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最近思ったこと、考えたこと

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ブログサイトで書いてきたジャーナルを、2020年6月からnoteで発表することにしました。テーマはその時々関心をもったこと、もう何年も続けています。葉っぱの坑夫の出版活動と直接的…
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#英語

英語 → 日本語で起きる様々な不具合。英文はなぜ、あんなに段落が長いのか?!

英語 → 日本語で起きる様々な不具合。英文はなぜ、あんなに段落が長いのか?!

アフリカ出自・在住の作家たちの作品を翻訳していて、英語のテキストと日本語のテキストの違いについて、改めて注目しています。

ガーナの作家ニイ・パークスの巻頭エッセイを訳していたとき、パラグラフ(段落)の取り方の(日本語との)違いに気づいたのがきっかけでした。

と、ここまで書いて、上の二つの段落は英語のテキストであれば、間違いなく一つの段落に収まるはず、と。しかしわたしは二つに分けました。一つには

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4月の出版物:その2『作曲する女たち』 (日英のタイトルをめぐってドタバタ)

4月の出版物:その2『作曲する女たち』 (日英のタイトルをめぐってドタバタ)

葉っぱの坑夫が4月に出版するもう一つの本を紹介します。これも前回紹介した『トーマス・ニペルナーティ 7つの旅』と同じように、noteサイトで連載していた作品です。連載時は「作曲する女たち」でしたが、パッケージ化するにあたって、『20世紀を駆け抜けた・作曲する女たち』とすることに。

内容としては19世紀生まれの作曲家5人の小評伝、20世紀生まれの作曲家5人のインタビューです。前者はマデリーン・ゴス

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AI翻訳を検証してみた:フィッツジェラルド、カズオ・イシグロ、金原ひとみ、太宰治

AI翻訳を検証してみた:フィッツジェラルド、カズオ・イシグロ、金原ひとみ、太宰治

黒鳥社がやっているYouTubeの「blkswn jukebox」を見ていたら、トークの中で若林恵と小熊俊哉がDeepL翻訳すごい、という話で盛り上がっていました。DeepL翻訳(ドイツ発の高精度AI翻訳ツール:ディープラーニングを応用したニューラル機械翻訳:Wiki)はすでに使用していたし、Google翻訳やChatGPTの翻訳と比べたりもしていた。が、そんなにすごいのなら、どんだけすごいのか改

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heとかsheは問題あり? じゃあ何ていうの?

heとかsheは問題あり? じゃあ何ていうの?

ジェンダー的視点から、最近、アメリカでは女性を指す三人称代名詞「she」、男性を指す「he」の使用が問題視されている、、、とか。シカゴに住むアメリカ人の友人が言っていました。

えっ、、、!!! じゃあ、なんて言えばいいのかな。ジェンダー的な視点にそれほど疎くはないと思っていましたが、これは予想外の論点でした。が、まあ、わかる気はします。ただ、、、翻訳者の視点から見ると、またメンドウな問題が発生、

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外国人に日本の言葉を説明してわかったこと

外国人に日本の言葉を説明してわかったこと

日本の社会では「空気をよむ」ことが大切と言われているけれど、最近、アメリカの友人と話していて、「read the airってわかる?」と聞いてみました。ヒントをいくつか言ったところ、「read the room」っていう言い方が英語にもあるけどそれかな、と返されました。

彼によると、「read the room」というのは、話し手がそこにいる人々(聞き手や聴衆)がどういう人か、何を期待しているか

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Google翻訳を試してみたら<1>

Google翻訳を試してみたら<1>

(日本語から英語、英語から日本語)

日本語と英語の自動翻訳は、他の言語間(たとえば英語とスペイン語など)よりかなり劣るとずっと思ってきた。実用的ではないな、と。特に英語から日本語への変換は意味をなさないことが多かった。ブラウザをChromeにしていると、ブラジルからのポルトガル語のメールなども、Gmailでは日本語にしてくれたりするが、それもかなーり酷かった。

ある時期、Google翻訳をつか

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