松永ねる

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今日も眠ってしまったあなたの味方|毎日更新|ピアノ即興、タロット占い、インタビューと広告のお手伝い|ポケモンとスターバックスが好き

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誰にも言えなかったこと、家族には話していいのではなかろうか。健康、家庭、お金、劣等感。人知れず消えていった醜さ、人生の本音たち。 地獄でしか救えない、地獄のはなし。 或いは、とるにたらない日常の、小さく刺さった棘のこと ※加入前に、固定記事”家族通信について”をご確認ください(各プランの詳細説明となります)

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  • わたしのはなし

    あったことを、あったまま。わたくしごと。日常、頭の中、日記と記憶の話が中心。

  • クッキーはいかが?

    1200文字以下のエッセイ集。クッキーをつまむような気軽さで、かじっているうちに終わってしまう、短めの物語たち

  • 【往復書簡】人のハナシ聞いてる?

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    人の話を聞くのが大好きな”めけ”と”ねる”が、あまり話を聞かずに好きなことをおしゃべりする、お手紙マガジン。

  • 【家族通信】

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  • 深夜のフィナンシェ

    書いてみた短編小説と、小説っぽいもののまとめマガジンです。

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休職中のあなたへ

懐かしいな、と思う。 マクドナルドで頼んだ、エグチとホットコーヒーを受け取りながら。 おねえさんの、驚くほど眩しい笑顔を、ほんの数秒見つめてしまった。 学校帰りのランドセル姿の小学生 iPadとヘッドセットで通話しながら歩く人 子連れの母たち そして、マクドナルドのおねえさん みな、自分の日々と役割をまっとうしている。 わたしはそれを、「仕事」とくくってよいと思っている。 学校に通うことも、子どもを育てることも、すべきことをしているという点で、仕事ではないだろうか。 わ

    • 空気を殴る

      「救われました」という言葉に、空を仰いだ。わたしには、分不相応な言葉だと思った。と、それを口にしてみれば、言葉の重さから逃げているだけだ、と気づいた。どこまでも情けなく、みっともないわたし。  いただいた言葉にもう一度向き合い、飲み込む。 「悲しんじゃいけない気がして、平気なフリをしていたんだと思ったら涙がこぼれて」 「苦しい現実とか、失恋したこととか、身体が四六時中痛いこととか笑って話す自分がいて」 「笑わなきゃ赦されない気がしていたのかもしれない、と思いました」  ど

      • マラサダの結末

         このあいだ「好きなモノをいつ食べるのか」ということについて、なかなか真剣に語った。  食べてしまうことは簡単である。お金と時間があればいつでもできる。わたしの場合はスターバックスの新作の話をしていたので、お金も時間ももそんなにたくさんは要らない。決して、仰々しい話ではないのだ。  でも「食べよう」と思っている時間が楽しく、救いでもあり、食べ終えてしまったら次の目標や幸福に、どのように向かっていっていいかわからない。と、わたしは思う。ゲームとか小説もそう。読みたいと思っている

        • いつかこぼれ落ちるまで

           金木犀の匂いがする。  さいしょは、気のせいかも、と思う。何事も自分を疑ってしまう。  そうしているうちに、いつもの横断歩道のところで同じ匂いがすることに気がつき、ようやく頷く。  ああ、金木犀の季節だ。  そういえば、ちょっと喉が痛い。乾燥している。少し、鼻水も出るような気がして、なるほど花粉だ。  金木犀の時期、何年か前までは泣いていた。ひどい花粉だった。  引っ越しを繰り返したり、別の病気の治療であれこれしていたら、花粉症はだいたい治った。と思っていたのだけれど、今

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        • 7月号のお手紙投函しました◎

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        • 20240718 近況とご挨拶

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        • 占わせていただきました!!

