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今日と明日とせいぜい来週のことしか考えられない。

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記事一覧

*017 習い、倣う

自分で決めた仕事を、自分の裁量と師匠との闘争でやりくりしてきた。16年間。仕事は教えてもらったり割り当てられたりするものではなく、降って湧いた難題を、どうにか攻略…

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10時間前

#093 「ウーマン・トーキング」

この時期、女性の権利や、女性が虐げられてきた歴史などについての映画が多かった気がする。様々な表現で、色々な角度から掬い上げられていた、女性たちの声の一本。 大き…

haruta
4か月前
2

#092 「ゾディアック」

マスコミ宛に暗号を送りつけてくる、実際にあった連続殺人事件のお話。 監督は、デヴィッド・フィンチャー(2007年)。 事件の真相に向かって一直線な映画はそもそも好きなの…

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4か月前
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*016 楽園の条件

楽園が作りたかった。 自分にとって、一緒に働く(には限らないけれど)人にとって気持ちよく力を発揮できる場所であり、十分に集中して想像して、思いついたことを臆せず試…

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7か月前
1

#091 「パーセプション 天才教授の推理ノート」

海外ドラマシリーズは、基本的には観ないことにしている。 沢山面白い作品があることは、良ーく知っているつもり。でも、長いから! 観始めたら、徹底的に観てしまうことは…

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7か月前

*015 プログラムを更新して再起動

自分は悩んでいたのか、と思った。眠れない布団の中で。いやそれは嘘。 回復後の机の前で。 現実逃避として割と長い時間資格勉強とかして、それも終わって、残務に手をつ…

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8か月前
1

*014 学習後記

先日、税理士試験を受けた。 会社を始めてからずっと受けたいと思っていた試験なのに、受けるまでに結局16年も経ってしまった。 今年会社を辞めることにして、今やりたいこ…

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8か月前
5

*013 否定の肯定

嫌だと思うことを嫌だと言えていない。言えないわけではない。言っているのだけれど、自分の感覚にぴったりあった形で渡せていない気がする。 十分伝わると思う形で差し出…

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1年前
1

*012 労働信仰

試しに、仕事を辞めてみた。 理由は色々あるけれど、ずっと四六時中仕事のことを考える生活を好んでしてきたけれど、それが無くなったら何をするんだろうか。と、思った。 …

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1年前
1

#090 「アメリカン・ユートピア」

近年、最も見逃したと思っていた作品のひとつ。 劇場で観るべき作品なのは分かっていて、いつか劇場で。と思っていたら、こんなに時間が経ってしまった。無限のインスピレ…

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1年前
2

#089 「ファーザー」

いつか、遠くない未来に、自分が介護中心の生活になることを、20代前半からずっと意識してきた。その時が来たら、住んでいる場所と暮らしを捨てて、介助が必要な状態の年老…

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1年前
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*011 杵柄

今まで自分が一番使い易いと思っていた考え方の様なものが、時代なのか自分の年齢なのか立場なのか。とにかく合わなくなっているなと感じることが立て続けに起こって、別の…

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1年前
2

#088 「トップガン マーヴェリック」

1986年のトップガンとの関係によって、この映画がどう見えるかは、かなり違う気がする。私は80年代生まれなので、TVの映画枠で散々観た世代。 当時小学生だった私は、なん…

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1年前
6

#087 パリ・オペラ座バレエ・シネマ 「プレイ」

コンテンポラリーダンスが好き。 「分からなさ」を浴びることでしか到達出来ない、取り出す前の純粋な思考の様なものがある様に思う。映画や演劇でも、そういう瞬間が訪れ…

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2年前
5

#086 「ダーク・ウォーターズ」

仕事のクライアントに映画好きな女性が居て、現場終わりの帰り際に「あれ観ました?」とか、「これ良かったですよ」とか話すことがあって楽しい。 私は「スポットライト #0

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2年前
2

*010 インボイス制度について

小さい規模で商売している免税業者からも、今後は消費税を納めてもらいましょう。という制度改革だと思っているんですけど、違うんですかね。 乱暴に言うと、年間の消費税…

haruta
2年前
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*017 習い、倣う

*017 習い、倣う

自分で決めた仕事を、自分の裁量と師匠との闘争でやりくりしてきた。16年間。仕事は教えてもらったり割り当てられたりするものではなく、降って湧いた難題を、どうにか攻略する様なものだと思ってやってきた。エキサイティングで、祭りで、捩れるほど考えて準備をして、怒涛の現場を終えると様々な方向で少し筋力が付く。そういうものだった、かつて。
最高に楽しくて、ずっと面白いと思ってきて、結構幸せだった。

