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完璧じゃなくていいじゃないか。

アイドルをやっていた。
期間は約1年。その前は芸能人の養成所に1年通っていた。
進学校に通いながらやっていた。

私はアイドルをやりながら、
肩書きが先行して中味が伴っていないこと、自分たちの歌う楽曲に誇りを持っていない人が多いこと、嫌だ嫌だ言いながら働いている人たち、そしてなにより、まだまだもっと、出来ること改善できることがあるのにやらない自分、理想と現実のギャップ、
それらに、耐えられなかった。

最終的に辞めたきっかけは、他のメンバーが全員辞めることになったときのこと。

けど、そのときになってでも私は、「耐えられなかった自分」を、認めてあげられなかった。

周りがどんな状況であれ、1度やり始めたことを辞める ということに変わりはなかった。
けど 諦めた という事実を受け入れられなかった。

アイドルを辞めるときに、母から、ここを辞めてでもやりたいことやっていきたいというのなら、相当な覚悟をしなさいと言われていた。

でも、そのときの私には、相当な覚悟ができなかった。

でも、自分がそんな状態であることにも、私は、ちゃんと向き合わなかった。


向き合わずに、辞めてすぐに、大学受験に向けて動き始めた。
焦っていたのだと思う。
常に目標に向かって頑張ってる自分じゃないとダメだとも思っていたのだと思う。

今まで、単位はとっていたものの、ギリギリだった学校生活、中味はボロボロと言っていいだろう。それに対する、負い目もあったのかもしれない。


けどそんなんじゃ、頑張れないときが来た。
真っ向から向き合ってはいないけど、どこかにはある「夢を諦めた」という感覚。常になにかに追われている気がする焦燥感。
大学受験という目標をたてたはいいけれど、なんのためにそれをやっているのか分からない。
もはや、今のままの生活を続けるのだったら生きている意味が分からないとまで、1人で思い詰めていました。

しかも、かっこいい自分じゃないとダメだと思ってるから、素直に親に相談ができなかった。助けてって言えなかった。


私の悪い癖として、
出来てないところがあるかっこ悪い自分はダメだと思ってるけど、
同時に、自分の出来ないところばっかり見て、
頑張っているところもある出来てるところもあるのにそこを認めない。
というのがあります。
要は、自分をフラットに直視することができない。

その悪い癖が、フルに発動していたのだと思います。


でも、この間、今は通信高校への転校も視野には入れているので、その資料を取り寄せてみたところ、電話がかかってきて、なぜ転校を考えたのかをきかれたんですね。
そのときに、自分の今までのことを話しました。

そしたら、2年間、ちゃんと進級したのすごいね。って言われたんです。
え?って感じだった。

それに、生活するとなったら全然足りない収入だからとちっぽけだと思っていた、アイドルを辞めてから1人で歌わせていただいたライブのことも、すごいよって言ってもらって。。
(今思えばどんな評価基準採用してるんだよ頑張ったじゃんか!!よかったじゃんか!と力強く思うのですが当時はそう思えなかった)


。。。
電話を切って、時間が経ってから、あぁそっか。私、頑張ってきたじゃんか。って、初めて、思えたんです。フッて、肩の力が抜けた気がした。


社会で必要な肩書きだからとかっていう理由では、高校を卒業することに対しての納得が出来なかったんですけど、
2年間頑張ってきたんだ。そしたら、卒業したら、また自分を褒めてあげられるんだろうなって、思えたんです。
そしたら、卒業してもいいかなって思えた。

そう思えたのは、1ヶ月弱学校から離れて、休んだり、違うことをしたおかげでもあると思います。

なので、今日ちょっと授業出てみたりしました。
そしたらみんな優しかったぁ。見つけた途端にびっくりしながらもすごい笑顔になってくれて。言葉がないよ。有難う。

卒業という可能性がなくなりきらない程度には、また行き始めようと思います。


けど、学校の側面からみた私の状況が整理されてきてはいるものの、
もう一つ、私の夢への想いにも向き合わないと、また同じこと。
このまま大阪に行かないってして学校に戻ることを決めたら、またすっからかんな自分になってしまう気がした。

過去、アイドルを始めたものの、ストレートにそれを形にすることはできなかった。
その後、1人でやってくなら相当な覚悟をしなさいと言われたときも、その覚悟はできなかった。

それに今も、自分がやりたいことが、抽象的だし、どうやっていったらいいかわからない。自信だって、ない。

けど、だからといって今、大人しく諦められる程度の気持ちではない。
絶対諦めたくない。
表現していたい。自分を。それで感動を与えたい。


そう思っていたときにちょうど目に入ったテレビが、UTAGEでした。
中居正広さんが司会の、
様々なシンガーが、力を合わせて、やったことない楽器や歌い方に挑戦して色んな歌をカバーしていく番組。

心を打たれる演奏ばかりだった。

そのときに、きっと、この人たちも、辛いことや大変なことがあって、葛藤だってきっとあって、それでもきっと、自分のやっていることに誇りも持って、いい歌歌って感動をみんなに届けてるんだなって思ったら、泣けてきたよね。

モー娘とかAKBの子もいたから、自分がアイドルやってたときと重ねてたんだと思います。

こんな人たちもいるんだ。って、すごい、力になりました。

そうじゃん。歌の力って凄かったじゃんって思ったら、また泣けてきた。

私がアイドルをやっていたとき、私は芸能界にいる人たちの悪いところばっかが目についてしまって、そういう印象が強くなってしまっていたのだけど、、

たしかに汚い側面もあるのは事実です。

けど、そこには、愚痴言いながらも頑張ってる人もいて、涙流しながら頑張ってる人もいて、、それぞれが、それぞれの場所で、できる精一杯で頑張ってた。ってところも、ちゃんとあったはずで。

ってことに、「表現」をしている人たちに、私はまた、気づかせてもらいました。

だから、今はまだ…やり方も分からない、自信も…そんなにないです。

けど、私ならやれるとも、ちゃんとどこかで思ってる。

だからさ、自分の夢、諦めないで行こう。表現しよう。感動を届けに行こう。自分の願いをまっすぐみてあげよう。
って、また、改めて思えました。


事態は何も終わっていないし、私の人生はまだまだ続いていくのだけど、
今回、大阪行く!って言い出して、たくさんの人巻き込んで、結局行かず…
それでも、それをきっかけにして気づけたことがたくさんあって、向き合ってこれなかった目を背けてた部分もたくさん見て、
成長、させてもらいました。

見守ってくれてたみなさん、色々言ってくれたみなさん、力を貸してくれたみなさん、本当に、有難うございます。

違う道を歩んで生きてきた人たちと、人生の中で、道が交差したこと、触れたこと、奇跡みたいに嬉しく思います。

たくさんのものを、本当に有難う。


これからも、旅は続くと思います。というか、今この瞬間も続いています。

これからだって辛いこと葛藤すること大変なこと、たくさんあると思います。

でも、今のこの気持ちを忘れないで、
周りにいる方々を大切にして、
自分の出来てないところも出来てるところも同じくまっすぐ見て、認めてあげて、
夢を諦めないで「表現」の道へ、また一歩一歩進んでいけたらと思います。


一旦、、お疲れ様。
はるちゃん。

最後まで読んでくれて、ありがとう。


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