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        • タロット占い公開させていただきました

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          君と孤独

           高校生のとき、車の中で聞いたユーミンの曲の、そのフレーズが忘れられなかった。  あのときユーミンをたくさん聞きたくて、中古で安いCDをたくさん買ったり、図書館で借りたりして、どのCDにどの曲が入っているか、きちんと覚えていないものもあって、これもそのひとつだった。  けれどもこのフレーズだけは、どれほど大人になっても、晴れやかに吹き抜ける風みたいに、ときどきぶわりと、わたしの心臓を揺らしてゆく。  遠くへ行った友達に、何もできなくても、それでもいいと、なぜだか許されたよ

          おもちゃの行進

           久しぶりに聞こうと思ったこの曲は、親友が贈ってくれた曲だった。  苦しい冬だった。  けれどもそんなつもりはなく、わたしは幸福であるように努めた。  まだ大丈夫、わたしは良い方。落ち込んでいる場合ではない、と自分を鼓舞し続けた。それが、余計に首を絞めるとも知らずに。  苦しい、と言って泣けばよかった。  病院の帰りのバスで、この曲をよく聞いていた。  ひとり、遠回りのバスに乗って、景色を見て、仕事にも行かないで、  あのときの苦しさに宛てて、なんてものではない。充てた

          おもちゃの行進

          【家族通信】20241010 そして、それでいいと思う。

           書きたい、と思う。  ときどき、とらわれたようにそう思う。ほんとうに、ほんのときどき。  それは人生のほんの小さな隙間で、たいていは眠いなあ。と思っている。  書きたい、と思う今だって、ほんとうは眠ってしまいたいのだけれど、「書かなかった」という事実がわたしを傷つける未来を知っているから、わたしのために書く。そう、わたしはいつもわたしのためばっかりだ。  それが身勝手にも、誰かの救いになればいい。と願っている。  書きたい、というその衝動は、じんわりとからだにまとわり、し

          【家族通信】20241010 そして、それでいいと思う。

          折本名刺"練るより寝る" #14 (2024.09)印刷配布開始◎

           毎月発行のフリーマガジン”折本名刺”  9月号の!!!!!お届けに参りました。  名刺なので原則お会いした方にお配りしていますが 【セブンイレブン限定】で印刷可能◎  期間:2024年10月2日(水)〜10月9日(水) 作り方と、作った経緯はこちらから▼ (Canvaフル活用の、無料ツールのみで全部作っています)  折り方、切込みの入れ方の詳細については、kinko'sさんのサイトさんがわかりやすいです〜  こちらの折本名刺、メンバーシップ限定で印刷したものをお手紙

          折本名刺"練るより寝る" #14 (2024.09)印刷配布開始◎

          【家族通信】 20240928 道標のない手紙

           手紙が好きだ、と思う。  いつから好きだっただろう、と考えると、十代の頃からだったと記憶している。月刊ピアノのペンフレンド募集から、気がつけばインターネットの海に飛び込んで、BBSでいつでも交流できる友達に手紙を書いたりしていた。  大学の図書室は、今でも思い出す。やっぱり、よく手紙を書いていた。  別に話したいことがすごくあるとか、そういうことではなくて、結局とてもシンプルに手紙が好きなのだと思う。コミュニケーションツールとして。わたしにとっての適温。  もちろん、適温

          【家族通信】 20240928 道標のない手紙

          【20240910】 苦いものは、苦いまま

           いつか、書きたくなるものだと思っていた。  気力が満ち溢れて、選ばれた人間みたいに、書きたくて仕方がなくなるような妄想をしていた。  けれども、そんな人間ではなかった。  少なくとも、わたしは。  むかし、バンドをやっていた頃に働いていた会社で、シルバーアクセサリーを作っている同僚がいた。  あの頃は、10時から19時までキッチリ働いて、初めてのデスクワークで、サボり方もわからなくて、なんていうか会社全体が真面目な雰囲気だった。あの人の履いていた、穴の空いたジーパンとは裏

