マスク・ド・バウム

ムイビエンTO、リトルムイビエン日本では年輪仮面と呼ばれることも多い。

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ムイビエンTO、リトルムイビエン日本では年輪仮面と呼ばれることも多い。

最近の記事

よそ行きムイビエン

「よそ行きムイビエン」 2023年1月21日 新日本プロレス横浜アリーナ大会 ムイビエンは団体対抗戦のシングルマッチに挑みました。 惜敗でしたが、自身の評価を大きく上げる結果となりました。 自身のブログでは「よそ行き」でないいつものムイビエンで勝負したことを力説していましたが、じっくり観るといつもの技を使いながら初見の観客に伝わる試合、自身の評価を上げる試合を「よそ行き」で組み立ていたのに気が付きます。 ムイビエンのしたたかな計算が見えた試合でした! では、いつもと同

    • 2022年のムイビエンのベストバウト

      もうすぐ2022年も終わります。 プロレス界もいろんな賞レースの時期です。 そこで、2022年のムイビエンのベストバウト…というか凄すぎて他の追随を許さない試合をご紹介します。 2022年11月16日 後楽園ホール 2022年11月23日 代々木第二体育館大会 近藤修司選手 ムイビエン vs 小峠篤司選手 吉岡世紀選手 短期間で組まれたこの2試合は、GHCジュニアヘビー級タッグ選手権であり、選手権試合のリターンマッチでもありました。 この試合の凄さは単にその片方の試合

      • ムイビエンのアンチテーゼ

        2022年11月23日 代々木第二体育館大会 ムイビエンは素晴らしいムイビエンな戦いを私たちファンに見せてくれました! それは単なる勝敗だけでなく、ムイビエンのプロレス観を体現するような戦いでした。 ムイビエンのプロレス それは『線のプロレス』です。 最近では自らの出自であるドラゴンゲートとの邂逅や、近藤修司選手とのタッグを入門時のエピソードを紹介することによって見事に”過去”のムイビエンと”今”のムイビエンをつなげ、点でしかない他団体とのコラボを線にまで昇華させています

        • ムイビエンは本当にムイビエン

          2022年8月28日 プロレスリングNOAHカルッツかわさき大会が開催されました。 今年のカルッツかわさき大会は『N-1 VICTORY』とういう同団体のヘビー級シングルリーグ戦の最終戦とうこともあり、開始前から異様な盛り上がりも見せた大会でした。 シングルリーグ戦の最終戦で他に豪華カードが並ぶ大会で、ムイビエンの試合はセミファイナル前の第8試合6人タッグ戦に組まれました。 ここでムイビエンは信じられないくらいムイビエンはムーブを披露します。 これ、本当にスゴイです。

        よそ行きムイビエン

          80秒のムイビエン

          2022年7月16日 プロレスリングNOAH日本武道館大会 これまでの投稿で記載してきた通り、ムイビエンは試合に臨むにあたり、なにかしらテーマを設定してることが多いです。 それでは今回の武道館大会のムイビエンのテーマはなんだったのでしょう? 誰でもわかる表テーマは 『闘龍門の先輩である近藤修司選手のタイトルマッチアピールの泊付け』 です。 それはそれで十分に成功しました。 実はそれだけでない裏テーマがこの試合にはあったのではないかと思います。 ズバリこの試合のムイビエンのテ

          80秒のムイビエン

          観なくてもわかるムイビエンの真骨頂!

          2022/7/10 プロレスリングNOAH 富士大会 メインは ムイビエン、拳王選手 vs 小島選手、小峠選手 翌週に控える武道館大会で行われる、GHCヘビー級選手権試合の前哨戦です。 この試合。 私は現地観戦はおろか、まだ配信でも観戦していません。公式サイトの試合経過を読んだだけです。 それだけでも、この試合がいかにムイビエンによるムイビエンな試合かということが手に取るようにわかります。 本当にムイビエンはスゴいです! この試合のテーマはタイトルマッチの前哨戦です。

          観なくてもわかるムイビエンの真骨頂!

          シン・ムイビエン

          皆さんは最近のムイビエンのファイトが変わってきてるのにお気づきでしょうか? この2年間でムイビエンのファイトスタイルはバージョンアップを繰り返し、2年をかけて一周して、今まさにコロナ禍前のファイトスタイルをブラッシュアップした、シン・ムイビエンスタイルを魅せてくれています。 わかりやすく年別にスタイルを解説します。 2020年①NewHope期 2021年②コロナ禍機 2022年③金剛期 2022年④シン・ムイビエン期 ①NewHope期 コロナウィルスの脅威に日本中が震

          シン・ムイビエン

          ムイビエンのレゾンデートル

          プロレスラーの価値は勝敗だけでないことは、プロレスを好きな方には常識です。 2022年6月23日 新宿FACE大会にて、ムイビエンはGHCジュニア選手権試合に臨みました。 結果は既報の通りムイビエンがベルトを奪取することはありませんでした。 しかし ベルトを奪取できなかったからと言ってムイビエンの価値は下がったでしょうか? 逆にムイビエンのクロスオーバーな戦いが評価されました。 選手権者がプロレスラーらしい正統派な戦い、そしてカウンター攻撃を得意とする選手なので、あえてム

          ムイビエンのレゾンデートル

          それでもムイビエン

          2022年6月19日(日) 神戸サンボーホール大会 大事な前哨戦のシングルマッチで、ムイビエンは選手権者のHAYATA選手に5分足らずで敗れました。 フィニッシュのムイビエンを返されて丸め込まれての敗北でした。 ワタシ的には正直に言うと今日の試合は勝っても負けてもどっちでも良かったのです。 大事なのは勝つなら勝ち方、負けるなら負け方が気になっていました。 フタを開けてみると、試合の主導権を握りながらの逆転負け! しかも最大のフィニッシュムーブを切り返されての負けです!