その後1

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#093 「ウーマン・トーキング」

#093 「ウーマン・トーキング」

この時期、女性の権利や、女性が虐げられてきた歴史などについての映画が多かった気がする。様々な表現で、色々な角度から掬い上げられていた、女性たちの声の一本。

大きな、思い切った決断をする時に、信仰というのは力を発揮するのかなと思った。断腸の思いで。という程の状況は、日常的には起こらないけれど、勇気を持って団結して超えなくてはいけない場面で、彼女たちは聖書の一節や歌や、言葉で鼓舞されていく。女性が文

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#092 「ゾディアック」

#092 「ゾディアック」

マスコミ宛に暗号を送りつけてくる、実際にあった連続殺人事件のお話。
監督は、デヴィッド・フィンチャー(2007年)。
事件の真相に向かって一直線な映画はそもそも好きなので、どうせ好きだろうなと思って観たら、やっぱり好きだった。マーク・ラファロが出てくるとは思わなかった。

殺人シーンは薄目で観つつ、誰が犯人なんだろうと思って観てはいるんだけれど、だんだん事件を追いかける側の狂気みたいなところに踏み

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*016 楽園の条件

*016 楽園の条件

楽園が作りたかった。
自分にとって、一緒に働く(には限らないけれど)人にとって気持ちよく力を発揮できる場所であり、十分に集中して想像して、思いついたことを臆せず試せて、ゴールに向かって没頭出来る様な場所。
それぞれ違うことをしていても、一緒の空間に居て、その姿が互いの励みになる。
それが、私にとっての楽園のイメージ。

振り返ってみると、楽園と言える様な瞬間は確かにあった。
その現場に参加した人た

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#091 「パーセプション 天才教授の推理ノート」

#091 「パーセプション 天才教授の推理ノート」

海外ドラマシリーズは、基本的には観ないことにしている。
沢山面白い作品があることは、良ーく知っているつもり。でも、長いから!
観始めたら、徹底的に観てしまうことは分かっているので、基本的には無いものとしています。
今までに観たことのあるドラマシリーズは、大好きな映画作家ブリット・マーリングの新作、「OA」と、映画の趣味がめちゃくちゃ合う人が熱烈に勧めてくれた、「MR. ROBOT」くらいかな。

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*015 プログラムを更新して再起動

*015 プログラムを更新して再起動

自分は悩んでいたのか、と思った。眠れない布団の中で。いやそれは嘘。
回復後の机の前で。

現実逃避として割と長い時間資格勉強とかして、それも終わって、残務に手をつけ始めて、これが終わったら次の生活を決めないとなーとかぼんやり思っていたら、突然発熱して3日ばかり寝込んだ。コロナは陰性だった。
今年の酷暑と、エアコンつけて寝る毎日にやられただけなんだろうけど。
久しぶりの体調不良はとてもしんどくて、何

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*014 学習後記

*014 学習後記

先日、税理士試験を受けた。
会社を始めてからずっと受けたいと思っていた試験なのに、受けるまでに結局16年も経ってしまった。
今年会社を辞めることにして、今やりたいことに時間を使って過ごそうと決めた時、やり残したこととして圧倒的に視界を塞いでいたのが、税理士試験だった。自分でも、今更そこに行くのかと驚いた。とりあえずあれをやらずにはどこへも行けないのだという感じがした。

会社の為に必要な実務として

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*013 否定の肯定

*013 否定の肯定

嫌だと思うことを嫌だと言えていない。言えないわけではない。言っているのだけれど、自分の感覚にぴったりあった形で渡せていない気がする。
十分伝わると思う形で差し出してはいるのだけれど、その形で受け取ってもらえない。という様なことを。

ある程度の領域まで普通に言葉が通じていても、あるエリアからは届かないという様なことを痛感している。さっき分かるって言ったよね?ちゃんと伝わっている感じもしていたんだけ

