見出し画像

大人も子どもも読んでほしい絵本『にげてさがして』 ヨシタケシンスケ 2021

よのなかには、いろんなひとがいる。

うんうん。
多様性が認められ始めたね。

そのなかに かならず
「そうぞうりょくをつかうのが
にがてなひと」がいる。

私が一番にがてな人だ。
こういう人に、「どうして人の気持ちがわからないの?」と言っても仕方がない。

もしきみが そういうひとに
ひどいことを されてしまったとき、
するべきことは ひとつしかない。

とにかく そのひとからはなれること。
じぶんをまもるために
そのばから にげること。


優しい愛を受け取り拒否している人がいる
そういう人に愛を送り続けて、自分が壊れてしまったら元も子もない

まずは自分を守ること
距離をとること
あなたが優しくするのはあなた

他人を変えることはできない

他人を許すのはでなく、自分を許す

にげることは はずかしいことでも
わるいことでもない。

きみの足は「やばいものから
にげるため」についているんだ。

職場にも、学校にもそういう人がいることがある。
そして家族にこういう人がいると支配されてしまう。


あなたは逃げられないと思っているかもしれない。


仕事を失ったら……
学校は行かなければいけないところ……
離婚したら……


生活できない
生きていけない



本当にそうかな



やばいものに取り憑かれて

息できない
心が壊れた状態は


生きていると言えるのかな?


そのうち体も壊れるよ。



私は文字通り

裸足で逃げました。

娘の手をしっかり握って、自分の足で逃げました。


娘も「ママがいい」と、

私の手を握って、自分の足で走りました。


逃げてみて


失ったものは何もない


(その後もやばいものは取り憑こうとしたし、
残務処理にエネルギーと時間を消耗したけれど、その間も)


私と娘は温かい場所で世界を創っていった。
絵本にも書いてある通り、優しい人もたくさんいます。


他にもモンスターは現れたりする

「なんで逃げたの」

「なんで我慢できないの」


こんな声は聞かなくていい

それはその人に勇気がないから

その人が自分を守りたいだけだから


あなたを守れるのはあなた

一番の盾は愛


モンスターはモンスター自身の恐れから攻撃している

だから従う必要も

戦う必要もない。


(逆のいい方をするとあなたの恐れ、
持つ必要のない罪悪感がモンスターを目の前に出現させている)


逃げて

取り戻したもの

得たものの方がずっとずっっと多い。



そして もうひとつ
きみのあしには やくめがある。

と、絵本は続きます。


あなたが出会いたい人に出会うために

足はある



きみのために
うごいても
うごかなくてもいい 

うんうん。


絵本の絵と一緒に見ると、

うごいても
うごかなくても

どちらでもいいことがよくわかります。


あなたの足は

あなたを幸せにするために

使ってください。


私は自分の足で

動くのが

好きです。



私の足

いつも幸せにしてくれて

ありがとう。


(1111文字)


#にげてさがして #ヨシタケシンスケ

この記事が参加している募集

#推薦図書

42,575件

#読書感想文

189,568件

サポート嬉しいです!ありがとうございます♪ ・大人も子どももくつろげる未来のブックカフェの本購入 ・娘の創作活動費 ・親子にケアの方法を伝えることでサポートしている団体への協力など お金と愛が循環することに使わせていただきます💕