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LA旅行記 6日目(聖地⑤)

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ホリデイ・インは神

和食がたべたい

今日も無料朝食から1日が始まります。相変わらずパン類は全く食べたくなかったけど、ビスケットにはちみつかけて食べたらおいしかった。

セダンかっこいいやろ

Hyundai Sonata

もうすぐお別れの現代ソナタさん。この旅でいろいろ見てきたわれわれの変化の1つが、セダン乗りやすいしかっこええなというものでした。古臭い、おじさんの乗り物のイメージでしかなかったけれども、こっちでいっぱい走っているのを見てマジでかっこいいと思うようになった。ホンダ・シビック欲しい。

サンタモニカ

憧れの銀色トイレットボウル

チェックアウトして、サンタモニカまでドライブ。ビーチの公衆トイレに行ったら便座がなくて、「ショーシャンクの空に」やん!と一人で盛り上がった。そして昔SKA SKA CLUBのSanta Monicaという曲が好きだったことをこれ書いてて思い出した。

ルート66の終点

今回ルート66は1ミリも走ってないと思うけど、この初アメリカ旅行の最終日だったので、シカゴから走破してきたような気持ちになっている。次はルート66をひたすら走って、グランド・サークル巡りをしたい。

ババ・ガンプ・シュリンプ

フォレスト・ガンプが獲ったエビを食べに来ました。この看板で店員を止めるシステムおもろい。

走れフォレスト走れ
止まれフォレスト止まれ
シュリンパーズ・ネット・キャッチ(ケイジャン風味)
ママズ・フライド・チキン(グレイビー&ランチソース)

店内はフォレスト・ガンプ関連の装飾がたくさんあり、エビのビール蒸しもチキンテンダー(ささみフライ)もおいしかった!お会計72ドルちょっと(=10,088円)で、2日連続ランチに1万円かけてしまったな。ビールも飲んだしな。

これ以外にもたくさんありました

併設の土産屋さんでTシャツと、あの名言が缶のふたになっているチョコレートと、エビを買いました。51ドル弱(=7,054円)

8ドルのエビ(マグネット内蔵)
写真がなかったので公式から拾ってきた

人生はチョコレートの箱のようなもの。開けてみないと決してわからない。

フォレストのママ

サンタモニカ・ピア

ピアの先端に向かう途中に、中国風の装飾アルファベット(全文字に動物や虫が入っている!)を書いてくれるおばちゃんがいました。1文字1ドルというのでAGUSTDと書いてもらった。今、もう1枚RHCPで書いてもらえばよかったと猛烈に後悔している。6文字なので6ドルかと思いきや、butしかしhowever、この紙を丸めて入れて持ち帰る用の筒が5ドルらしい😂商売上手やなあ。

一瞬で書く技術やばかった
おばちゃんとアイスクリーム・ガール

ピアの先端まで歩いて行く途中、バイオリンを弾いている人、1人ハードロックをやっているギタリストなど、数人のストリートパフォーマーがいた。昨日おとといハモサでも思ったけど、そういう文化が根付いているんだろうね。ルーツ・ミュージックを理解している人も多そうでうらやましい。

さて、ピアをひと通り散歩したので次の目的地に行きましょう。この辺はザ・観光地という感じで、天気が良かったらもっと気持ちよかっただろうなー。駐車場の出口に逆走防止の恐ろしい装置がありました。これは順方向に進むのも少し怖いわ!