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*012 労働信仰

*012 労働信仰

試しに、仕事を辞めてみた。
理由は色々あるけれど、ずっと四六時中仕事のことを考える生活を好んでしてきたけれど、それが無くなったら何をするんだろうか。と、思った。
仕事をしていない状況が不安で、アルバイトでも何でも今すぐ始めよう。とか思うだろうか。とか、めちゃくちゃ旅とかするんだろうか。とか、燃え尽きて何もしなくなるのだろうか。とか。

1.5ヶ月ほど経ったけれど、私は一日中無益なことを考え、しばし

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#090 「アメリカン・ユートピア」

#090 「アメリカン・ユートピア」

近年、最も見逃したと思っていた作品のひとつ。
劇場で観るべき作品なのは分かっていて、いつか劇場で。と思っていたら、こんなに時間が経ってしまった。無限のインスピレーションが積み重なって、自由だった。社会や政治がちゃんと含まれた世界を自由に生きるというのは、それこそ楽園の定義かも知れん。

配信になってしまったけれど、2022年の最後に観ることが出来て本当に良かったな。繰り返し観て年が暮れて、2023

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#089 「ファーザー」

#089 「ファーザー」

いつか、遠くない未来に、自分が介護中心の生活になることを、20代前半からずっと意識してきた。その時が来たら、住んでいる場所と暮らしを捨てて、介助が必要な状態の年老いた母と2人きりで、地元での生活が始まるのを想像してきた。若い頃、そのイメージは明確に悲観だったと思う。
それを自分が受け入れて生きていける確信が持てず、圧倒的な恐怖だった。

幸いにも。と言うべきか決定的な状況は未だ訪れておらず、私もそ

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*011 杵柄

*011 杵柄

今まで自分が一番使い易いと思っていた考え方の様なものが、時代なのか自分の年齢なのか立場なのか。とにかく合わなくなっているなと感じることが立て続けに起こって、別の何かに持ち替えるのかチューンアップするのか分からないけれど、なんとかしなければ。と考えている。

体感だと、5年くらいで怪しくなってくる。それを引き延ばしてもせいぜい8年くらいしかもたないので、その間に次の手を見付けられたら良いなぁというイ

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#088  「トップガン マーヴェリック」

#088 「トップガン マーヴェリック」

1986年のトップガンとの関係によって、この映画がどう見えるかは、かなり違う気がする。私は80年代生まれなので、TVの映画枠で散々観た世代。
当時小学生だった私は、なんだか分からないけれどオープニングの恰好良さにハマり、好き過ぎてVHSで何度も繰り返し観た。
ラブシーンあってなんか微妙。とか思いつつ、めっちゃ友達に見せたりした。家に人を集めてトップガン干渉する小学生ってヤバいけど。

滑走路とか、

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#087 パリ・オペラ座バレエ・シネマ 「プレイ」

#087 パリ・オペラ座バレエ・シネマ 「プレイ」

コンテンポラリーダンスが好き。
「分からなさ」を浴びることでしか到達出来ない、取り出す前の純粋な思考の様なものがある様に思う。映画や演劇でも、そういう瞬間が訪れることがある。

本作は、2017年12月にパリ・オペラ座で上演された演目を映画館で観られる。というなんとも贅沢なプログラム。
ナショナル・シアター・ライブのバレエ版みたいな感じです。
上映館数も回数も凄く限られているのだけれど、本当に観に

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#086 「ダーク・ウォーターズ」

#086 「ダーク・ウォーターズ」

仕事のクライアントに映画好きな女性が居て、現場終わりの帰り際に「あれ観ました?」とか、「これ良かったですよ」とか話すことがあって楽しい。
私は「スポットライト #072 」が本当に大好きで、何回観たか分からない殿堂入り作品になっていて、そのことを覚えていてくれ、勧めてくれた。
お陰で久しぶりに劇場で映画を観ることが出来た。

マーク・ラファロ作品はとにかく実直で骨太。そこか最高に格好良いんだけど。け

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*010 インボイス制度について

*010 インボイス制度について

小さい規模で商売している免税業者からも、今後は消費税を納めてもらいましょう。という制度改革だと思っているんですけど、違うんですかね。
乱暴に言うと、年間の消費税額計算するのも大変だし、良いですよあげます。というのがこれまでの優遇の中身だったと認識しています。
それくらいやろうよ。とも思っていたけど。

3%→5%→8%……うーむ、さすがに10%ともなればそのまま利益として懐に入れても良いよってわけ

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