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ドイツのお城

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今までに訪れたドイツのお城、宮殿や要塞など(その他ヨーロッパの国々も含む)
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#旅のフォトアルバム

南ドイツ一人旅⑦学生の街テュービンゲン

南ドイツ一人旅⑦学生の街テュービンゲン

テュービンゲンTübingen。
旅行の宿泊地に選んだアルプシュタットと、州都シュトュットガルトの、ちょうど真ん中に位置する。

テュービンゲンとは

テュービンゲンは、ハイデルベルクと同じくネッカー川のほとりの街。
そして、同じく大学街だ。
街の歴史は古く、ローマ人が植民地として85年頃にこの辺りに進出したという。
12世紀頃からは交易の中心として、街は発展する。この頃、ローマ教皇フリードリッヒ

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南ドイツ一人旅⑥天空の城ホーエンツォレルン城

南ドイツ一人旅⑥天空の城ホーエンツォレルン城

気持ち良いハイキングの終点は、天空の城ホーエンツォレルン城。
前回の記事はこちら。

ハイキングで疲れた身体を、ラズベリーケーキで癒す。
甘い食べ物は、疲れた身体に心地良い。
(疲れていなくとも、甘いものはいつでも大好きだ)

休憩後に、早速お城を見学してみる。
見学チケットはオンラインで入手可能で、同時に時間指定もできる。
ホテルのかたのお話によると、以前はアルプカードでこのお城も入場できたそう

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南ドイツ一人旅⑤お城に臨むハイキング

南ドイツ一人旅⑤お城に臨むハイキング

今回の旅の最大の目的は、ホーエンツォレルン城。
お城見学だけではなく、このお城周辺をハイキングする事も目的の一つだ。
この辺りにはたくさんのハイキングルートがあり、選ぶだけでワクワクする。
調べていくうちに、私が見たいと思っていた景色は、Zeller Hornという山からの眺めだと分かった。

お城の周りをぐるりと一周するハイキングルートはとても魅力的だが、それではお城見学の時間が足りない。
是非

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南ドイツ一人旅③妖精の城リヒテンシュタイン城

南ドイツ一人旅③妖精の城リヒテンシュタイン城

Lichtenstein リヒテンシュタイン
アルプシュタットから、北東へ30km。
リヒテンシュタイン侯国でもなく、ザクセン州にある街リヒテンシュタインでもない。
バーデン・ヴュルテンブルクにも、リヒテンシュタインと名付けられた自治体区域がある。

文献によると、この土地には昔から、リヒテンシュタイン家の持つお城があったようだ。
後にこのリヒテンシュタイン家は、ハプスブルク家に仕える。
その後、

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南ドイツ一人旅②崖上の城ジグマリンゲン城

南ドイツ一人旅②崖上の城ジグマリンゲン城

Sigmaringen ジグマリンゲン
この街は郡庁所在地でもあり、付近の街よりも大きい。
その理由は、ホーエンツォレルン=ジグマリンゲン公爵家の居城があったためだろう。

アルプシュタットからは、南へ20km。
この一帯はドナウ上流自然公園に位置し、自然豊かな場所だ。
そして、そのドナウ川沿いに建つのは、ジグマリンゲン城。

展望台

まずは、お城が綺麗に見えるという展望台へ。
ドナウ川沿いの岩

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コペンハーゲン①物憂げな人魚姫

コペンハーゲン①物憂げな人魚姫

ドイツの隣国、デンマーク。
首都コペンハーゲンと言えば、まず思い浮かべるのがアンデルセン童話。
この街にある人魚姫の像には、不名誉なニックネームが付けられている。
それが、世界三大ガッカリ。
ブリュッセルの小便小僧、シンガポールのマーライオンが仲間として挙げられている。

ブリュッセルの小便小僧を見ても、私はがっかりしなかったのだから、人魚姫を見てもきっとがっかりしないだろう!
焦る気持ちを抑えな

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オランダ デン・ハーグ①王子の日のパレード

オランダ デン・ハーグ①王子の日のパレード

オランダの、9月3週目の火曜日。
この日は国の祝日ではないそうだが、Prinsjesdag(王子の日)と呼ばれており、非常に大切な日だそうだ。
この日には、デン・ハーグ市内で王室のパレードが行われ、金の馬車に乗った国王にお目にかかれるという華やかなイベントがある。
そのため、デン・ハーグ市内の学校は、お休みになるそうだ。

