haru '99

20歳。好きな季節は冬。
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      小説を集めています。

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      Lithromantic
      • 12本

      死んだ恋と、恋にならない友情と、生まれなかった恋の話。

忘れじの雪の降る街で 後編 【創作Note 7】

昨夜私は十年ぶりに街に戻った。街には昔と同じように雪が降っていた。 私はどうしてこの街に戻ったのだろうか。降る雪に乱される切れ切れの思考で考える。 きっと私は確か…

ノックは二回

その晩、窓がノックされた。コンコン、とはっきりと音が響いた。電気も点けずにぼんやりしていた僕ははっと窓を振り向いた。子供部屋には小さなベランダがあり、女の子がそ…

海に眠る

青い青い海の中に沈んでいた。音もなく、光が揺らめく水の底。そこに私は座っている。時折私を呼ぶ誰かの声がする。けれど私は、それが空耳だと知っている。ここはあんまり…

骨が鳴る 【創作Note 9】

こきり、と僕の骨が鳴った。首をゆっくりと反対側に倒すと、こきり、ともう一度小気味良い音がした。かつての恋人は僕のこの癖を嫌がったものだった。 煙草を一日中吸って…

夜の犬 【創作Note 8】

その犬は夜を喰って生きていた。鼻先を宙に向け、生暖かい空気を嗅ぎ、ばくばくと口を動かして夜を喰っていた。黒目はしんとして艶めき、鋭い牙の間からは血のように赤い舌…

忘れじの雪の降る街で 前編【創作Note 7】

雪が外の地面を白く染めていく。私は寝過ぎて痛む頭で、ぼんやりとそれを眺めた。 「雪が降ると、何かを一つ忘れる」 私が生まれ育った街の言い伝えだった。私はあの街を…