春野すみ

物語をあいすもの…

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最近の記事

こんな夢を見た

こんな夢を見た。 列車の窓際に座っている私。 窓の外をぼーっと眺めている。 片手にはスマホ。誰かと話しているようだが、それが誰だかわからない。 どうやら、電話の相手の元に向かっているようだ。 外は小雨。森の中を列車が通っている。 ガタンゴトン ガタンゴトン 不意に茶屋が現れる。 「だんご」と書かれた旗がゆらゆら。 車内には何人か乗っていて、私の隣と前の席にも誰か乗っている。2人は友人らしく旅のおしゃべりをぼぞぼそと楽しそうに話していた。 私も電話先の相手に、窓から見

    • 水面の、

      心の中の感情の海はおだやかに静かに揺れている。 でも水面にあるのは悲しみでふよふよ浮いているのだ。空気中に放出されるわけでもなく、ただひたすら穏やかに音を立てず息を殺し浮いている。 さて、どうやってあふれさせようか。

      • 100本の赤いバラよりも、1本の赤いマーガレットがほしい。

        • ありがとう

          すごく、色んな感情が 今心の中に渦巻いていて…。 1番大きなものは「不安」なんだけど、 とりあえずここまで生きてきた自分に ありがとうって言おう。 出来る限りの選択をして 今にたどり着いたのだから。

        こんな夢を見た

          破片を素足で踏んだ

          たしか4歳くらいだったと思う。 母が皿を割り、その破片をビニール袋に入れて片付けた。そのあと家族で出かける予定だった。 しかし私は、無性にそのビニール袋の上を歩きたくなった。「危険」という2文字が当時はわからなかった。 素足で歩いた結果、足の裏は血だらけになった。 よほど痛かったのだろう。 なぜかその時の記憶は鮮明に覚えている。 子供は平気で危ないことをする。 というよりも考えるよりも先に行動する。 大人になると、危険を回避しようとする能力がついてしまう。 破片を踏んだあ

          破片を素足で踏んだ

          白紙の使い道

          いらなくなった白紙をメモ用紙くらいにカットして、クリップに纏めてる。 どうせ捨てるなら、なにか有効活用して捨てたい… と思うからだ。 でもほとんどメモ書きとしては使わない。 何か言葉でいい表せない、モヤモヤとして感情が体内で渦巻く時、黒のボールペンで用紙に書き殴る。 円を描いて、ただグルグルと。 白紙が真っ黒なモヤモヤで埋め尽くされるまで。

          白紙の使い道

          生と死の感情

          「うまく生きられない」 そう思ったのは最近ではなくもしかしたら 生まれてすぐかもしれない。 でも人前では「うまく生きること」を 演じてきた。出来やしないのに。 学校でも会社でも「うまく生きること」を求められる。 一生。 死ぬまで求められる。 そこから少しでも外れていたら 異常 変 何で、皆そんな笑っていられるのか… わからない。 うまく生きれないと絶望しながらも、 結局うまく生きていかないと、 この国では生きていけない。 皆、必死に生きてるんだよ。

          生と死の感情

          狭間カフェ

          人は死ぬと、天国と地上の間にある<狭間カフェ>に送られる。 そこは美しい晴天が広がっており、雲が近い。心地よい風が吹いていて、訪れた魂はどこか懐かしい感覚に覆われる。天まで届きそうな樹齢三千年の巨大な楠の下に建つ三角屋根の小さなカフェ。 この店の店長、春宮は困っていた。ある男性客が閉店間際になっても帰ろうとしないからだ。何か理由があるのか、と声を掛ける。 「おかわりはいかがですか?」 「じゃあ、オススメを」 「では、メモリーコーヒーなどはいかがでしょう」 「どんな味ですか?」

          狭間カフェ

          好きの原点

          私はカルボナーラが好きだ。 はて、いつから好きだったかな? と考えると、小学校低学年くらいの頃からだ。 昔、近所に「moonカフェ」という宇宙をコンセプトにしたお洒落なカフェがあった。 店の奥には大きなスクリーンがあり、プロジェクターによって月や宇宙の映像が映し出されていた。 他にも天体望遠鏡があったりと、宇宙や星に関連するアイテムが置かれていた。 私はこのお店の雰囲気が大好きだった。 そしてこのお店で初めてカルボナーラを食べた。 スクリーンの金色の月を見ながら、チーズ

          好きの原点

          幸福の象徴

          最近、夜散歩してるとき近所でコウモリをよく見かけてて、ちょっと怖いなって思ってた。 でも調べてみるとコウモリは「幸福の象徴」らしい。なんだか嬉しくなって、また会いたいなって思った。 #幸福

          幸福の象徴

          青春

          「17歳のとき、君も青春したじゃないか」 そう言われるとそうなんだけど、違うんだよなぁ。 もっとこう、白くて、青くて、清々しくて、かき氷一口ちょうだい!ってやつなのだよ。 裸足で駆け出して100均で買った安い水鉄砲で勝負したりして。 そういうものがほしいんだよ。