さて、このパレードは、一体どんなパレードなのだろう?
毎年、テレビに映し出

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ブラウンフェルス城 ヘッセン州の新白鳥城

ブラウンフェルス城 ヘッセン州の新白鳥城

ブラウンフェルス城。
このお城の事は、ドイツの美しい城10選を読んだ時に知った。
(このような10選は、選んだ人の好みによるので、多様な10選があるようだが)

ドイツの風景として必ず登場し、シンデレラ城のモデルにもなったと言われるノイシュバンシュタイン城(新白鳥城)。
蛇足だが、つい最近、ノイシュバンシュタイン城は、世界遺産登録に動き出したそうだ。

そのヘッセン州版と形容されるとは、それだけで

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グリム童話IX グリム兄弟が学んだ街 マールブルク

グリム童話IX グリム兄弟が学んだ街 マールブルク

日本で一番有名なドイツの街道といえば、ロマンチック街道だろう。
ドイツには他にも、木組みの家街道、古城街道、エリカ街道、そしてメルヘン街道などが存在しており、それぞれ魅力ある街並みを見る事ができる。

マールブルクは、メルヘン街道の街の一つ。
グリム兄弟がマールブルク大学に通っていた事から、彼らの下宿先やグリム童話にちなんだオブジェが街の至る所に飾られている。

旧市街地 市役所と広場

木組の家

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ハルツ地方④ドイツ発祥の街クヴェトリンブルク

ハルツ地方④ドイツ発祥の街クヴェトリンブルク

ハルツ地方最後の記事は、クヴェトリンブルク(Quedlinburg)。

ハルツ地方を巡る旅。
私の一番の楽しみは、このクヴェトリンブルクだった。
この街には、なんと2000軒もの木組の家が残っている。
その広さは80ヘクタールで、ドイツで一番大きな世界遺産としても有名だ。
木組の家好きの私としては、何としてでも出かけねばならない。
この街はヴェルニゲローデと同じく、ザクセン・アンハルト州に位置す

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ギリシャ②アテネ 女神に愛される街

ギリシャ②アテネ 女神に愛される街

Αθήνα アテネ

この言葉を聞くだけでワクワクするほど、私はアテネの街に強い憧れがあった。
特別な場所であるからこそ、まだ若かった私は、いつか愛する人ができたら二人で一緒に訪れるのだと、そう決めてしまった。
そのため、欧州旅行をした学生時代にもギリシャは避け、訪れることはしなかった。

その後、何度か愛する人には巡り会えたものの、ギリシャ旅行を実現する事は出来ずにいた。
そして、ようやく長年

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ハルツ地方③世界遺産の街ゴスラー

ハルツ地方③世界遺産の街ゴスラー

ハルツ地方2つ目の街は、皇帝都市、そして鉱山の街、ゴスラーGoslar。
ヴェルニゲローデから30分ほどの距離だが、こちらはニーダーザクセン州内。

この街を豊かにしたのは、ランメルスベルク鉱山。
現在は、街と鉱山が世界遺産に指定されている。

鉱山資源は、すなわち財力。
中世よりこの地を支配する事は、重要視されたそうだ。
そのため皇帝の直轄領に指定され、神聖ローマ帝国の重要な都市の一つとなった。

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レーゲンスブルク③ 街の栄華の歴史に触れる

レーゲンスブルク③ 街の栄華の歴史に触れる

Schloss St. Emmeram Thurn und taxis 聖セバスチャン トュルン ウント タクシス城

現在も侯爵が住むお城は、駅から旧市街に向かう間にある広大な敷地内にある。
この建物は、オルフェウスの窓の音楽学校のモデルにもなった。

このトゥルン ウント タクシス家は、ローマ帝国内での帝国郵便事業を手掛けた事で、巨万の富を得た。

帝国議会の皇帝代理となり、フランクフルトから

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クロアチア ① ドゥブロブニク アドリア海の真珠

クロアチア ① ドゥブロブニク アドリア海の真珠

クロアチア ドゥブロブニク Dobrovnik

ドゥブロブニクの街で休暇を過ごした人がドイツに帰ってきて、みな口を揃えて、素晴らしかった!というので、私もどうしてもこの街を訪れたくなってしまった。

『アドリア海の真珠』
そう呼ばれるドゥブロブニクは、城壁で囲まれた旧市街が、世界遺産に指定されている。(1979年)
一時は、街が破壊されて、世界遺産登録が抹消され得る危機もあったそうだ。

ジブリ

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