「共時性(シンクロニシティ)」◆HSPさんにもおススメです◎ユングの共時性についてくわしく紹介します◆
こんにちは。
心理カウンセラーのじゅんさんです(^^)
いつも記事を読んでいただきありがとうございます。
今回は「共時性(シンクロニシティ)」◆ユングの共時性についてくわしく解説◆についてお話していきますね。
あなたは次のような体験をしたことはないですか?
「友人に電話をしようとしたらその友人から電話が掛かってきた」
「夢の中に出てきた人と実際にばったり会った」
「電話で好きな芸能人の話を友人としていてテレビをつけたらちょうど出てきた」
このような経験をされている方はたくさんいるのではないでしょうか?
実際に私達は普段生活している中で「偶然の一致」というようにとらえていたり「何か意味があるのかも?」と感じたり、そのような体験をすることがありますよね?
今回はそのような現象を心理学で説いたユングの共時性(シンクロニシティ)について知っていけるようなお話をしていきたいと思います。
1.「共時性(シンクロニシティ)」とは?
◆布置(コンステレーション)◆
「意味のある巡り合わせ(星座)」
◆共時性(シンクロニシティ)◆
「物理的に起こりにくい偶然の一致」
共時性(シンクロニシティ)という言葉を使ったのはスイスの精神科医・心理学者のカール・グスタフ・ユングです。
ユングの心理学は深層心理学の一つとして分類されています。深層心理学とは「人の心の働きには無意識という意識の認識を超えた領域が深く関わっている」とする立場の心理学です。
一見別々に起こったことでも、その人にとっては非常に大きな意味を持っているは出来事の巡り合わせをユングは「布置(コンステレーション)」と呼んでいます。
「コンステレーション」とはもともとは「星座」の意味です。つまり広い宇宙に別々に存在している星が私たち人間にとってはそれらが白鳥の形獅子の形、そういった色々な形に見えていて、何か大事な意味を持っているというように、個人を取り巻くそういった事象の巡り合わせも大きな意味を持つことがあるということをユングは言っています。
ユングは「布置(コンステレーション)」という考えをさらに発展させて、「物理的に簡単には起こりにくい偶然の一致」についての意味を考えていきます。
ユングが「非因果的連関の原理」と定義した「共時性(シンクロニシティ)」という部分です。
「非因果的連関の原理」とは「原因があって結果がある」というような因果的な事柄ではなくて、原因が何であるか分からないもしくは二つの事柄のうちどちらが原因でどちらが結果なのかも分からないけども、「単なる偶然としてはあまりにも起こる確率の低い出来事」であったりとか不思議な現象だったりするという意味です。
この共時性(シンクロニシティ)の例としてユングは次のような自分の体験を話しています。
2.「ユングの共時性体験」とは?
ある若い女性の心理療法をユング自身が行なっていた時に起こったことです。
その女性が治療の重要なポイントで金色のスカラベ(コガネムシ)を与えられる夢を見たと話しました。
この夢について話しているまさにその時に、ユングの背後で閉まっていた窓を「コンッ!コンッ!」と何かが当たる音がします。
ユングは窓を開けてそれを捕まえてみるとそれはコガネムシだったということがありました。
しかも不思議なことに普通のコガネムシは明るい所に向かって飛んでいく性質があるのに、そのコガネムシは二人の暗い部屋に入ろうとしていたと言われています。
ユングによればこの女性患者の治療はそれまで全くと言っていいほど進展が見られなかったが、その後状態の変容を見せていったとしています。
ユングはこの共時性(シンクロニシティ)は「集合的無意識」で説明しました。
ユングは「意識」とは自分と認識する自我の部分。自身をとりまく外界や自分へ意識する主体としました。
「個人的無意識」とは個人の感情や記憶が抑圧・忘却されて無意識になっているとしています。
「集合的無意識」とは、全人類の普遍的なイメージが潜在的にある無意識の領域としました。
この集合的無意識には「元型(アーキタイプ)」と言われる文化、国、民族、人類、動植物などの普遍的なものがあるとしました。
このユングが考えた人類共通の「原型(アーキタイプ)」の力が働いて共時性(シンクロニシティ)は生じているとしたわけです。
ユングは人間、動物と植物までも含めた存在を支えている共通の基盤となるような領域があり、その力が働いて起こった現象が「共時性」(シンクロニシティ)であるとしました。
3.「人は普遍的なものと通じている」とは?
普遍的なものを通じて私たちは自分自身とも向き合ったり対話をしたり、また他人とも対話をして繋がったりできると考えることができるんですね。
例えば遠い昔にはるか離れた地域で作られてきた神話とか昔話が、私たちの心をとらえてきたりする部分は、その話の中に自分と似たような人物を見出したりするということも出来ます。
また、時代も地域も異なるところで生まれた宗教の救いの心理といった部分に「何か感じとるものがある」という共通的な感覚もこの「元型(アーキタイプ)」の働きと同様であると考えることができます。
このように「普遍的にあるもの」との対話を重要視することで、私たちは自分自身を振り返ったり、他者とも繋がり理解し合えるとユングは考えました。
4.まとめ
今回はユングの「共時性(シンクロニシティ)」についてお話しました。
一見別々に起こったことでも、その人にとっては非常に大きな意味を持っている出来事の巡り合わせをユングは「布置(コンステレーション)」と言いました。
ユングはさらに発展させて、単なる偶然としてはあまりにも起こる確率の低い出来事であったりとか不思議な現象だったりすることを「共時性(シンクロニシティ)」と説明しました。
そこには「集合的無意識」という普遍的な共通の無意識が関係しているとしていったのですね。
「シンクロニシティ」という言葉は最近はさまざまな場所で使われていて、馴染み深い言葉として私達の生活に浸透しているようにも感じます。
あたりまえのように使っている共時性(シンクロニシティ)という言葉を創ったのはユングだったのですね。
この現象についてどのようにとらえるかと現在も議論は続いていますが、ユングのとらえた世界のシンクロニシティ現象から、今自分が感じている気持ちや向き合っている現実に意識が向いて、問題の解消の糸口を見つけることができたり、状態の緩和に向かっていくこともあるように私は感じるときがあります。
あらゆる側面の視点の中の一つとして、自分自身と向き合うときや外界との関係を認識する際に、共時性(シンクロニシティ)体験を考察することで新たな部分に気づけることもあるかと思います。
今回は「共時性(シンクロニシティ)」◆ユングの共時性についてくわしく解説◆についてお話しました。
なにかあなたにとって一つでも参考になることがあったらとてもうれしいです。
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