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京都の休日 54 〜【鞍馬寺(くらまでら)】清らかな空気と優しい言葉にふれるひと時を〜

貴船に泊まり、
足を伸ばしたのは
「鞍馬寺(くらまでら)」でした。


自然の生み出す清らかな空気に
あふれる優しい言葉。

それらに心底癒されたひと時のことを
本日は綴ってまいります。



まずは「鞍馬寺」の歴史から。

奈良時代末期の
770年。(今から1200年以上も前のこと。)

唐から苦難の末に日本へいらして
仏教を広めたという
鑑真和上(がんじんわじょう)の高弟(こうてい)

鑑禎上人(がんていしょうにん)が
毘沙門天を祀りました。

これが鞍馬寺の始まりです。


その後、
尊天(そんてん=宇宙のエネルギー)を表す

千手観音菩薩(ぜんじゅかんのんぼさつ)、
毘沙門天王(びしゃもんてんのう)、
護法魔王(ごほうまおうそん)を

奉安する場所となります。

千手観音菩薩は、愛・月
毘沙門天王は、光・太陽
護法魔王は、力・大地

をそれぞれ表現されているとのこと。


「月のように美しく、
太陽のように暖かく、 
大地のように力強く」が

鞍馬寺のお祈りの言葉とされているのは
このためです。



それでは、
行き方のご説明を。

・貴船から歩く。
・叡山(えいざん)電車「鞍馬駅」で下車する。

どちらが主流かと思うのですが
今回は叡山電車を利用しました。

駅を降りると
天狗(てんぐ)があちこちに。

二台目の大天狗も。

鞍馬山に住む大天狗は
牛若丸(源義経)に兵法を
伝授したとも言われております。


鞍馬駅から徒歩3分ほどで
辿り着いた山門。

こちらから、
鞍馬寺本殿金堂を目指すわけですが

・ケーブルに乗る
・30分の山登り

を選べます。

今回は、ケーブルを利用することに。
緑の中をすーっと進んでまいります。
(ケーブルの運行状況は、鞍馬寺公式サイトに掲載されております。https://www.kuramadera.or.jp

弥勒堂(みろくどう)にて
お参りをし

いよいよ本殿へ。

本殿の前には
金剛床(こんごうしょう)があります。

宇宙のエネルギーである尊天と
一体化する修行の場となっています。

との説明が鞍馬寺の公式サイトに
掲載されておりますので、

本殿にて参拝される前に
ぜひご覧になってみてください。

また、ふりかえると
清々しい景色が広がっているのです。

比叡山を眺めながら
何度も深呼吸してしまいました。


さらに、風景とともに心癒されたのは
鞍馬寺に掲げられたいくつもの優しい言葉。


童形六体地蔵尊の横には
「子供はみんなほとけの子」、

転法輪堂(てんぽうりんどう)の
前には「お水さんありがとう」と
記されていて。


そして、行きはケーブルを利用したのですが
帰りは歩くことにしました。

この道がとてもよかったのです。

清らかな水の流れとともに
歩んでいる気持ちにさせられて。


最も印象深かったのは
由岐神社(ゆきじんじゃ)。

桃山時代のこちらの拝殿は
重要文化財に指定されております。



次回、鞍馬寺を訪れる際には、
行きも歩いてみたくなりました。

また、趣深い叡山電車と
車窓からの眺めも素敵だったのですが

貴船からハイキングというのもいいなと
想像したりもしますので

きっとふたたび足を運んでしまうのだろうなと
思っております。

写真・文=Mana(まな)

鞍馬弘教総本山鞍馬寺
住所:京都市 左京区鞍馬本町1074番地
本殿開扉 9:00~16:15
https://www.kuramadera.or.jp

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