「迷惑をかけたくない」という日本独自のコンセプトは、一見、他者を慮っているようで、そうでもないのだろう。人を煩わせたくないという感覚は、ここに書かれている通り、人にも煩わされたくないという心理の裏返しだからだ。 「他者の靴を履く」ブレイディみかこ著 より
秩序を乱す人々の中には、その秩序の欠陥を他の人々より強く感じさせられていたり、その欠陥の犠牲になって苦しんでいる人がいるのだということを、現存の秩序が必要だと思っている人ほど肝に銘じておかねばならない。 「他者の靴を履く」プレイディみかこ著 (本中 渡辺一夫氏エッセイより引用)