こんな夢を見た
こんな夢を見た。
列車の窓際に座っている私。
窓の外をぼーっと眺めている。
片手にはスマホ。誰かと話しているようだが、それが誰だかわからない。
どうやら、電話の相手の元に向かっているようだ。
外は小雨。森の中を列車が通っている。
ガタンゴトン ガタンゴトン
不意に茶屋が現れる。
「だんご」と書かれた旗がゆらゆら。
車内には何人か乗っていて、私の隣と前の席にも誰か乗っている。2人は友人らしく旅のおしゃべりをぼぞぼそと楽しそうに話していた。
私も電話先の相手に、窓から見える景色がいかに素晴らしいかを話している。
車内に響く小さい雨の音が静寂に調和し、
私を心地よい気持ちにさせてくれる。
ガタンゴトン ガタンゴトン
目が覚めた。
私はいったい誰に会いたかったのだろうか。
ふと、口からよだれが垂れていることに気づく。
今度また乗車した際にはあの茶屋で降りよう、と心に決めた。
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