逆走即パンク

アメリカの車窓から

突然巨大キムナムジュン(BTSのRM)

今回じっくり行けなかったウエスト・ハリウッド経由で2日目ぶりのハリウッドに向かう。サンセット大通りを東にドライブして、途中で聖地をいくつか車窓から見る計画。

Rainbow & Roxy Theatre

ロッカーのたまり場であり、100万回見たガンズのノーベンバー・レインのMVロケ地でもあるレインボー・バー・アンド・グリルと、老舗ライブハウスのロキシー・シアター。この近所のフェアファックスというところにもキャンターズ・デリというミュージシャンのたまり場レストランがあって、そっちにも次は行ってみたい。

Whisky a Go Go
The Vipor Room(赤丸の黒いとこ笑)

これまた伝説のライブハウス、ウイスキー・ア・ゴー・ゴーと、かつてジョニー・デップが経営権の一部を持っていて、ホアキン(ジョーカー)の兄リヴァー・フェニックス(スタンド・バイ・ミーのクリス役、レッチリメンバーの友人でもあった)が死んだ場所であるヴァイパー・ルーム。

ライオット・ハウス

Andaz West Hollywood

ここを通りかかる前に、Spotifyシャッフルがちょうどいいタイミングで、ローリング・ストーンズの「悪魔を憐れむ歌」を流します。かつてライオット・ハウス(暴動の館)と呼ばれた、60~70年代(当時はハイアット系列だった)のロックスター御用達のホテル。伝説をいくつか書いておきましょうか。

●キース・リチャーズが1015号室からテレビを投げ捨てた。

●レッド・ツェッペリンのロバート・プラントがバルコニーからサンセット大通りに向かって"I am a golden god!"と叫んだ。

このエピソードが「あの頃ペニー・レインと(Almost Famous)」のプールに飛び込むシーンの元ネタになっていて、それとは別シーンですが映画の中でもこのホテルがロケ地として使われています。2日目に泊まったハリウッド・ルーズベルトとどっちに泊まるか迷ったよね。

●レミー・キルミスターはこのホテルのバルコニーで、ロイ・ウッドのギターを弾きながら"Motorhead"を書いた。

●リトル・リチャードが80〜90年代に319号室に住んでいた。

●ドアーズのジム・モリソンもここに住んでいたが、バルコニーに指先でぶら下がっている奇行を見られて、追い出された。

●エルトン・ジョンが初渡米の際に滞在した。相棒の作詞家バーニー・トーピンが「タイニー・ダンサー」の歌詞を書いたのもこの旅行の経験が元になっている。

シャトー・マーモント

Chateau Marmont

LA LA LANDの終盤で、売れっこ女優になったミアが住んでいる場所。ここも高級ホテルらしい。

ハリウッド再び

ギター・センター

一時期レッチリのジョン・フルシアンテがここのストラップを愛用していた。

サンセット・サウンド

左側にトニー・モンタナのWorld is Yoursにそっくりな像があって、そちらに気を取られて気づいてなかったけど、Go Proの映像とグーグルマップ確認したら実は通っていた伝説のスタジオ。

アメーバ・ミュージック

巨大レコード店、アメーバ・ミュージックにやってきました。レコードもめちゃ見たかったけど飛行機の時間も迫ってきていたので、この店のグッズのみを買いました。バッグと栓抜き型キーホルダー。この旅で泊まったホテルは栓抜きが無いところばかりで、BICライターの角で「てこ」でコーラもビールも開けてたから、次からどこにでも持っていきたい。

Amoeba Music
じっくり見たかった
彼女が写真を撮っていたら後ろにいたホームレスに「アイスクリーム・ガール」と言われた。
この記事前半のサンタモニカの写真を見ると、確かに上半身がバニラで下半身がコーンに見える笑

星が足りない気がするー

3日目の昼にハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムで星をいろいろ見た(番外編参照)のですが、何だか物足りない気がしていました。キャピトル・レコードの本社建物前まで行かなかったし、そこに何かある気がする!そして、到着即うおおおおお!

