情報社会論

情報社会におけるシステムと承認論 (情報環境[アーキテクチャ]の思想シリーズ③)(稲葉年計)

■情報システムにおける普遍性と特殊性

前回のコラムでは,情報環境によって人々が情報システムとどこまで接近・コミュニケートすることができるのか,あるいはまた情報社会の中で共同性をどのようにしていくべきだろうかを問うた.

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コンピュータにできないこと ITの限界?(3) :桐一葉墜ちて天下の秋を知る (熨斗隆幸)

 前回までコンピュータにできないことについて触れました。しかし、計算時間とか論理学とか言う前に、そもそも機械には感情がない、感情がないモノと人間を比較してはならない、コンピュータには感情が扱えないでしょうという声を聞きます。 実際コンピュータは恋愛しないでしょ?

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情報社会におけるシステムと共同体(生活世界) (情報環境[アーキテクチャ]の思想シリーズ②) (稲葉年計)

■情報社会における公私と中間的ネットワーク

前回のWeb Compassでは,物理的世界とのコミュニケーションを促す情報環境を主張した.また一方で,福嶋亮大が展開する公的領域と私的領域の4象限は示唆深い(福嶋 2010: 279-87).公的領域あるいは世界全体,あらゆる存在あらゆる事物を「情報」という一点で取り扱う,いわばGoogle的な視座がまずある.それは「宇宙を物理法則を言語とし,局所的

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情報環境(アーキテクチャ)による物理とコミュニケーションの融合の時代の考察

稲葉年計
(東京都立大学大学院 客員研究員、四日市大学 非常勤講師、
 一般社団法人社会科学総合研究機構 研究員)

バックナンバー:
「アイディアの政治」の時代と 小池百合子都知事
ジャン・ボードリヤールの 「象徴交換」と情報社会論

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■「ゼロ年代」の「アーキテクチャ(情報環境)」論

2000年代(「ゼロ年代」)のキーワードであった「アーキテクチャ(情報環境)」について今日においてど

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ジャン・ボードリヤールの 「象徴交換」と情報社会論(稲葉年計)

稲葉年計
(東京都立大学大学院 客員研究員、四日市大学 非常勤講師、
 一般社団法人社会科学総合研究機構 研究員)

バックナンバー:
「アイディアの政治」の時代と小池百合子都知事

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■ジャン・ボードリヤールのポストモダン情報社会論
ジャン・ボードリヤールは,主に1980年代は,記号論的ポストモダンを展開していたが,1990年『透きとおった悪』より,記号論というよりはポストモダン情報

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ITは社会を変えるか? :スーパーシティが立ち上がる?(熨斗 隆幸)

熨斗 隆幸
(一般社団法人 社会科学総合研究機構 研究員)

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2020年の前半は新型コロナウィルスの感染症で、多くの国民がステイホームを余儀なくされました。新型コロナウィルス感染症自体や休業による直接的影響について、いろいろな方が,いろいろなところで発信をされているので、それらについてはここでは余り取り上げないつもりですが、それに関わるところからはじめてみましょう。

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直接的であり、極めて間接的な情報摂取が生む怪物

テクノロジーの進歩によって、ある国Aの人が他の国BやCの情報を大量に得ることができるようになった。その国のことを本当には理解していないのに、理解した気になってしまうほど、人々は日々他国からの情報を受けとるようになってしまった。

その結果、ある国Aにくらす人々のつくる世論がその国家の外交を左右し、別の国Bの社会システムに口出ししたり、逆に頑なに無視したりするようになった。

システムは、内部で閉じ

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優先順位の問題その2/企画案の整理/家事の価値は見えない/企画案の発想トレーニング1〜言葉遊び〜

Weekly R-style Magazine ~読む・書く・考えるの探求~2020/04/26 第498号

はじめに

はじめましての方、はじめまして。毎度おなじみの方、ありがとうございます。

4月23日に村上春樹さんの新刊が発売されました。新聞やら雑誌などをまったくチェックしておらず、またタイムラインでも発売に関する情報が一切流れていなかったので、わりと唐突感がありました。知ったのは、本を

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越えてはいけない境界線と進化

以下の音源を聴きました。有料なので、気になる方はご購入くださいませ。

情報発信をする際に、誰が、どのような立場でという境界線は切っても切れません。これをうやむやにしてしまったのがGoogleですが、それでも越えてはいけない線があるという話

発端となったのはおそらく、コロナウィルスが話題なのでそれについてブログで書こうぜ、それが情報発信だろうヒャッハー(悪意ある要約)的なツイートだったと思いま

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