          【20240910】 苦いものは、苦いまま

        記事

          今日のコーヒー、明日のコーヒー

           コーヒーを飲みたい、と思う。  最近はいつも、そう思っている。  我が家の冷蔵庫には、サーバーになみなみ淹れたコーヒーが冷やされている。  これがいつもなみなみ、満タンだったらいいのだけれどそうもいかない。  残りが少なくなったらボトルに移送されて、次のコーヒーを淹れる。また冷やす。その繰り返し。  あたたかいコーヒーそのまま冷蔵庫に入れてるので、冷えるまではしばらくかかる。アイスコーヒーには、仕込みが必要なのだ。  明日のわたしが、アイスコーヒーを楽しむため。今日も豆を

          今日のコーヒー、明日のコーヒー

          夜に住むひと

           時々、同居人が帰ってこない。  最終的に帰ってくるのだけれど、2時とか3時を過ぎても帰ってこない。もちろん終電はなくなっている時間だし、駅から家までそんなに時間がかかるとは思えない。  むかしはよく、腹を立てた。  終電が多少遅延したとしても帰ってくるであろう深夜を過ぎても、連絡のひとつ寄越さないこと。  この男は、わたしが同じことをしても心配しないのだろうか。  家にいるわたしが、心配していると思わないのだろうか。  何度言ってもこれは治らなくて、腹を立てることにも

          夜に住むひと

          どうしようもなくわたし

           仕事帰り、少し遠くのスターバックスまで歩く。  ほんの8分のクールダウン。  明るく元気な「松永さん」から、エッセイを書きたい「松永ねる」に擬態する。  まずは少し、コーヒーを飲む。  手帳を開いて、メモを取る。  それからまた、コーヒーを飲む。  ポケモンにごはんをあげる。(ポケモンGOと、ポケモンスリープどちらも)  LINEを返す、コーヒーを飲む。  ようやくカバンからiPadとスタンド、キーボードを出す。  これがわたしの戦闘セット。  パタンと開いて、WiFi

          どうしようもなくわたし

          ころりころりと転がるうちは

           休日。  ころりころりと過ごしていたら、あっというに過ぎてしまった。  調子がいいなと思った午前中は洗濯をして掃除をしてコーヒーを淹れて  ごはんを食べて散歩に行こうかと思ったら頭が重くて  少し眠って、だからって散歩に行けるような気分にならなくて  見ようと思ってたアニメの残り(ヒロアカの最後2話)と、はじめしゃちょーの動画(タクシー100万円で日本の最北端からどこまで行けるのか)を見て、ごはんを食べてまた眠った。  本当は、いろいろ書きたいことを元気よく書いて、夜はゲ

          ころりころりと転がるうちは

          願いについて

           スターバックスで、サンドイッチ(正確にはフィローネ)を食べた。  この秋に出た、きのこクリームのチキン&モッツァレラの石窯フィローネが、なぜだか魅力的に映り、いつか食べてみたいなあ。と思っていた。  けれども、朝も昼もきちんと食べないわたしは、晩ごはんだけが唯一まっとうな食事なので、こう、とてもご褒美にしたくて。そのとてもご褒美というのが、「家で用意されているごはんをお腹いっぱい、アニメを見ながら食べること」なのであるから、困ってしまう。  けれどもその夜、ひとつめのエ

          願いについて

          君と孤独

           高校生のとき、車の中で聞いたユーミンの曲の、そのフレーズが忘れられなかった。  あのときユーミンをたくさん聞きたくて、中古で安いCDをたくさん買ったり、図書館で借りたりして、どのCDにどの曲が入っているか、きちんと覚えていないものもあって、これもそのひとつだった。  けれどもこのフレーズだけは、どれほど大人になっても、晴れやかに吹き抜ける風みたいに、ときどきぶわりと、わたしの心臓を揺らしてゆく。  遠くへ行った友達に、何もできなくても、それでもいいと、なぜだか許されたよ

