秘絵露・古典語彙・現代文語彙

「へーえ、そうなのか。面白いなあ。何だって、どうしてなのか。」これが学習の起点でしょう…

秘絵露・古典語彙・現代文語彙

「へーえ、そうなのか。面白いなあ。何だって、どうしてなのか。」これが学習の起点でしょうか。語彙は魅力にあふれています。古典語の持つ視覚的な美しさ、組み立ての面白さを意識して日常生活に使ってみたら、現代社会を分析できる視点で見回せたら、そんなことを妄想して教材をつくってみました。

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「ずは・くはの用法」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。助詞の説明の最後です。古文単語 その57 ★新枕、あらでなく、足を絡め、手で締め付けて、よがりけり。なかうどが 婿に問ひて「気に入らずは 嫁を戻しやれ」と言ふ。 「 neokokugo というホームページ」に語彙を集約してあります。暇なとき、覗いてみてください。Googleで検索出来ます。

「ずは・くはの用法」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。助詞の説明の最後です。古文単語 その57 ★新枕、あらでなく、足を絡め、手で締め付けて、よがりけり。なかうどが 婿に問ひて「気に入らずは 嫁を戻しやれ」と言ふ。 「 neokokugo というホームページ」に語彙を集約してあります。暇なとき、覗いてみてください。Googleで検索出来ます。 ○ けふ来ずは あすは雪とぞ 降りなまし 消えずはありとも 花と見ましや      古今集六三  (ナカッタナラ

    • 助詞の「に・からに・のみ・ばかり・だに・すら・さへ」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。古文単語 その56 ★百姓夫婦、野良に出て 昼頃たいくつして休むうちに、かかがうちももが見え、畑中におしたをし、やりてしまひ、拭かふとするに、紙がなし。★わがための一日だになし寒雀★而して蠅叩さへ新しき

      助詞の「に・からに・のみ・ばかり・だに・すら・さへ」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。 古文単語 その56★百姓夫婦、野良に出て 昼頃たいくつして休むうちに、かかがうちももが見え、畑中におしたをし、やつてしまひ、拭かふとするに、紙がなし。★わがための一日だになし寒雀(田に餌がなくなる冬は、街中に餌を求めて集まる)★而して蠅叩さへ新しき(何もかもが新しい、蠅叩きまでも新しい、というのは新婚) ○ 夕されば 門田(かどた)の稲葉 おとづれて 葦のまろやに 秋風ぞ吹く  

      • 1助詞の「もぞ・もこそ・し・しも ・を・み」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。古文単語 その55★しがみつきたる女のよがり はてしも あらず 取り乱し 人目なければ はばかりなく絶えいるさまと みえにけり。(しも・強意)

        助詞の「もぞ・もこそ・し・しも ・を・み」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。古文単語 その55★しがみつきたる女のよがり はてしも あらず 取り乱し 人目なければ はばかりなく絶えいるさまと みえにけり。(しも・強意)○ 玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの 弱り もぞ する       新古今集一〇三四 (もぞ~タラ困ル) 係助詞「も」は「こそ」あるいは「ぞ」と結び付いて、危惧する気持をあらわす。「~するといけない」係助詞が二つ連続した形になっている

        • 助詞を含めて「連体形の用法・係助詞・より・こそ~已然形・こそあらめ」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。古文単語 その54★ぬれぬさきこそ つゆをもいとえ(厭え)★今こそ別れめ いざさらば

          助詞を含めて「連体形の用法・係助詞・より・こそ~已然形・こそあらめ」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。古文単語 その54★ぬれぬさきこそ つゆをもいとえ(厭え)★今こそ別れめ いざさらば (む・推量意志・已然形・め) ★ぬれぬさきこそ つゆをもいとえ(厭え)体が乾いているときは、少しでも濡れないようにと露をも避けようとするが、いったん濡れてしまえば、濡れることなどかまわなくなってしまう・一度過ちを犯すと、もっとひどい過ちを平気で犯すようになる・最初は夫に内緒でメール

