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noteに投稿した詩をまとめました。 (pixivでは、過去作や詩集等も投稿されてます。よければそちらもよろしくです!→https://www.pixiv.net/users/6…
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2023年8月の記事一覧

「言葉遊び。」(詩)

「言葉遊び。」(詩)

僕は走る。

息が切れて、倒れる日まで。

感情を全面に出して。

僕は詠う。

現実を見ながら、

いつまでも。

夢を叶えたいと、

そう願いながら。

僕は食べる。

モグモグ、モグモグ……

所謂貪欲。

食べ続けて、大きくなる。

成長を夢見て、どこまでも。

何度も、何度でも。

考えて、推敲して、削ってく。

白いキャンバス。

思うがまま、言葉で遊んで。

文字を散りばめていく。

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「消えない傷に誓う。」(詩)

「消えない傷に誓う。」(詩)

例えば、幼かったあの頃。

誰にも認められずに生きてきたとして。

誰かに傷つけられたとして。

それが過去の記憶だとしても。

どれだけ時間が傷を癒しても。

思い込みでも。

もう大丈夫なんだと、知っていても。

心の底では、怖がっている。

出来た傷から、溢れた血。

補うことは出来ても、元の血は戻ってこない。

いつかの傷は、記憶に残っている。

手は動いている。

足にも血は巡っている。

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「水を得る。」(詩)

「水を得る。」(詩)

勢いよく飛び込んだ世界。

憧れを追いかけて。

正直になろうとして。

始める前は怖いけど。

決心がつくまで

飛び込めないくらい臆病だけど。

それでも。

自分の気持ちに

嘘をつきたくないから。

後悔したくないから。

  

例えば小さな夢だとしても。

追いかけるなら。

それを叶えるなら。

その先できっと

何かを得る。

咎めるものも、止めるものもいない。

 

きっかけ一

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「思い出して。」(詩)

「思い出して。」(詩)

傷つけられた過去。

笑った過去も。

鮮やかに壊れていく

あの日の思い出。

怒りに任せて。

あの時の稚拙さに嘆いて。

過去を。

「悪いもの」として閉じ込めた。

もう二度と出てこないようにと。

願ってしまった。

向き合うことすら辞めると、

思い出した時に耐えられなくなった。

確かに、たくさん間違えた。

いいことばかりの過去ではなかった。

気づけば。

怖くて、後ろを振り向け

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「ENVY.」(詩)

「ENVY.」(詩)

あの日、憧れたこと。

誰かを愛すること。

誰かに愛されること。

夢を叶えること。

友人と笑い合うこと。

たくさんの犠牲

痛みと引き換えに。

振り返れば、気の遠くなる程。

走り続けて、命を削って。

願いを叶えたくて

ここまで辿り着いた。

少しずつ、過去の痛みは和らいでいく。

少しずつ、不満を失って。

少しずつ、やりたいことが出来るようになって。

自分に自信がついて。

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「何度失えば。」(詩)

「何度失えば。」(詩)

何度失えば、辿り着けるだろうか。

それなりに傷付きはしたが。

恐らく。

自分は、失った気になっているだけだ。

失ったように振る舞えば。

相手も失ってくれるだろうと思っていた。

私は貴方ではない。

他人の事なんて、理解することは出来ない。

相手は自分の事をどう思ったのだろうか。

もはや、答を知ることはなく。

それぞれ、別の道を行く。

あの日、立ち止まらなかったから。

もう、き

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「越えていけ。」(詩)

「越えていけ。」(詩)

心の奥底で、

支配された恐怖。

いつかの思い出とトラウマ。

ありがちなイジメとか。

失恋とか。

喧嘩とか。

不器用で、真面目すぎた行動で。

自らの首を絞め続けている。

「なんでそんなに真面目なの?」

「めんどくさいとか思わないの?」

自分の中の劣等感。

いつ頃から、植え付けられていたのだろうか。

他人より何も出来ない自覚があった。

色んな人と比べてしまって

自分の価値を

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