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「越えていけ。」(詩)

心の奥底で、

支配された恐怖。


いつかの思い出とトラウマ。


ありがちなイジメとか。


失恋とか。


喧嘩とか。


不器用で、真面目すぎた行動で。


自らの首を絞め続けている。


「なんでそんなに真面目なの?」


「めんどくさいとか思わないの?」


自分の中の劣等感。


いつ頃から、植え付けられていたのだろうか。


他人より何も出来ない自覚があった。


色んな人と比べてしまって

自分の価値を見出だせなかった。


自分の周りには、何も気にせず笑う彼ら。


恵まれた才能を開花させている。


同年代も。


自分より幼い誰かも。


そんな人達だって、

傷付きながら生きていると知ったけど。


そんなことは慰めにならなかった。


自分が幸せでないことに苦しんだ。


生きてきて、受けた傷に苦しんだ。


それでも。


真面目に向き合うことで、

きっと報われると信じ続けた。


心の奥底で、

支配され、刷り込まれた恐怖。


いつかの思い出とトラウマ。


いつの日かあったイジメとか。


苦しんだ失恋とか。


耐えられずに起こした喧嘩とか。


不器用で、真面目すぎた行動で。


自らの首を絞め続けている。


自業自得で、殴り返される時もあるけど。


それでも。


貫いた受難の先で。


きっと。


あらゆる恐怖も乗り越える。


自身の価値を証明して。


鮮やかな笑顔で、彼らの目を焦がす。


受けた傷も、振るった傷も。


一生消えることはない。


それでも、

幸せになるために。


自らを救うために。


あらゆる痛みを、越えていけ。

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