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自分の不安と向き合うために、精神科へ行ってみた話

精神科へ行くと決めたきっかけ

私は不安を強く感じる人だ。不安を感じる時はTwitterやnoteで日々の感情を整理したり、ジャーナリングでただひたすら書き出してみたりなどをして、自己管理をしている。それでも不安が拭えない時もある。その時は他人に相談するようにしている。

他人に悩みを相談することが、この1年で3度あった。今回は3度目の悩みであった。仕事が上手くいかず不安になっていた。前職で上司から強く当たられてストレスMAXになった出来事を思い出して、不安が強くなる。

今の職場の人は私としっかり向き合ってくれて、私を気にかけてくれる、良い人ばかり。だけど前職の上司みたいに冷たくされて、監視されて、ミスする度に激怒されたらどうしよう。

今の職場では、まだ起こってもないことだ。こんなことを考えるのはおかしいと思うのに、どうしても悪い方向へ考えてしまう。


悩みを相談した人の1人から、「不安神経症の症状に似ている」と言われた。精神状態を整えないと、良い状態に持っていっても、また同じような悩みを繰り返すことにもなるそうだ。そして、1回病院で診てもらうのもありだというアドバイスをもらった。


だが、私は精神科へ行くのには抵抗があった。自分が病気であるということを認めたくない気持ちや、薬を止められなくなってしまうのではないか、という不安があった。

そこで、私は毎回同じことが原因で悩んでいることに気付いた。具体的には、「私は人の役に立っているのだろうか?」「見捨てられたりしないだろうか……」というもので、悩みの根底は大体これらの不安から来ていた。

行こうかどうか迷っていたら、また上司から怒られてしまった。今の上司は良い人だと分かっているのに、なぜか怖くなってしまって指示通りに動けなかった。心臓が痛み、涙が出そうだった。家でも仕事のことを考えていたら、不安になって泣いてしまった。

「このままでは、途中で心が持たなくなってしまうかもしれない」と危機感を覚えた私は、精神科へ行く決心をした。

初診へのハードルの高さ

となれば、「いざ、精神科へ!」と駆け出したいところなのだが、精神科は予約制であることが多い。事前に電話をかけたり、Web予約をしたりする必要がある。私の近辺では、初診は電話予約でないといけないところが多かった。

「ここにしよう」と目星をつけていた病院に電話をかけると、初診受付をしていなかった。話を聞くと、初診予約の人が大勢いるのでストップしているらしい。こんなにも精神のことで悩んでいる人がいるなんて。結局そこの病院を予約できなかった私は、どんどん不安になっていってしまう。

何ヶ所か電話をかけてみて、運良く予約が取れたところがあった。とはいえ、すぐに行けるわけではなく、数週間先の予約となった。私は今ものすごく誰かに話を聴いてほしくて、不安で、たまらないのに……。

不安でたまらなかった私は、先着順で診察をしてくれる病院を発見できたので、そちらで診てもらうことにした。

病院によっては、事前に問診票をダウンロードして書き込んで持っていくことができる。先に書いておけばスムーズに診察を進められる。

初診の日までの間に、不安が強くなってしまい急遽仕事を休んだ日があった。心配されたくないので「精神的にしんどいから休みます」とは言えず、適当な理由をつけて休んだ。ズル休みのような気持ちになった。心がしんどいので、決してズル休みではないのだが……。罪悪感が出てきてしまい、また泣いてしまった。

また、私は常に不安で涙が出るような状態ではなかった。上司から注意を受けるなどして心が不安定になるとそのような症状が出るが、休日や特に怒られなかった日は、心が健康な人間そのものだった。

だけど、この不安定状態を放っておくわけにはいかない。ここで安定しているからとそのまま生活していたら、またしても同じような不安に襲われ、次第には常に不安な状態が続いていくだろう。


初診の流れ

※病院での出来事は病院によって異なりますので、あくまで参考程度として見てください。

最初に心理士から1時間ほどの問診を受けた。問診票に書いたことを元にして、今までの人生や家族関係について答えていくものである。私は転職活動の自己分析を通して、過去に起こったことを既に言語化していた。なので、比較的答えやすかった。

「へぇ〜そうなんですね」「大変でしたね」というような相槌は飛んで来ず、淡々と心理士は質問を続けていた。カウンセリングのようなことをするのかと、勝手に思っていた。余談だが、このご時世ゆえに心理士との距離が遠く、まるで面接のような感じになっていた。

イメージ図(これくらいの距離感はあった)


私の行った病院では、血液検査、尿検査、心電図検査も行った。体の不調から、精神に症状が出ることもあるらしい。

問診と検査が一通り終わり、いよいよ診察である。

症状名を付けるとするなら、「適応障害」らしい。とはいえ、精神疾患は他の体の病気とは違い、医師によって診断が変わることもよくあるそうだ。この診断の基準についての説明はじっくり聞いていたが、メモを取っておらず(メモを取ってもいいのか?)私が書くと正確性を欠くので割愛する。
  
普通の薬だと副作用が強いのと、私がそこまで悪化していないこともあり、薬は漢方ということになった。

また、不眠ではないが寝落ちしまくってるので、「しっかり布団に入って寝ましょうね」と言われた。ごもっともだ。


支払いを待っている時、仕事以外のことでも些細なことで不安がよぎるなぁと感じた。相手には何も悪意がないはずなのに、なぜだかそう感じてしまう。私の認知は歪みまくっている。


まとめ

精神科はカウンセリングのような、「うんうん」と話を聴いてくれるというよりか、不安の原因にダイレクト薬物投与という感じである。

現在は、処方された漢方を飲んでいる。最初は「効いているのか?」と思っていたが、後日仕事でまた同じことで怒られて、モヤモヤして悩んでいるのに、心臓はズキズキと痛くならなかった。涙も出なかった。

また、必要以上に不安になりにくなった。「この場面なら泣いていただろうな」と思われるところで、涙が出なくなった。それだけで心が楽だった。泣くと体力を使ってしまって、泣き疲れていた。私には漢方が効いたようだ。東洋医学ってすごい。

薬物投与も大事だが、考え方を改めるトレーニングみたいなのもしないとなぁ。やはり、カウンセリングだろうか?保険適用外で、お金がかさむのが欠点だが……。

そして、自分が苦手だと思うものを自覚するのも大事だそうだ。私の場合は、職場で「あまり自分と合ってないな……」と思う価値観がいくつかある。薬は症状には効くが、同時に根本的な原因を改善していこう。


……実はこの出来事からしばらく経った時、また仕事でものすごく怒られてしまった。私は心がぐちゃぐちゃになってしまった。ぐちゃぐちゃになった勢いで、SNSに自分の気持ちをひたすら書いてしまった。

このように、noteにも影響がめちゃくちゃ出ている。でも、noteに書いたことでスキをもらったり、Twitterで話を聴いてくれたりしてくれた。有難い。


自分の気持ちと向き合うのは大変だ。特に不安の感情は。あらゆる手段を取っても解決しない時、病院という手もあることを知った。

病院に行くことは悪いことではない。思い詰めて精神状態が悪くなってしまう前に、手を打っておいた方が良い。そうすれば、治療費もかさまず、回復も早くなる。もっと気楽に、精神科へ行くことができるような世界になってほしいと私は思う。


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