「みんな」という主語の怖さ
ここ最近、家にずっといるからか、異質空間に飛び込める作品ばかり好んで選んでいて、ファンタジーやSFや、現実離れしたものばかり見ていることに気づいた。元々嫌いな訳ではないけれど、コロナ前は美術館や劇場にいくことで満たしていた感情が、どこにも行けないことに加え、バーチャル空間のSNSには怒りと憂鬱感しか湧かないような社会がまざまざと映し出されていて、自分は思った以上に疲弊しているのだと気づいた。私がニューヨークで一番大好きだった美術館、クイーンズ美術館のディレクターがこんなことを