        「ずは・くはの用法」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。助詞の説明の最後です。古文単語 その57 ★新枕、あらでなく、足を絡め、手で締め付けて、よがりけり。なかうどが 婿に問ひて「気に入らずは 嫁を戻しやれ」と言ふ。 「 neokokugo というホームページ」に語彙を集約してあります。暇なとき、覗いてみてください。Googleで検索出来ます。

        • 助詞の「に・からに・のみ・ばかり・だに・すら・さへ」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。古文単語 その56 ★百姓夫婦、野良に出て 昼頃たいくつして休むうちに、かかがうちももが見え、畑中におしたをし、やりてしまひ、拭かふとするに、紙がなし。★わがための一日だになし寒雀★而して蠅叩さへ新しき

        • 1助詞の「もぞ・もこそ・し・しも ・を・み」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。古文単語 その55★しがみつきたる女のよがり はてしも あらず 取り乱し 人目なければ はばかりなく絶えいるさまと みえにけり。(しも・強意)

        • 助詞を含めて「連体形の用法・係助詞・より・こそ~已然形・こそあらめ」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。古文単語 その54★ぬれぬさきこそ つゆをもいとえ(厭え)★今こそ別れめ いざさらば

          助詞の「ながら・つつ・が・の」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。古文単語 その53★姫うらめしげに夫人をにらむれば、夫人は興あることに思ひつつ、王の膝にもたれ、互ひに股に手を入れていじりあひ、口を吸いなどしながら、笑ひ楽しむ。

          助詞の「ながら・つつ・が・の」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。古文単語 その53★姫うらめしげに夫人をにらむれば、夫人は興あることに思ひつつ、王の膝にもたれ、互ひに股に手を入れていじりあひ、口を吸いなどしながら、笑ひ楽しむ。○ 明けぬれば 暮るるものとは 知りながら なほ恨めしき 朝ぼらけかな            後拾遺集六七二 (接続助詞シナガラ)そのままの状態を維持することをあらわす。「~したままで」「~ながら」体言、副詞、活用語の連用形などに付く。 父

          助詞の「ながら・つつ・が・の」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。古文単語 その53★姫うらめしげに夫人をにらむれば、夫人は興あることに思ひつつ、王の膝にもたれ、互ひに股に手を入れていじりあひ、口を吸いなどしながら、笑ひ楽しむ。

          係助詞、接続助詞の「ぞ・なむ・や・か・やは・かは・こそ ・ば・とも・ど・ども」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。古文単語 その52★とんだ嫁 わが子もうめば 孫もうみ★今さらに 雲の下帯 ひきしめて 月の障りの そらごとぞ 憂き★はへば立て 立てば走れと 親ごころ★いろみえて うつろふものは 世の中の 人の心の 笄にぞありける笄(こうがい・女性の髪飾り)

          係助詞、接続助詞の「ぞ・なむ・や・か・やは・かは・こそ ・ば・とも・ど・ども」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。古文単語 その52★とんだ嫁 わが子もうめば 孫もうみ★今さらに 雲の下帯 ひきしめて 月の障りの そらごとぞ 憂き★はへば立て 立てば走れと 親ごころ★いろみえて うつろふものは 世の中の 人の心の 笄にぞありける 笄(こうがい・女性の髪飾り) ★今さらに 雲の下帯 ひきしめて 月の障りの そらごとぞ 憂き今さらに(さあ会えるという、この時になって)ひき

          係助詞、接続助詞の「ぞ・なむ・や・か・やは・かは・こそ ・ば・とも・ど・ども」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。古文単語 その52★とんだ嫁 わが子もうめば 孫もうみ★今さらに 雲の下帯 ひきしめて 月の障りの そらごとぞ 憂き★はへば立て 立てば走れと 親ごころ★いろみえて うつろふものは 世の中の 人の心の 笄にぞありける笄(こうがい・女性の髪飾り)

          終助詞の「かな・も・かし・ぞかし・もが・もがな・てしかな・にしがな」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。古文単語 その51★袖ひきし 妻に花の香をとめて たててもてなす 亭主ぶりかな★色と言ふものほど仕方のあるものはなし。つひ出来る色も、仕様の悪ければ女が心おきて、させたくても、させられぬやうになりてくるものぞかし。

