マガジンのカバー画像

何度でも読み返したいnote4

94
何度でも読み返したいnoteの備忘録です。 こちらの4も記事が100本集まったので、5を作りました。
運営しているクリエイター

#日記

ごまって、なに?

GW初日。 息子大の仲良しお友達家族と共になんと5時間も公園で遊び、帰宅。 さすがに寝るだろう、あの炎天下の中5時間遊んだのだから。(こちらは眠い) という思惑は見事に玉砕。 夕方5時にはお風呂に入り、ご飯も食べ終わったというのに結局寝たのは8時半過ぎだった。 普段と1時間程度しか変わらないのだが? 体力お化けすぎる。 晩御飯は冷凍餃子とトマトと納豆ご飯にした。 ありがとうございます、AJINOMOTO様。 餃子のタレがなくなっていて、ポン酢で代用する。 そのポン酢

雨上がりのクレパ

金曜日、ポツポツと雨が降り出す中傘を忘れた同僚と一本の傘に入りながら、彼女の行きつけだという創作イタリアンの小さなお店に向かっていました。 お互い昔からよく知る間柄でありながら食事に行くのは久しぶりでしたので、私はこの日をとても楽しみにしていました。 「もう涙でるわー!」と言っておしぼりで目頭をふきながら笑う彼女を見て、まだまだおもしろネタはこんなもんじゃないぜと謎に自分を鼓舞し、下戸なものですから柚子ソーダを何杯も飲んで、楽しいフライデーナイトを満喫していました。 料

春 空 の ア ク セ サ リ

窓の外は隅から隅まで 青いタイルをぴっちりと敷き詰めたような 快い空です。 カーテンを開け放ち、 部屋に 四月の日差しをたっぷり呼び込んで アイロン台の前に座ります。 休日の午後2時。 まとめて洗ったシャツやハンカチの アイロンがけタイム。 襟、カフス、腕、肩、身頃と シャツのカタチに合わせて アイロンをすーっと這わせます。 裏に返したり、スチームを使ったり、 アイロン台の先端を使ったり。 皺が綺麗にのびていく様子を見ていると なにか、自分の気持ちまで 整っていく心地

普通の木に擬態している桜を眺め、思う。

4.9 日 「散歩にでもいく?」  夫に誘われて、喜び勇んで出かける。オードリーのパーカーを着込んで出かけた。 「近所だもん、お化粧要らないよね?ね、ね、化粧してないってバレてる?バレてるかな?」  この2ヶ月間の夫は仕事が忙しく、休み無し、深夜帰宅、時々泊まりを繰り返していた。ここ最近は嫁もどこにあるか分からない夫の逆鱗に触れない様に(夫が疲れ切って居たので)、出来るだけ息を潜めて生きてきた。  その反動でか、ここぞとばかりにまとわりつく。少し迷惑そうだ。 「そうだ、

誰かになろうとしないこと

新しく配属された職場に、いままで出会ったことのないような"シゴデキ"な先輩がいました。(とんでもなく仕事ができちゃう先輩) 超忙しいのにいつでも話しかけやすい雰囲気をかもしだしていて、情報の整理・伝達も完璧、知識も語彙力もあって、取引先との交渉も上手・・・。 わあ、この会社にはこんなとんでもない逸材がいたのか・・・なんて本気でびっくりしちゃうような、素敵な先輩でした。 そんな先輩から仕事を引き継いでいるうちに、わたしはどんどんと自分に自信がなくなっていきました。 わた

単純で複雑な僕は、その便りで春を乗り越える

「一週間で4人も日本一周している若者に出会ったわ。その姿が私の中にいるあなた達を思い出させたの」 何の前触れもなく、写真と一緒に届いたその便りは忙しい事を言い訳に、再び心を閉じようとしている僕への手紙に感じた。 「一週間に4人も出会う人なんて、君だけだと思う。それがまた彼等にとって良い出会いであることを願うよ」 僕は、精一杯の冗談と一緒に、本当に良い出会いであったらいいなと願った。 彼女が僕達を思い出したように、僕も自分達を思い出させる一言だった。僕達が日本縦断をした

あかの他人の一言がずっと心に引っ掛かる

 街中ですれ違った人、電車で前に立っていた人、喫茶店で隣に座った人。  たまたまそこにいた場所と時間が重なっただけのあかの他人が言ったひとこと。  それが忘れられなくて、ふとしたときに思い出すことがある。 「つくねに柚子の皮を入れるとおいしいんだよね」  これはある日、立ち飲み屋で1人で飲んでいたら、隣の隣の隣くらいにいた20代カップルのうち、カノジョの方がカレシに説明していた。彼らは焼酎お湯割りを飲みながら漬物を口に運んでいた。カレシは「へえ」と興味なさそうに相槌を打つと