          それでもムイビエン

          四肢をもがれたムイビエン

          2022年2月から団体内ユニットのひとつである金剛に加入したムイビエンに思わぬ問題が発生しています。 金剛は反体制を標榜するユニットです。 ただ勘違いしてはいけないのは、反体制ですが悪行を繰り返すヒール(ルード)ではないのです。 この反体制なのにヒールではないという、不思議なスタイルがムイビエンにとって大きな問題になっています。 NOAHに参戦するようになってからのムイビエンは、「はじめちゃん」という呼称からもわかる通り、ベビーフェイス(テクニコ)としてのキャリアを積み上

          四肢をもがれたムイビエン

          ムイビエン・拳王選手組とはなんだったのか?

          2014年1月25日 ノア大阪大会でNO MERCYを離脱したムイビエンが合流して、新ユニット「超危暴軍」が結成されました。 メンバーは森嶋選手、マイバッハ谷口選手、拳王選手、ムイビエン(後に北宮選手が合流)です。 必然的にヘビーは森嶋選手・マイバッハ選手組、ジュニアは拳王選手とムイビエンがタッグ結成となりました。 ムイビエン・拳王選手組の誕生です。 ムイビエン・拳王選手組は、当時のプロレスリングNOAHにとってどのような存在だったのでしょうか? 私は現在のプロレスリング

          ムイビエン・拳王選手組とはなんだったのか?

          たまにはムイビエンも間違える

          2022年2月17日 横浜ラジアントホール大会にて、ムイビエンはNOAHジュニア本体から離脱して、金剛入りを表明しました。 金剛入りの理由について、本人の口からバックステージで語られました。 SNSでは多くのファンから共感をもらい、金剛入りは好意的な評価をいただいてるようです。 ん? ムイビエンが裏切る? 違和感を感じませんか? 私はムイビエンの金剛入りは、本人のコメント以外にあと2つの理由があると見ています。 理由①【ユニットバランス】 覇王選手の金剛離脱、YO-HE

          たまにはムイビエンも間違える

          やりやがったなムイビエン

          2022年2月12日島田大会 ムイビエンは第一試合の6人タッグマッチで、鮮やかなフィンランド式フォアアームでピンフォール勝ちを納めました。 この勝利には配信の画面では伝わらない、ムイビエンのしたたかな計算があったのです! 試合の中盤パートナーの覇王選手が相手チームに捕まって一方的に攻められます。 なんとか自力で挽回して、自軍のコーナーにタッチを求めます! ここです! 注目点はここです! なんとムイビエンは覇王選手からのタッチを受けないように、宮脇選手に自然に試合権利

          やりやがったなムイビエン

          ムイビエンポイント

          2022年2月9日プロレスリングノア後楽園大会 覇王選手・ムイビエン VS 仁王選手・亜烈波選手 4連戦の初日第3試合に組まれたこのカードは非常にムイビエンな試合でした。 ムイビエンがそのムイビエンなプロレスをムイビエンに披露しました! 何がどうムイビエンだったか? 今回のムイビエンポイントは下記の3つです。 ①RPG感 ②受けてる感 ③やってる感 詳しく見ていきましょう! ①RPG感 ムイビエンはTVゲーム愛好家として有名です。 入場曲の「FLOWER」も音ゲーの

          ムイビエンポイント

          ムイビエンは負けて勝つ

          2022年1月22日エディオンアリーナ大阪第2競技場にてGHCジュニアヘビー級タッグ王座決定戦が行われました。 結果は残念ながらムイビエンは戴冠できませんでした。 でも、本当に残念な結果だったのでしょうか? 私はもとからこの試合は負けても良いと思っていました。 負けてほっとしたと言い替えてもいいです。 ポイントはシチュエーションです。 今回の大会はコロナの影響で10名もの選手が欠場となりました。 欠場選手の中にはタッグ選手権の選手権者も含まれていました。 選手権者の欠場に

          ムイビエンは負けて勝つ

          対抗戦のムイビエン

          2022年1月8日横浜アリーナにて行われた他団体の興行に、ムイビエンの所属するプロレス団体が対抗戦としてブッキングされました。 もちろん所属選手であるムイビエンも、その対抗戦にエントリーされました。 業界一位の他団体と、ムイビエンの所属する業界二位の団体の対抗戦は大きな話題を呼び、プロレスファンの注目を浴びる大会となりました。 その中でムイビエンはとてもムイビエンらしい、ムイビエンな戦いをプロレスファンに提供してくれました。 それはプロレスの技や受け身という表面に現れるもの

          対抗戦のムイビエン