春野すみ

物語をあいすもの…

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記事一覧

こんな夢を見た

こんな夢を見た。 列車の窓際に座っている私。 窓の外をぼーっと眺めている。 片手にはスマホ。誰かと話しているようだが、それが誰だかわからない。 どうやら、電話の相…

春野すみ
3年前
11

水面の、

心の中の感情の海はおだやかに静かに揺れている。 でも水面にあるのは悲しみでふよふよ浮いているのだ。空気中に放出されるわけでもなく、ただひたすら穏やかに音を立てず…

春野すみ
3年前
6

100本の赤いバラよりも、1本の赤いマーガレットがほしい。

春野すみ
4年前
9

ありがとう

すごく、色んな感情が 今心の中に渦巻いていて…。 1番大きなものは「不安」なんだけど、 とりあえずここまで生きてきた自分に ありがとうって言おう。 出来る限りの選択…

春野すみ
4年前
10

破片を素足で踏んだ

たしか4歳くらいだったと思う。 母が皿を割り、その破片をビニール袋に入れて片付けた。そのあと家族で出かける予定だった。 しかし私は、無性にそのビニール袋の上を歩き…

春野すみ
4年前
7

白紙の使い道

いらなくなった白紙をメモ用紙くらいにカットして、クリップに纏めてる。 どうせ捨てるなら、なにか有効活用して捨てたい… と思うからだ。 でもほとんどメモ書きとして…

春野すみ
4年前
6

生と死の感情

「うまく生きられない」 そう思ったのは最近ではなくもしかしたら 生まれてすぐかもしれない。 でも人前では「うまく生きること」を 演じてきた。出来やしないのに。 学…

春野すみ
4年前
7

狭間カフェ

人は死ぬと、天国と地上の間にある<狭間カフェ>に送られる。 そこは美しい晴天が広がっており、雲が近い。心地よい風が吹いていて、訪れた魂はどこか懐かしい感覚に覆わ…

春野すみ
4年前
11

好きの原点

私はカルボナーラが好きだ。 はて、いつから好きだったかな? と考えると、小学校低学年くらいの頃からだ。 昔、近所に「moonカフェ」という宇宙をコンセプトにしたお洒落…

春野すみ
4年前
6

幸福の象徴

最近、夜散歩してるとき近所でコウモリをよく見かけてて、ちょっと怖いなって思ってた。 でも調べてみるとコウモリは「幸福の象徴」らしい。なんだか嬉しくなって、また会…

春野すみ
4年前
8

青春

「17歳のとき、君も青春したじゃないか」 そう言われるとそうなんだけど、違うんだよなぁ。 もっとこう、白くて、青くて、清々しくて、かき氷一口ちょうだい!ってやつな…

春野すみ
4年前
7
こんな夢を見た

こんな夢を見た

こんな夢を見た。

列車の窓際に座っている私。
窓の外をぼーっと眺めている。
片手にはスマホ。誰かと話しているようだが、それが誰だかわからない。
どうやら、電話の相手の元に向かっているようだ。
外は小雨。森の中を列車が通っている。

ガタンゴトン ガタンゴトン

不意に茶屋が現れる。
「だんご」と書かれた旗がゆらゆら。

車内には何人か乗っていて、私の隣と前の席にも誰か乗っている。2人は友人らしく

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水面の、

心の中の感情の海はおだやかに静かに揺れている。
でも水面にあるのは悲しみでふよふよ浮いているのだ。空気中に放出されるわけでもなく、ただひたすら穏やかに音を立てず息を殺し浮いている。

さて、どうやってあふれさせようか。

100本の赤いバラよりも、1本の赤いマーガレットがほしい。

ありがとう

すごく、色んな感情が
今心の中に渦巻いていて…。

1番大きなものは「不安」なんだけど、
とりあえずここまで生きてきた自分に
ありがとうって言おう。

出来る限りの選択をして
今にたどり着いたのだから。

破片を素足で踏んだ

たしか4歳くらいだったと思う。
母が皿を割り、その破片をビニール袋に入れて片付けた。そのあと家族で出かける予定だった。

しかし私は、無性にそのビニール袋の上を歩きたくなった。「危険」という2文字が当時はわからなかった。
素足で歩いた結果、足の裏は血だらけになった。
よほど痛かったのだろう。
なぜかその時の記憶は鮮明に覚えている。

子供は平気で危ないことをする。
というよりも考えるよりも先に行動

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白紙の使い道

いらなくなった白紙をメモ用紙くらいにカットして、クリップに纏めてる。

どうせ捨てるなら、なにか有効活用して捨てたい…
と思うからだ。

でもほとんどメモ書きとしては使わない。

何か言葉でいい表せない、モヤモヤとして感情が体内で渦巻く時、黒のボールペンで用紙に書き殴る。

円を描いて、ただグルグルと。
白紙が真っ黒なモヤモヤで埋め尽くされるまで。

生と死の感情

「うまく生きられない」
そう思ったのは最近ではなくもしかしたら
生まれてすぐかもしれない。

でも人前では「うまく生きること」を
演じてきた。出来やしないのに。

学校でも会社でも「うまく生きること」を求められる。

一生。

死ぬまで求められる。

そこから少しでも外れていたら

異常



何で、皆そんな笑っていられるのか…

わからない。

うまく生きれないと絶望しながらも、
結局うま

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狭間カフェ

人は死ぬと、天国と地上の間にある<狭間カフェ>に送られる。
そこは美しい晴天が広がっており、雲が近い。心地よい風が吹いていて、訪れた魂はどこか懐かしい感覚に覆われる。天まで届きそうな樹齢三千年の巨大な楠の下に建つ三角屋根の小さなカフェ。
この店の店長、春宮は困っていた。ある男性客が閉店間際になっても帰ろうとしないからだ。何か理由があるのか、と声を掛ける。
「おかわりはいかがですか?」
「じゃあ、オ

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好きの原点

私はカルボナーラが好きだ。
はて、いつから好きだったかな?
と考えると、小学校低学年くらいの頃からだ。

昔、近所に「moonカフェ」という宇宙をコンセプトにしたお洒落なカフェがあった。
店の奥には大きなスクリーンがあり、プロジェクターによって月や宇宙の映像が映し出されていた。
他にも天体望遠鏡があったりと、宇宙や星に関連するアイテムが置かれていた。

私はこのお店の雰囲気が大好きだった。
そして

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幸福の象徴

最近、夜散歩してるとき近所でコウモリをよく見かけてて、ちょっと怖いなって思ってた。

でも調べてみるとコウモリは「幸福の象徴」らしい。なんだか嬉しくなって、また会いたいなって思った。
#幸福

青春

「17歳のとき、君も青春したじゃないか」

そう言われるとそうなんだけど、違うんだよなぁ。

もっとこう、白くて、青くて、清々しくて、かき氷一口ちょうだい!ってやつなのだよ。

裸足で駆け出して100均で買った安い水鉄砲で勝負したりして。

そういうものがほしいんだよ。