          終助詞の「かな・も・かし・ぞかし・もが・もがな・てしかな・にしがな」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。古文単語 その51★袖ひきし 妻に花の香をとめて たててもてなす 亭主ぶりかな★色と言ふものほど仕方のあるものはなし。つひ出来る色も、仕様の悪ければ女が心おきて、させたくても、させられぬやうになりてくるものぞかし。○ 由良の問(と)を 渡る舟人 かじをたえ 行方も知らぬ 恋の道かな          新古今 一〇七一  (終助詞かな詠嘆)助詞「か」に詠嘆の助詞「な」が

          終助詞の「かな・も・かし・ぞかし・もが・もがな・てしかな・にしがな」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。古文単語 その51★袖ひきし 妻に花の香をとめて たててもてなす 亭主ぶりかな★色と言ふものほど仕方のあるものはなし。つひ出来る色も、仕様の悪ければ女が心おきて、させたくても、させられぬやうになりてくるものぞかし。

          今回から助詞です。まずは終助詞「ばや・なむ(希望)な・な~そ(禁止)な(詠嘆)よ(呼びかけ)」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。この回の終わりに、助詞について、これだけは覚えてほしいと思うことを添付してあります。 古文単語 その50★世の中よ うませる医者に 流す医者 ★吾輩の尊敬する尻尾大明神を礼拝してニャン運長久を祈らばやと夏目漱石

          今回から助詞です。まずは終助詞「ばや・なむ(希望)な・な~そ(禁止)な(詠嘆)よ(呼びかけ)」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。この回の終わりに、助詞について、これだけは覚えてほしいと思うことを添付してあります。目を通してください。 古文単語 その50 ★世の中よ うませる医者に 流す医者★吾輩の尊敬する尻尾大明神を礼拝してニャン運長久を祈らばやと 夏目漱石○ 見せばやな 雄島のあまの 袖だにも 濡れにぞ濡れし 色は変はらず       千載集八八四  (終助詞ば

          今回から助詞です。まずは終助詞「ばや・なむ(希望)な・な~そ(禁止)な(詠嘆)よ(呼びかけ)」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。この回の終わりに、助詞について、これだけは覚えてほしいと思うことを添付してあります。 古文単語 その50★世の中よ うませる医者に 流す医者 ★吾輩の尊敬する尻尾大明神を礼拝してニャン運長久を祈らばやと夏目漱石

          助詞の前に形容詞だけでなく「形容動詞の概要」も扱います。短歌を中心に用例を提示します。古文単語 その49 形容動詞は外国にはないので、日本語学校では「イ形容詞」「ナ形容詞」などとして扱うようです。★いかめしく ふとく 長やかなるを 上のかたに 下のかたに 浅く深く突きなど 練じたまへば 死にかへり よよとぞ泣く。 (ながやかなり)

          ロドリゲスという学者が形容詞に似ていて活用が動詞と同じものがあるということを「日本大文典」という本で紹介して以来、議論が始まり、 明治37年 の 『中等教科明治文典』に芳賀矢一 と言う人が「よかり・詳なる・整然たり」等の 「カリ・チリ・タリ活用」の語を「性質が形容詞と等しく、活用が動詞と等しい」ということから命名したのが最初だそうです。それまでは、「文法構造的には動詞で、表現する内容は形容詞」として扱われていたようです。何だかよくわからないと思いますが、形容詞は外国語にも

          助詞の前に形容詞だけでなく「形容動詞の概要」も扱います。短歌を中心に用例を提示します。古文単語 その49 形容動詞は外国にはないので、日本語学校では「イ形容詞」「ナ形容詞」などとして扱うようです。★いかめしく ふとく 長やかなるを 上のかたに 下のかたに 浅く深く突きなど 練じたまへば 死にかへり よよとぞ泣く。 (ながやかなり)

          助詞を扱う前に「形容詞の全体像」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。古文単語 その48 「けり・過去の助動詞」「あり・ラ変」などと混同し、頭がゴッチャになって訴える諸君がたくさんいました。でも、こんなのは生きていくことや結婚することには何の関係もないですから、わからなかったら、わからないで仕方がないです。文法は気にしないことです。★姉様の 男くさきは 誰がにほひ★重けれど うれしきひとの 膝枕

