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238.「#名刺代わりの小説10選」自分を構成する小説たち

Twitterで「#名刺代わりの小説10選」というハッシュタグを見つけました。

「好きな小説10選」ではないのです。
名刺代わり、というところがポイントですね。
小説を読み、書く者として、名刺代わりとしてどの10作選ぶのか。

結構考えました。
選んだ瞬間、自分の脳内はこの10作を凝縮したものと酷似しているんじゃないか、といった思いがよぎります。

私はこういう者です。
これを10作の小説で例える。
僕は、以下のようになりました。

厳選!自分を構成する小説10選

そもそも、10作に絞れるかい、と。
そう思いながらも厳選しました。

あのとき始まったことのすべて / 中村航
絶対、最強の恋のうた / 中村航 
氷菓 / 米澤穂信 
[映]アムリタ / 野崎まど
know / 野崎まど 
すべてがFになる / 森博嗣 
退出ゲーム / 初野精 
空の中 / 有川浩 
海の見える街 / 畑野智美
本日は、お日柄もよく / 原田マハ
野田村悠加@パラレルワーカー/Twitter(@haruka_nodamura)

最も影響受けている作家さんは何度も僕のnoteに登場していますが、中村航さんです。

僕が小説家になりたい、と思ったきっかけの作品は『あのとき始まったことのすべて』
大学二年生の頃に読んだのですが、今でも人生で一番好きな小説です。

てっきり中村航さんの小説ばかり並ぶのかと自分でも思っていましたが、そうではありませんでした。
続く『絶対、最強の恋のうた』も大好きな作品です。
他にも大好きな中村航さんの小説もたくさんあります。(『夏休み』『星に願いを、月に祈りを』『デビクロくんの恋と魔法』『トリガール』が特に好きです。)

ただ、名刺代わりと言われると、そして10作となると、話は変わってきます。

それぞれ、読んできた小説が僕の感性を形作っているんだなと、当たり前のようなことを思いました。

自分の傾向が見えてくる作品たち

他に僕に大きな影響を与えた小説家では、野崎まど、という方がいます。
この人もとんでもなく突飛な発想と、恐ろしいほどの布石と伏線の回収を表現する小説を綴ります。

『[映]アムリタ』という作品から『2』という作品までシリーズ化をしています。
『2』ってなんだよ、と思いました。
それまでのシリーズは5作。
6作目となるシリーズ最後の『2』で、すべての物語が収束します。

そんな物語と、『know』というハヤカワ文庫JAから出ているSF作品も、物語の完成度の高さに驚愕して、その手腕に感動したのを覚えています。

野崎まどさんは、数年前に一度講談社のイベントでお会いしたことがあり、本当に独特で面白い方だな、と感じました。

また、『氷菓』『すべてがFになる』は、アニメから入って原作を読み始めた作品たちです。
深夜アニメもよく観ていました。

『氷菓』の学園ミステリとしての物語も素晴らしかったですが、その後の『愚者のエンドロール』『クドリャフカの順番』なども傑作です。
〈古典部〉シリーズと呼ばれ、今もなお新刊が出ていて、人気のシリーズとなっています。

『すべてがFになる』は秀逸なミステリー小説。
森博嗣さんの本を読んだことのある方も多いかもしれません。
信じられないぐらい多くのシリーズを書かれています。

これはすべてのシリーズの最初の作品で、その後の「S&Mシリーズ」にハマって10巻順番に読み始めます。
主人公の西之園萌絵のキャラがとても好きでした。
このシリーズはどれもミステリーが秀逸すぎて、一番は選べないです。

この辺りが、特に僕を構成する大きな要素の小説たちでした。

シリーズ化されていたり、ミステリー要素があったり、傾向としてこの辺りが中村航さんの作品の後に出てきました。

心に残る作品たち

続いて『退出ゲーム』は『氷菓』と近い学園ミステリのジャンル。
後に『ハルチカシリーズ』としてアニメ化もされています。

『空の中』は「図書館戦争シリーズ」で有名な有川浩さんの作品で、「自衛隊3部作」とされるうちの一作。

陸上自衛隊を舞台にした『塩の街』。
航空自衛隊を舞台にした『空の中』。
海上自衛隊を舞台にした『海の底』。
どれもとても面白い作品です。

『海が見える街』は、社会人になってから読んだ本です。
今まで読んできた本は主にミステリーとかファンタジー、SFの要素があり、これほどまで純粋な恋愛の物語を読んだのは初めてだったかもしれません。

とにかく、痛いほど気持ちがわかりすぎて、胸が締め付けられるような、甘酸っぱいような、そんな感覚になります。
畑野智美さんの作品の中では、『夏のバスプール』という小説もオススメです。

『本日は、お日柄もよく』は、後にドラマ化もされた一作。
主人公の真っ直ぐな姿勢や、心を動かそうと奮起する、「感動」に着目したお話でとても印象に残っています。

原田マハさんの作品は『さいはての彼女』という短編小説集もオススメ。

心を動かしたいという想いは、動かされた心から生まれる

このように、多くの作品に心動かされてきました。
印象に残るのは、単に物語としてすごい、だけじゃなく、いかに心を動かされたか。
社会人になっていろんな経験を通し、余計にそういった想いが強くなってきているのかもしれません。

元々、小説を書きたいのも、文字で手に届かない遠くの人の心を動かしたいから。
だから僕は物語を紡ぎ、文章を綴り、小説を創っています。

ちなみに、こんな文章や物語を書いてます。

僕の文章や物語、感性は、10作どころではありませんが、主に上記に挙げたような小説に彩られてきました。

自分自身を構成する小説。
これはビジネス書やアニメや漫画、映画、ひいては人、でも挙げられそうですね。

これからも、たくさんの作品や人、多くの想いに触れて生きていきます。

あなたの名刺代わりとなる〇〇。
テーマを決めて、一度挙げてみてはいかがでしょうか。

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