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今日と明日とせいぜい来週のことしか考えられない。

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    試験的に始めてみる。

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    映画レビューと言うよりは、観ている間と後に思ったことを書き留めたメモの様なものです。

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最近の記事

*019 本を作ってイベントに参加した

本を作ってみたかった。もし自分が本を作ったら、それはどんなものになるのだろうと思っていた。本の中身がどうというよりは、多分、物体としての本に興味があって、ずっと製本をしてみたかった。作ってみないことには、それがどういうものになるのかを知ることは出来ない。 2018年から橋梁塗装記録表記録部というアカウントを運用していて、特に目的も無く、とにかく橋梁塗装記録表を見たら集める。ということをし続けている。橋梁塗装記録表は恰好良いぞ。 https://www.instagram.c

    • #095 「アフターサン」

      普段一緒に暮らしていない父親との夏休みのバカンスの記録。記憶。 人と人は一緒に居ることが全てでは無い。 本当に支えになるのは、その人とどういう時間を過ごしたことがあるか、どうやって自分に何を伝えようとしてくれたか、そういう記憶の断片だと思う。 懸命に話してくれた言葉や態度は、仮にその時言っている意味が分からなかったとしても必ず覚えているし、時間を超えて、行き詰まった自分を導いてくれる。 私には父親は居ないし、見たことも聞いたこともないし、どういった人であるかを誰からも知らさ

      • *018 世界を認識する方法

        自分がどうやって世界を認識しているのか?について、延々と話す。 普段自分がベースにしていることを、他者に説明する為により論理的、具体的に明示する。その結果、自らそのディテールをより強く見る。ということが起こる。それを、理解が深まったと感じる反面、「そういうことにしてしまった」とも思う。 説明することは固定することで、それ以前のイメージを失った様な気がする。気のせいだけど。 視界の端っこの方で見ていたものを、目の前にきっちりライティングされた状態で置かれて、果たして自分の認識

        • #094 「ゴーストワールド」

          自分と世界との折り合いが付かなくて、周りはうまくやれている(様に見える)のに、どうして自分はこうなんだろう。みんなはこの世界を楽しめていて、自分ばかり問題を抱えていて、必要以上の孤独を感じる。 若い頃に、こういう気分から抜け出す、元い、薄めたり誤魔化したりする方法を見つけ、それを自分に許せる様になっていくまでに、すごく時間が掛かった気がする。とにかく苦しかった。多分、誰もが。 でも、その時期にしか無かった、持て余す程の彩度の様なものを持ったまま、どこまで行けるだろうか。と、

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        記事

          *017 習い、倣う

          自分で決めた仕事を、自分の裁量と師匠との闘争でやりくりしてきた。16年間。仕事は教えてもらったり割り当てられたりするものではなく、降って湧いた難題を、どうにか攻略する様なものだと思ってやってきた。エキサイティングで、祭りで、捩れるほど考えて準備をして、怒涛の現場を終えると様々な方向で少し筋力が付く。そういうものだった、かつて。 最高に楽しくて、ずっと面白いと思ってきて、結構幸せだった。 その後1年近く勉強をして試験を受け、そろそろ働こうと思った時に先ず考えたことは、自分が人

          *017 習い、倣う

          #093 「ウーマン・トーキング」

          この時期、女性の権利や、女性が虐げられてきた歴史などについての映画が多かった気がする。様々な表現で、色々な角度から掬い上げられていた、女性たちの声の一本。 大きな、思い切った決断をする時に、信仰というのは力を発揮するのかなと思った。断腸の思いで。という程の状況は、日常的には起こらないけれど、勇気を持って団結して超えなくてはいけない場面で、彼女たちは聖書の一節や歌や、言葉で鼓舞されていく。女性が文字が読めない村では全てが口伝えなので、誰かが紡げばみんなそれを言える。 宗教によ

          #093 「ウーマン・トーキング」

          #092 「ゾディアック」

          マスコミ宛に暗号を送りつけてくる、実際にあった連続殺人事件のお話。 監督は、デヴィッド・フィンチャー(2007年)。 事件の真相に向かって一直線な映画はそもそも好きなので、どうせ好きだろうなと思って観たら、やっぱり好きだった。マーク・ラファロが出てくるとは思わなかった。 殺人シーンは薄目で観つつ、誰が犯人なんだろうと思って観てはいるんだけれど、だんだん事件を追いかける側の狂気みたいなところに踏み込んでいく。 余りに長い時間をかけ過ぎると、人間は執着し始めて、目的が何なのか分

          #092 「ゾディアック」

          *016 楽園の条件

          楽園が作りたかった。 自分にとって、一緒に働く(には限らないけれど)人にとって気持ちよく力を発揮できる場所であり、十分に集中して想像して、思いついたことを臆せず試せて、ゴールに向かって没頭出来る様な場所。 それぞれ違うことをしていても、一緒の空間に居て、その姿が互いの励みになる。 それが、私にとっての楽園のイメージ。 振り返ってみると、楽園と言える様な瞬間は確かにあった。 その現場に参加した人たちが皆、限られた時間とリソースでベストを尽くし、集中力高く仕上げていく。その中に