          おもちゃの行進

           久しぶりに聞こうと思ったこの曲は、親友が贈ってくれた曲だった。  苦しい冬だった。  けれどもそんなつもりはなく、わたしは幸福であるように努めた。  まだ大丈夫、わたしは良い方。落ち込んでいる場合ではない、と自分を鼓舞し続けた。それが、余計に首を絞めるとも知らずに。  苦しい、と言って泣けばよかった。  病院の帰りのバスで、この曲をよく聞いていた。  ひとり、遠回りのバスに乗って、景色を見て、仕事にも行かないで、  あのときの苦しさに宛てて、なんてものではない。充てた

          おもちゃの行進

          すべてのコーヒーを、あいしてる

           KALDIの、店頭で配られるコーヒーがホットになった。  10月。店内はハロウィン。季節は秋。  KALDIの、ミルクとお砂糖の入った少しうす甘いようなコーヒーは、ほっとする。お豆はたいていマイルドカルディで、酸味のバランスがちょうどよく、すっきりしている。  普段はコーヒーはブラック派、たまにミルクのわたしだけれど、KALDIのコーヒーは、よほどの事情(断食しているとか)がない限り、ミルクとお砂糖の入った状態でいただく。身体中に染み渡る味がする。  秋といえば、今年の

          すべてのコーヒーを、あいしてる

          安心の困りごと

           あれやこれややろうと思っていたのだけれど、眠たすぎて帰ってきた。仕事終わり  電車では、本を読む元気はないのに、うたたねするわけでもなくて  帰ってごはんを食べて  ごろごろしていたら眠っていた。  いまは起きてエッセイを書いているわけだけれど、順調に眠い。書き終わったらまた眠る。眠りたいから書く。  思った通りの自分だと、安心する。  よくもわるくも。  眠いと思って帰って、眠かったり  具合が悪いと思って早退して、そのあときちんと具合が悪くなったり  寒いと思って羽

          安心の困りごと

          今日もわたしは、カーテンを開ける。

          「晴れた日の朝、カーテンを開けるみたいにスッキリするかもしれないよ」 と、言われたことは、今でもハッキリと覚えている。  恋人と別れるべきか、悩んでいるときに掛けられた言葉だった。  わたしは離れるべきなのか、離れたいのか、よくわからなくて、ずっともやもやしていて……今思えば、そんな不安をひとりで抱えていたのだから、もう恋は終わっていたのだと思う。あったのは見栄だけで。いや、それこそを恋と呼ぶのだろうか。もうわからないけれど。  カーテンを開けて、日差しがさあっとひるがえ

          今日もわたしは、カーテンを開ける。

          【家族通信】20241010 そして、それでいいと思う。

           書きたい、と思う。  ときどき、とらわれたようにそう思う。ほんとうに、ほんのときどき。  それは人生のほんの小さな隙間で、たいていは眠いなあ。と思っている。  書きたい、と思う今だって、ほんとうは眠ってしまいたいのだけれど、「書かなかった」という事実がわたしを傷つける未来を知っているから、わたしのために書く。そう、わたしはいつもわたしのためばっかりだ。  それが身勝手にも、誰かの救いになればいい。と願っている。  書きたい、というその衝動は、じんわりとからだにまとわり、し

          【家族通信】20241010 そして、それでいいと思う。

          日頃の安心

           手紙を書いた。  手紙には、シールを貼った。  わたしはこう、オシャレ全般のセンスが皆無で、ノートも手帳も全然可愛くできないタイプで、シールは好きなんだけど、どうしていいかわからなくて貼る場所はいつもふたつ。 「◯◯さま」と名前を書いて、吹き出しで囲む。その横にひとつ。  もうひとつは、封筒を止めるところ。  他は、どうしていいかわからない。  今日は、1シート使い終わった。  それはハロウィンのシールで、もらったのは去年か……もしかしたら一昨年だったかもしれない。

          日頃の安心