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2022年のムイビエンのベストバウト

もうすぐ2022年も終わります。
プロレス界もいろんな賞レースの時期です。
そこで、2022年のムイビエンのベストバウト…というか凄すぎて他の追随を許さない試合をご紹介します。

2022年11月16日
後楽園ホール
2022年11月23日
代々木第二体育館大会

近藤修司選手
ムイビエン
vs
小峠篤司選手
吉岡世紀選手

短期間で組まれたこの2試合は、GHCジュニアヘビー級タッグ選手権であり、選手権試合のリターンマッチでもありました。

この試合の凄さは単にその片方の試合だけを観てもわからない所にあります。
二つのタイトルマッチで一つのムイビエンワールドとなっているからです。
なにがそんなに凄いのか解説します。

①点を線とするアピール
ムイビエンは試合前の調印式や自身のブログなどで、近藤修司選手との先輩後輩関係を執拗にアピールします。
これによりタッグパートナーとしての必然性や歴史を私たちに伝えてくれています。
また、対戦相手については対戦相手が離脱したことにより分解してしまったユニット「フルスロットル」への想いをアピールして、対戦相手に対してもストーリーを紡ぎます。
もう戦う前からムイビエンの為の試合になっていたのです!

②短期間でのリターンマッチ
この短期間でのリターンマッチもムイビエンは自身の武器としました。
2つの試合を連続して観るとわかりますが、ムイビエンが2回目のムイビエンを極めるところまでは、最初のタイトルマッチの流れを踏襲しているのです!
通常の試合では、終盤にしか出さないムイビエンを近藤選手のサポートで2回仕掛けたのまで最初のタイトルマッチを踏襲しています。
そして、その2回目のムイビエンをクリアされたところから、会場のボルテージは一挙に上がり正にムイビエンの思惑通りに盛り上がるのです!

③足を引っ張るなよ!
調印式で近藤修司選手はムイビエンに「足を引っ張るなよ」と釘を指します。
その言葉通りに、対戦相手に足を引っ張られて近藤修司選手に試合権利を渡せずに敗北します。
こんなの狙わないとできないです!
執拗に足を引っ張られて、本当にタッチできなかったことだけがムイビエンの計算違いだったのだと思います。

まさにこの試合は試合前のやりとりを含めて、ムイビエンの手のひらの上の試合だったのです!
本当に凄いので、ぜひそういう視点で後楽園と代々木のタイトルマッチをもう一度見て下さい!
発見がいっぱいあります!

そして今回の代々木大会はムイビエンへの声援がめちゃくちゃ多かったのにビビりました。
そんなに人気あったとは………

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