          助詞を扱う前に「形容詞の概要」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。古文単語 その48 「けり・過去の助動詞」「あり・ラ変」などと混同し、頭がゴッチャになって訴える諸君がたくさんいました。でも、こんなのは生きていくことや結婚することには何の関係もないですから、わからなかったら、わからないで仕方がないです。文法は気にしないことです。★姉様の 男くさきは 誰がにほひ★重けれど うれしきひとの 膝枕 ★姉様の 男くさきは 誰がにほひ くさき(くさし・形容詞・連体形)誰

          助詞を扱う前に「形容詞の全体像」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。古文単語 その48 「けり・過去の助動詞」「あり・ラ変」などと混同し、頭がゴッチャになって訴える諸君がたくさんいました。でも、こんなのは生きていくことや結婚することには何の関係もないですから、わからなかったら、わからないで仕方がないです。文法は気にしないことです。★姉様の 男くさきは 誰がにほひ★重けれど うれしきひとの 膝枕

          助動詞の「り」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。今回は最後に「助動詞について覚えてほしいこと」をつけてあります。長い説明ですので無視してもかまいません。「ふ~ん」と眺めてくだされば嬉しいです。ただし「絶対に覚えるべきこと」としてあげてある内容はかけ算の九九だと思ってマスターしてください。お願いします。  古文単語 その47★帯ひきほどき まくり出せるいちもつは 見るもいぶせきおおわざものなり。

          助動詞の「り」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。今回は最後に「助動詞について覚えてほしいこと」をつけてあります。長い説明ですので無視してもかまいません。「ふ~ん」と眺めてくだされば嬉しいです。ただし「絶対に覚えるべきこと」としてあげてある内容はかけ算の九九だと思ってマスターしてください。お願いします。  古文単語 その47★帯ひきほどき まくり出せるいちもつは 見るもいぶせきおおわざものなり。★白妙の 我が下衣 失はず 持てれ我が背子 ただに逢ふまでに 万葉集 375

          助動詞の「り」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。今回は最後に「助動詞について覚えてほしいこと」をつけてあります。長い説明ですので無視してもかまいません。「ふ~ん」と眺めてくだされば嬉しいです。ただし「絶対に覚えるべきこと」としてあげてある内容はかけ算の九九だと思ってマスターしてください。お願いします。  古文単語 その47★帯ひきほどき まくり出せるいちもつは 見るもいぶせきおおわざものなり。

          助動詞の「ごとし・らし」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。古文単語 その46★紺縮緬のふんどしのわきから、鉄梃(かなてこ)のごときいちもつ、ぐつと差しいだし、けんのみをくわせる様子なり。★女護の島の磯ばたに、あまたの女、南風に向かひて寝ているさま、赤貝を並べたるがごとし。

          助動詞の「ごとし・らし」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。古文単語 その46★紺縮緬のふんどしのわきから、鉄梃(かなてこ)のごときいちもつ、ぐつと差しいだし、けんのみをくわせる様子なり。★女護の島の磯ばたに、あまたの女、南風に向かひて寝ているさま、赤貝を並べたるがごとし。 ○世の中を 何にたとへむ 朝びらき 漕ぎ去にしふねの 跡なきごとし 万葉集 三五一 何にたとへむ(む・推量意志・連体形・何にたとえたらよいだろう)朝びらき(港に泊まっていた船が夜明けとともに漕

          助動詞の「ごとし・らし」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。古文単語 その46★紺縮緬のふんどしのわきから、鉄梃(かなてこ)のごときいちもつ、ぐつと差しいだし、けんのみをくわせる様子なり。★女護の島の磯ばたに、あまたの女、南風に向かひて寝ているさま、赤貝を並べたるがごとし。

          助動詞の「まほし・たし」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。古文単語 その45★相性は 聞きたし 年は隠したし★いくとせも かはらで見まく ほし月夜 鎌倉えびの 腰折れの友

