP本から、セルフアレンジ① part.4

みなさん、こんばんは。禧螺です。 今日もnoteをご覧いただき、ありがとうございます。 おかげ様で、テストも無事山場を越えることができ、緊張から解き放たれ、穏やかに過ごすことができています。 みなさんの週末も、穏やかに過ごされるように祈っています。 さて、本日からまた張り切って参ります 「いろいろなHSP本から、セルフアレンジ」 の日です。 ここで急に告知ですが、来月から、読んでいく本の種類を増やしていこうと思います。 予定では、現在の本を含め、3冊ほど同時

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京都の休日 48 〜【落柿舎(らくししゃ)】青柿の夏、日本家屋の涼しさに感嘆いたしました〜

晴れ渡る 七月の嵐山。 竹林の小径にさえも熱がこもっているように 感じられる暑い日でした。 そこを抜け、小倉池を通り 向かったのは「落柿舎(らくししゃ)」。 本日は、この場所を ご紹介したいと思います。 「落柿舎(らくししゃ)」は、 松尾芭蕉の弟子 向井去来(むかいきょらい)の 別荘でした。 松尾芭蕉は三度ここを訪れており 長期滞在中に 『嵯峨日記』を随筆しております。 さて、この 「落柿舎(らくししゃ)」、 向井去来(むかいきょらい)が 自ら「落柿舎の去来」

京都の休日 52 〜【嵐山】おすすめの観光スポットまとめ(遊びば篇)〜

前回の「レストラン篇」に続き、 「遊びば篇」をお届けしてまいります。 京都・嵐山を堪能できるその 8つのスポットがこちら。 1.嵐山 祐斎亭/あらしやま ゆうさいてい 「四季」と遊べるスポットとなっております! 舞妓さん、芸妓さんのいらした かつての料理旅館としての景色、 『山の音』を随筆した 川端康成のいた風景を ぜひ思い浮かべながらお楽しみください。 2.大河内山荘庭園/ おおこうちさんそうていえん 「山々」と遊べるスポットです! 昭和の名優・大河内傳

はじめての沖縄7日間の記録 〜旅を重ねると、自分の"好き"に確信が持てる。〜

毎年、季節が変わるごとに旅をしているのに、沖縄にはずっと訪れたことがなかった。 「いつか行けたらいいな」とは思っていたけれど、南国に4年間住んでいたこともあって、写真を見てもあまり心惹かれなかったし(好きな方にはごめんなさい…)、なにせ暑いのは大の苦手だから、無意識に遠ざけていたのかもしれない。 だけど、今回はじめて沖縄やその周辺の島で7日間を過ごしてみたら「またここへ戻ってきたいな」とあたたかな気持ちになる場所や、「ここが同じ日本だなんて信じられない…!」と驚くような風

おやすみ日記 7月後半

noteでは何かひとつのテーマに絞ってつらつらと綴ることが多くて、ずっといろんな方の日記に憧れていた。誰かのたわいもない、けれど愛おしい日々がすきだ。わたしの休日もそうあってほしい。そう思って、いつまで続くかは分かりませんが、気が向くままに覚えているかぎり、綴ろうと思います。好きなところだけつまみ食いしていただけたら幸い。 7月前半の日記はこちらから。 🪴 7月19日 ZOZOTOWNで購入した荷物の受け取りから始まる休日の朝。なお起床時間は平日と変わらず。 新調した下着

3年で、ようやく乗り越えられる気がしてきた

人は3年ぐらいあればだいたいのことは乗り越えられる。 そう思うようになったのは、紛れもなく今の私が肌で実感しているからだ。 たとえ長い期間、間違ったことばかりに邁進してしまい、挫折して多くのことを失ってしまったとしても、「どうにかしたい」とさえ強く考えていれば、案外なんとかなるものだ。 つい先日、3年の結婚記念日を迎えた時に、私は毎年と同じシャンパンを飲みながら、目の前の夫の顔をみて、そんなことを考えていた。 今は、あの3年前の自分に声をかけてあげたい。 「大丈夫、

