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おすすめの本や作品

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#推薦図書

「マミーボコボコ」(平山夢明)

「マミーボコボコ」(平山夢明)

今回は、小説の紹介です。

収録されてるのは「デブを捨てに」っていう短編集でして。この表題作も、なかなかおもしろいんですけど。今回、特におすすめするのは、別の作品。タイトルは「マミーボコボコ」

タイトルだけ聞くと「ナンノコッチャ?」って意味がわからないと思うんですけど…
これがムチャクチャおもしろいんですよ!

簡単に言うと、「大家族モノ」のテレビ番組を皮肉った内容になっています。

昔、「痛快

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小説家という職業(森博嗣)

小説家という職業(森博嗣)

今回紹介する本は、こちら!

以前に紹介したスティーヴン・キングの「書くことについて」と同じように、小説の執筆法について書かれた本です。

…なんですけど、森博嗣さん自身、どうやって小説家になったかよくわかってないっていう。なにしろ、「生まれて初めて書いた小説」でいきなりデビューしちゃったのでw

でも、読めば、結構まともなコトが書いてあります。

主に「作家としての心構え」とか「出版業界の闇」と

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「アー・ユー・ハッピー?」(矢沢永吉)

「アー・ユー・ハッピー?」(矢沢永吉)

前回に続けて、永ちゃんこと矢沢永吉さんの本の紹介です。

「アー・ユー・ハッピー?」は、いわば「成りあがり」の続編なんですよ。続編なんだけど、前作から20年以上も経ってるので、永ちゃんも角が取れちゃってるんですね~

なので、よく言えば「大人になった」し、悪くいえば「トーンダウン」しちゃってる。つまり、勢いがなくなってるんですね。

じゃあ、「読む価値がないか?」と問われれば、「そうでもない」と答

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「成りあがり」(矢沢永吉)

「成りあがり」(矢沢永吉)

ひるねさんのこの記事を読んで…

ヘイヨーさんも、さっそく「成りあがり」をKindleで購入して読んでみました!

で、感想…

ヤベエぜ、コイツは!ビンビン来やがる!永ちゃんの魂の叫びがよぉ!

確か、中学か高校の時に、学校の先生たちが「今夜、永ちゃんのコンサート行くんだ!」ってムッチャ盛り上がってたんです。

普段マジメな人たちなんですよ。学校の先生だし。それが、子供が「今度の日曜日にお父さん

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赤木かん子さんの「SFセレクション」はSF初心者におすすめ!



今回紹介するのはですね。SF初心者向けの本です。

「SFなにそれ?」「SF小説って興味あるけど、ちょっと難しそう~」と思っている方は多いのでは?

そんな人たちに、ヘイヨーさんが自信を持っておすすめするのが、このシリーズ!

『SFセレクション』

このシリーズ、どういう本かというと…

赤木かん子さんという方が、「自分がおもしろいと思うSF作品を選んで収録してくれた」という…いわばアンソロ

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水滸伝の梁山泊みたいな組織を作る!

いつだったか、図書館で「水滸伝」っていう本を読んだことがあったんだけど…

「水滸伝」ってのは、中国の有名な小説ですよ。中国では「四大奇書」のひとつにも数えられているくらい。

ヘイヨーさんが読んだのは、子供が読むようなわかりやすい文章のものだったんだけど…

それでも結構詳しく書いてあって。全8巻だったかな?ま、長さも結構長い。

で、どんな話かというと…

世の中の英雄豪傑が集まって「梁山泊」

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わからないから、おもしろい!(安部公房の「箱男」)

今回は「箱男」の紹介です。

「箱男」ってのは、安部公房という作家が書いた小説。

タイトルくらいは聞いたことのある人も多いのでは?

昔、「進ぬ!電波少年」っていうテレビの番組で「電波少年的箱男」って企画をやっていたので、そこで名前を知った人もいるかも?

簡単に「箱男」のあらすじを紹介しておくと…

ある1人の男が興味本位で段ボール箱をかぶって暮らし始めます。

冷蔵庫が入ってるようなデッカイ

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