          助動詞の「まほし・たし」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。古文単語 その45★相性は 聞きたし 年は隠したし★いくとせも かはらで見まく ほし月夜 鎌倉えびの 腰折れの友 いくとせも(幾年も・これから先、何年も) かはらで(変はる・未然形プラスで・ずして)見まくほし(見たいものだ・会いたいものだ・つきあいたい) ほし月夜(星月夜・枕詞→かまくら) 鎌倉えびの(鎌倉の海でたくさん採れる海老のような) 腰折れの友(下手くそな歌を詠む友人) ○ 限りとて 別るる道の 悲

          助動詞の「まほし・たし」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。古文単語 その45★相性は 聞きたし 年は隠したし★いくとせも かはらで見まく ほし月夜 鎌倉えびの 腰折れの友

          助動詞の「る・らる・す・さす・しむ」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。古文単語 その44★舌の先にてなめまはし、いとあたたかなる息を こつぼを 目当てに 吹きかけられたる(吹きかく・下二段・連用形・らる・受身・連用形・たり・完了存続・連体形)心地よさ。

          助動詞の「る・らる・す・さす・しむ」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。古文単語 その44★舌の先にてなめまはし、いとあたたかなる息を こつぼを 目当てに 吹きかけられたる(吹きかく・下二段・連用形・らる・受身・連用形・たり・完了存続・連体形)心地よさ。★前髪を ひいやりあてて のぼせさせ   ひいやり(うつむいて男の胸に前髪をさらりとあてる) ★枕絵を 高らかに読み しかられる★入りむこは 聞かずに抜いて しかられる 入り婿(すべてにおいて妻に譲るべき入り婿の存在)

          助動詞の「る・らる・す・さす・しむ」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。古文単語 その44★舌の先にてなめまはし、いとあたたかなる息を こつぼを 目当てに 吹きかけられたる(吹きかく・下二段・連用形・らる・受身・連用形・たり・完了存続・連体形)心地よさ。

          「なり・たり・断定・推定 」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。古文単語 その44★くどかれて あたりを見るは 承知なり★ためつ、すがめつ眺むるに、正しき上つきの、むっくり肥へし、まんじゅう形。さね高からず低からず、世にたぐひなき上開なり。

          「なり・たり・断定 」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。 古文単語 その44 ★くどかれて あたりを見るは 承知なり★ためつ、すがめつ眺むるに、正しき上つきの、むっくり肥へし、まんじゅう形。さね高からず低からず、世にたぐひなき上開なり。 ○ 花さそふ 嵐の庭の 雪ならで ふりゆくものは わが身なりけり              新勅撰集一〇五四  (助動詞 なり 断定)「AはBである」と物事を指定・断定する意・なりは(にあり)・たりは(とあり)助詞「に」と動詞

          「なり・たり・断定・推定 」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。古文単語 その44★くどかれて あたりを見るは 承知なり★ためつ、すがめつ眺むるに、正しき上つきの、むっくり肥へし、まんじゅう形。さね高からず低からず、世にたぐひなき上開なり。

          「ず・ざり・え~ず・て・で 」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。do notとdoes not やcan notをイメージしてください。古文単語 その43★玉藻は妖狐のへんげなれば、閨房のおもむき、他の婦女のごとくならず。ひとたび、この女にあひたる者、その味わひを忘れず。★来ぬ君の とがを枕に 言ふは無理 うつり香たたむ あけぼのの蚊帳

          「ず・ざり・え~ず・て・で 」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。do notとdoes not やcan notをイメージしてください。古文単語 その43★玉藻は妖狐のへんげなれば、閨房のおもむき、他の婦女のごとくならず。ひとたび、この女にあひたる者、その味わひを忘れず。★来ぬ君の とがを枕に 言ふは無理 うつり香たたむ あけぼのの蚊帳★その手代 その下女 昼はもの言はず その手代 その下女(手代も下女も人目を気にして自由には恋愛出来ない) 昼はもの言はず(昼は

          「ず・ざり・え~ず・て・で 」を扱います。短歌を中心に用例を提示します。do notとdoes not やcan notをイメージしてください。古文単語 その43★玉藻は妖狐のへんげなれば、閨房のおもむき、他の婦女のごとくならず。ひとたび、この女にあひたる者、その味わひを忘れず。★来ぬ君の とがを枕に 言ふは無理 うつり香たたむ あけぼのの蚊帳