食の風景「蓮根のふっくら焼き」

 新物の蓮根を味わい尽くしたいこの頃。さて今度は何作ろう。思い浮かんだのは、蓮根のホクホクとした食感を活かした、真薯のようなふっくらお料理。けれど蒸し器が無い。いつかせいろを買いたいと思いながら実現に至っていない。茹でるのは今回の材料では向かない。揚げ物の気分でもない。それなら、豆腐を使って、フライパンでふっくら焼きにしたらどうだろう。  蓮根を軽く茹でてさいの目切り。豚ミンチ、絹ごし豆腐、玉子、パン粉、ミックスベジタブル、出汁の素、塩、胡椒をボールへ入れて混ぜるだけ。山芋

習慣は適切に

やらなきゃ、と思っていた。 そうして数日経ったころに、 気の所為だったかな、と思う。 やらなきゃ、と思っていたことそのものが わたしの勘違いだったのではないか ああ、なんと前向きな思考なんだろう。 呆れて声も出ないのに、晴れやかな気分だった。 そうしてもう一度、しっかりと数え直す。 今月のエッセイは、確かにひとつ足りていない。 * それを埋めるために、いま書いている。 べつに気にしなくてもいいのに、と思う。 毎日って、0時〜24時のあいだに1本、なんていうまじめ

+3

行ってきます

海と瑠璃の境界 [短編小説]

 凪いでいた。あの日のように、とても穏やかな海だ。車内にも潮の香が満ちていて心地よい。五年前に訪れた時は、助手席の窓から眺めた伊豆の海が、視界の左側いっぱいに広がっていた。 「まるで青い畳を敷いたみたいだろ?」  瑞希の左耳に、啓一郎の懐かしい声が響く。それは思い出の中の一場面だ。素敵な表現だと褒めたら、実は山本周五郎の小説で見つけた言葉なのだと、すぐに種明かしをした。自分で考えた事にしてしまえばいいのに、それをできない啓一郎がとても愛おしく思えた。  海を目にした瞬間から、

仕事は楽しいよ、という声が溢れる社会に

木曜日、あることが引き金で、感情が大爆発し嵐を起こしました。 そう、夏の台風です(笑) ざっくり要約すると、“仕事を楽しみたい”という感情が根源にあって、この2か月くらいモヤモヤ思っていたことが一気にせきをきって溢れだしたという感じです。 ◇◇◇ ところで、 みなさん、仕事楽しいですか? ◇◇◇ 私はまだ新卒1年目で、入社して4か月しか経っていないペーペーですが、仕事楽しいなって思ってます。 毎日新しいことを発見するのも、課題を自分なりに乗り越えることも、あらゆ

京都の休日 54 〜【鞍馬寺(くらまでら)】清らかな空気と優しい言葉にふれるひと時を〜

貴船に泊まり、 足を伸ばしたのは 「鞍馬寺(くらまでら)」でした。 自然の生み出す清らかな空気に あふれる優しい言葉。 それらに心底癒されたひと時のことを 本日は綴ってまいります。 まずは「鞍馬寺」の歴史から。 奈良時代末期の 770年。(今から1200年以上も前のこと。) 唐から苦難の末に日本へいらして 仏教を広めたという 鑑真和上(がんじんわじょう)の高弟(こうてい) 鑑禎上人(がんていしょうにん)が 毘沙門天を祀りました。 これが鞍馬寺の始まりです。 そ

東京の休日 136 〜【パペルブルグ】休日限定のパフェを中世南ドイツの館でいただきました〜

ヨーロッパへの 旅気分を久しぶりに 味わわせていただきました! 八王子のカフェ pappelburg(パペルブルグ)。 中世南ドイツ騎士の館が 再現されたこちらのお店の内装を 手がけられたのは 近隣にある多摩美術大学の教授。 本格的なフレスコ画、ステンドグラス、 彫刻、タペストリーに すっかり日本にいることを 忘れてしまいました。 1948年製のスタンウェイ&サンズの グランドピアノも 高貴な雰囲気づくりに 一役かっているようで。 音楽会も開催されるそうです。