ランゲルハンス島で水兵リーベとボストンティーパーティー

日々、ああ私は物語を買い、情報を見に行き、口コミを食べていると思う。 情報や口コミというのは、いわゆる前評判だ。何処の誰が残したか分からない文字情報を、自分で思っている以上に信頼している。多分私がめんどくさがりだから、わざわざ書く労力を使いたくなるほど美味しいのか…!わざわざ人に勧めたくなるほど素敵なのか…!と思うのかもしれない。 しかし物語を買っている、というのは、そのまま「物語」なのだ。別の言葉で言い換えると、哲学、歴史、エピソード、生い立ち、職人技、地理的な事情、姿

高島屋のエレベーターでみた、ぎこちなくてきれいな「かけ捨てのやさしさ」

デパートの上層にある雑貨フロアが好きでよく行く。 先週末も日本橋高島屋本館の7階をふらふら見ていて、例によって何も買わず、ゆっくりエスカレーターで降りていった。 僕のだいぶ前方に、若い親子が同じようにエスカレーターで降りていっていた。先頭のお父さんは、ショートカットの3歳くらいの女の子をおんぶしている。女の子はお父さんの腕の中でウトウトしている。 そして2メートルくらい間を空けて後ろに、大きなトートバックを持ったお母さんがついてきていた。 2フロアくらい降りたときに、

ロスにロスを重ねること

数年前、大好きだった俳優が命を絶った。三浦春馬。初めて、同世代に「色っぽさ」を感じる存在だった。まさか、居なくなるなんて想像したこともなかった。 スクリーンを生きる人は、思い出さないときでも、テレビの裏側できちんと生きていて、脚光を浴びたときに、再び、世間から注目される。そんな陰陽を繰り返して、当たり前に生き続ける存在だと信じてた。 忘れもしない、灼熱の昼下がり。車を運転していた。後部座席に乗っていた母親がスマホ片手に言った「三浦春馬が亡くなった」と。みるみる体から力が抜

今日も何もない素晴らしい一日だった

日記を書いている。きちんとした日記帳があるわけではない。ノートの片隅に思いついたように書いたり、手帳にメモしたり、その程度だ。何か目的があって書いているわけでもないし、大したことでもない。2〜3ヶ月後の自分が見て「何書いてんだコイツ」と思うようなことばかり書いている。 「日記を書いている」という話を妹にしたら、「日記に書くようなことが、私の毎日には起こらない。私が日記を書くとしたら、今日も何もない素晴らしい一日だったって書くだろうな」と言われた。 なにそれ。素晴らしすぎな

【日記】珈琲屋に行こう

仕事を納めた。 正確には先週に既に納めていて、溜まりに溜まった有休で12月の最終週はまるまる休みにしてもらっていた。 5年勤めたこの会社とも春にはお別れ。 これも正確には契約年度切れというやつだ。 『5年働いたら正社員にしましょう』と派遣切りを防ぐために作られた法令は、『5年で契約切れにすれば正社員にしなくてもオッケー』というルールに変わっているのは滑稽だが、明日のおまんまを5年毎に心配せねばならないのは頂けない。縛られない気楽さも悪くないけれどね。 有休を使って自分のカ

火事と三者面談、もしくはホースとビール

近所で火災があった。 お昼頃、おびただしいほどのサイレンが怖いほど近づいてきたので、かなり近くだと分かった。 ポンプ車が停まってるの、もしや、うちの前? 消防隊員らの声が飛び交う。 拡声器で、大きな声で。 ベランダに出たらすぐ煙が見えたので、慌てて屋上に上がる。 ごうごうと勢いのある炎と煙。 家の前の通りの、もうひとつ向こう。とても近い。 熱波が、私の居る屋上にも風と一緒に押し寄せ、燃えているもののにおいがした。 次の瞬間、風に煽られ、数秒だけ炎が強くなった。

今日に限って / 良い傘

今日に限って、と思う。 人生は、「今日に限って」の連続なのだ。 朝早く起きられないのも、電車に乗り遅れるのも、赤信号に捕まるのも、 だから、「今日に限って」をそれほど気にすることはない。 というのが、近年の持論だ。 うまくいったことなんて、すぐに忘れちゃう。なんて言ったら、薄情すぎるだろうか。 良いことは気づくと、乗り越えなければいけない壁に変わって、わたしはいつも足りない。 だからいつも、今日に限って、なんて思っちゃう。 今日に限って、安いサンダルを履いてた。ユーミン