          *016 楽園の条件

          #091 「パーセプション 天才教授の推理ノート」

          海外ドラマシリーズは、基本的には観ないことにしている。 沢山面白い作品があることは、良ーく知っているつもり。でも、長いから! 観始めたら、徹底的に観てしまうことは分かっているので、基本的には無いものとしています。 今までに観たことのあるドラマシリーズは、大好きな映画作家ブリット・マーリングの新作、「OA」と、映画の趣味がめちゃくちゃ合う人が熱烈に勧めてくれた、「MR. ROBOT」くらいかな。 「パーセプション」は、気まぐれになんとなく見始めた作品で、基本一話完結のミステリ

          #091 「パーセプション 天才教授の推理ノート」

          *015 プログラムを更新して再起動

          自分は悩んでいたのか、と思った。眠れない布団の中で。いやそれは嘘。 回復後の机の前で。 現実逃避として割と長い時間資格勉強とかして、それも終わって、残務に手をつけ始めて、これが終わったら次の生活を決めないとなーとかぼんやり思っていたら、突然発熱して3日ばかり寝込んだ。コロナは陰性だった。 今年の酷暑と、エアコンつけて寝る毎日にやられただけなんだろうけど。 久しぶりの体調不良はとてもしんどくて、何も出来ないし考えられない時間は焦るけど、強制的な無は、バックグラウンドで何かしら

          *015 プログラムを更新して再起動

          *014 学習後記

          先日、税理士試験を受けた。 会社を始めてからずっと受けたいと思っていた試験なのに、受けるまでに結局16年も経ってしまった。 今年会社を辞めることにして、今やりたいことに時間を使って過ごそうと決めた時、やり残したこととして圧倒的に視界を塞いでいたのが、税理士試験だった。自分でも、今更そこに行くのかと驚いた。とりあえずあれをやらずにはどこへも行けないのだという感じがした。 会社の為に必要な実務として長年やってきた業務だったけれど、今のままでは、ほんの一部しか知らない。簿記という

          *014 学習後記

          *013 否定の肯定

          嫌だと思うことを嫌だと言えていない。言えないわけではない。言っているのだけれど、自分の感覚にぴったりあった形で渡せていない気がする。 十分伝わると思う形で差し出してはいるのだけれど、その形で受け取ってもらえない。という様なことを。 ある程度の領域まで普通に言葉が通じていても、あるエリアからは届かないという様なことを痛感している。さっき分かるって言ったよね?ちゃんと伝わっている感じもしていたんだけど。あれ、ここ急に電波ない?みたいな。 伝える側の私が、ある領域以降の伝える言

          *013 否定の肯定

          *012 労働信仰

          試しに、仕事を辞めてみた。 理由は色々あるけれど、ずっと四六時中仕事のことを考える生活を好んでしてきたけれど、それが無くなったら何をするんだろうか。と、思った。 仕事をしていない状況が不安で、アルバイトでも何でも今すぐ始めよう。とか思うだろうか。とか、めちゃくちゃ旅とかするんだろうか。とか、燃え尽きて何もしなくなるのだろうか。とか。 1.5ヶ月ほど経ったけれど、私は一日中無益なことを考え、しばしば有益な勉強をし、無益なものを設計しては有益な実験をして過ごしている。 そして、

          *012 労働信仰

          #090 「アメリカン・ユートピア」

          近年、最も見逃したと思っていた作品のひとつ。 劇場で観るべき作品なのは分かっていて、いつか劇場で。と思っていたら、こんなに時間が経ってしまった。無限のインスピレーションが積み重なって、自由だった。社会や政治がちゃんと含まれた世界を自由に生きるというのは、それこそ楽園の定義かも知れん。 配信になってしまったけれど、2022年の最後に観ることが出来て本当に良かったな。繰り返し観て年が暮れて、2023年も何度も観ると思う。 先ず、元トーキング・ヘッズのデイヴィッド・バーンが、脳

          #090 「アメリカン・ユートピア」

          #089 「ファーザー」

          いつか、遠くない未来に、自分が介護中心の生活になることを、20代前半からずっと意識してきた。その時が来たら、住んでいる場所と暮らしを捨てて、介助が必要な状態の年老いた母と2人きりで、地元での生活が始まるのを想像してきた。若い頃、そのイメージは明確に悲観だったと思う。 それを自分が受け入れて生きていける確信が持てず、圧倒的な恐怖だった。 幸いにも。と言うべきか決定的な状況は未だ訪れておらず、私もそれなりに歳をとり、母への認識も柔らかく変化したし、私自身の介護への覚悟の持ち方が

          #089 「ファーザー」

          *011 杵柄

          今まで自分が一番使い易いと思っていた考え方の様なものが、時代なのか自分の年齢なのか立場なのか。とにかく合わなくなっているなと感じることが立て続けに起こって、別の何かに持ち替えるのかチューンアップするのか分からないけれど、なんとかしなければ。と考えている。 体感だと、5年くらいで怪しくなってくる。それを引き延ばしてもせいぜい8年くらいしかもたないので、その間に次の手を見付けられたら良いなぁというイメージで、現状は7年目って感じがする(※当社比)。 探している時間と、しっくりき

          *011 杵柄