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【北欧:教育の旅⑥-2】磨くべきは"学歴"よりも、"個性"と腕 ~フィンランドの職業学校にて~ | 2018/05/03


保育園を後にし、バスに乗り次の目的地・職業学校へ。
途中バスを待ちながら、プチ自然散策 笑



前回記事:【北欧:教育の旅⑥-1】危険も学びも、からだで覚える ~フィンランドの保育園にて~ | 2018/05/03 はこちら!寒さなんてへっちゃらな可愛らしい子どもたち、人気者の園長先生との出会いを記しています。


今回お邪魔するのは、職業学校Varia(ヴァリア)。

義務教育である中学校を卒業した後、高校に進むのか職業学校に進むのか、子どもたちは自分で進路を決めます。
入試テストはなく、高校・職業学校の合否は中学校の成績によるもの。
また、どちらに進んでも、一般教養に加えて個人の興味に沿った学習ができる機会があり、大学に進学する資格も両者ともに得ることができます。

高校と職業学校のダブルスクールをするツワモノも中にはいるそうです...!その貪欲さはとても素晴らしいし、武器になりますよねぇ。


ここでは15〜60歳、3000人の生徒が在籍し、スタッフは総勢320人、260人の先生がいらっしゃいます。

まずは学校給食をいただきます。

移民の方も多く見るようで、この給食のエリアでは給仕の職をもっている方は移民が多いらしい。

給食というと、世界で初めて無料の学校給食を提供したのはフィンランド であり、1948年の制定以来、ずっと続いているのだとか。
給食も、子どもの教育の一つのプログラムということです。


近年、人気が高まっているという職業学校。
部屋ごとに、本当に立派な設備が完備されており、その規模の大きさ、精度の高さに驚かされます。
服飾、家具製作、美容・理髪、金属加工などなど... 、本当に様々。


また、学生たちはみなそれぞれ自分の作業に没頭しており、付きっきりの指導員がいる訳でもなく、黙々と腕を磨いているのです。
その集中力、真面目さがこの国の”底上げ”をしているのだろうなぁ。

また、通路のいたるところに学生の作品と思われる絵が。



企業インターンも盛んとのことだけれど、企業としてもこれこそ率先力になるだろうし、学生も1人で取り組むだけでなく「集団」を経験することは、大きな意味があると思う。


研究も、こんな素敵なアートになってしまう。この発想も、また素敵。



自分が普通科の高校ではなく、高等専門学校や専門系の学科に進んでいたら、とか、大学受験であの学部に進んでいたら、、とか「たられば」話を考えるときがある。
頑張って模索して進んでいる学生さんたちを見ていたら、そんな「たられば」思っていないで、今からでも前に進みなさいよ、自分!と背中を押される気持ちになります。。
いくつになっても「学び」はできるんだよな~~~~!

(このカーテンが可愛い...♡ 思わずパシャリ。)


気持ちがちょっとふつふつしてきたところで、職業学校を後にします。
学生さんたち、素敵な姿を見せてくれてありがとう。。



職業学校を見学した後、ヘルシンキの地下にあるスポーツジム施設を見学へ。鍾乳洞みたいな通路の先に、こんな空間があるなんて。

天気が悪いときでも、ここで思いっきり汗を流せて気持ち良いだろうなぁ。



近くには、マーケットもあるんです。スーパーも楽しいけれど、この豊富な品揃えを見てしまうとテンションが上がってしまいます。
サーモンや、チーズがとてもおいしそう...!(じゅるり



さてさて、実は本日がフィンランドで過ごす最後の夜なのです。
夜はみんなでそろって、あの「かもめ食堂」へ。 (夜だけど、まだまだ明るいです)


原作は、群ようこ作の小説。小林聡美・片桐はいり・もたいまさこの3人を主役に映像化されている「かもめ食堂」。
不思議。だけど、なんだかあたたかい。そんなヘルシンキでの日常を描いた作品。一種の中毒性?があるよね笑 この女優さんたち、みんな好きなんだよねぇ。

そして、サチエさん(小林聡美演じる、食堂の店主)の店を気にしつつも、いつも店に入ろうとしないマダムたちが、シナモンロールの香りにつられてついつい入っちゃう...  そのゆる~い雰囲気がまた可愛らしい。

映画の撮影で使われていた時の店とは、少々リニューアルはされているのですが、やはりヘルシンキ、可愛い内装。素敵な空間です。
木製のへらや水のボトルなど、ところどころに「かもめ食堂」のマークが。


ちなみに、購入することもできますよ~

ちなみに、私たち一行の他に、日本からの観光と思われる方もいらっしゃいました。「かもめ食堂」は聖地巡礼の地みたいです笑


素敵な空間と、お食事と、旅を共にした心強い仲間たちと。
フィンランドの夜は、更けていくのでした...


明日はいよいよ、最終日。
フィンランドとの別れの日です。

北欧旅のダイジェスト記事です。よろしければ、ご覧頂けると嬉しいです...!- 気になるモノに触れる幸せ | 北欧のプロダクト・教育・方法論に触れる旅


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