バディ・ホリー

ギター2本、ベース、ドラムというロックバンドの基礎を作った人の1人。ビートルズやストーンズをはじめ後のロックに絶大な影響を与えていて、曲もめちゃくちゃカバーされている。22歳の若さで飛行機事故で死んだ。彼のおかげで「眼鏡をかけててもかっこいいんだ」と救われたロッカーも多い。

ロイ・オービソン

この人も後のロックにどえらい影響を与えている。番外編にも書いたけど、声にゾクっとさせられる人。プリティ・ウーマン以外にもオンリー・ザ・ロンリー、イン・ドリームス(これも番外編に書いた映画「ブルー・ベルベット」でめちゃ象徴的に使われている)など名曲がたくさんある。


THE BEATLES

ポール・マッカートニー
リンゴ・スター
ジョージ・ハリスン
ジョン・レノン

1995年12月31日、部屋で一人でテレビを見ているとビートルズの特番が始まった。オープニングはリバプールの川辺にいる小宮悦子の映像で、(確かBGMはイン・マイ・ライフ)、なぜか聞いたことがある曲がたくさんあって(ひらけ!ポンキッキのせい)、夢中で5時間半、最後まで見た。

当時X JAPANやLUNA SEAが好きで、少し前にギターを弾き始めていたんだけど、この何か聞いたことある名曲の数々はビートルズだったんだ!と頭をガツンと殴られたような衝撃を受けた。

その後おこづかいを貯めてちょくちょくCDを買ったり、レンタルしてカセットに録音したりしてめちゃくちゃ聞いた。対訳をすべて信じていいのかという疑問から、いつかこの英語を絶対にダイレクトに感じられるようになるんだと決意した(そのおかげで大学にも行けた)。映画ハード・デイズ・ナイトのVHSを買ってもらって死ぬほど見た。楽譜を買ってギターもピアノも練習した。

小学5年生のあの大みそかにあの番組を見ていなければ、自分の人生は全く別のものになっていただろうと思う。それくらい大きな出来事だった。当時から特にジョン・レノンの曲やユーモアが大好きで、間違いなく私にとって一番の神様です。

リバプール、ロンドン、ハンブルク巡礼もそのうちしなければ。できればついでにアイラ島(ウイスキーの産地)にも行きたし。ジョンの聖地としてはニューヨークにもいつか行かないとね。

レッドの、ホットの、チリ・ペッパーズだろーっ!(ダイヤモンド野澤)

Red Hot Chili Peppers

アメーバ・ミュージックの前に戻ってきて、今回の旅の大きな目的の1つであったレッチリの星(なんと昨年春に追加されたばかり)も見つけた!

アメーバ提携の駐車場は何か買えば45分だか1時間だか無料だったので、3ドルで済みました。23時発の飛行機に乗るので、空港に向かいます。

マクトゥーブ

ベター・コール・ソウルよろしく弁護士の看板が多い。LA LAW LANDて笑

途中、ビルボード(道ばたにある大きな広告看板)に大きくシンプルに"IT IS WRITTEN"「それは書かれている」とありました。これは昨年からのわれわれのキーワード、アラビア語のマクトゥーブ(=書かれている)に対応する英語です。

2年ほど前、多くの成功者がお勧めしているパウロ・コエーリョの「アルケミスト」という本の英語版を買って、読みさしのままにしていた。2022年の夏ごろ、突然続きを読まなければいけない気がして最後まで読んだ。その少し後、BTSのSUGAことAgustDことミンユンギもこの本を好きなことが判明して、彼女も日本語版を買って読んで、繰り返し出てくるマクトゥーブという言葉に二人で震えていた。

この世界で起こることや人の運命は、すべて「大いなる手」によってあらかじめ書かれていて、それを感じられるかつかみ取れるかは自分次第という意味合いの言葉です。

「アルケミスト」はスペインの羊飼いの少年がいろいろなものを手放したり手に入れたりしながら、エジプトのピラミッドにある宝物を探しに行くという物語なのですが、その道中で出会うクリスタル商人の象徴的なエピソードがあります。一生に一度メッカに行ってみたくて、行こうと思えば行けるのに行かない商人に、少年は素朴な疑問をぶつけます。

少年「ではどうして今、メッカに行かないのですか?」
商人「メッカのことを思うことが、わしを生きながらえさせてくれるからさ。そのおかげでわしは、まったく同じ毎日をくり返していられるのだよ。たなに並ぶもの言わぬクリスタル、そして毎日あの同じひどいカフェでの昼食と夕食。もしわしの夢が実現してしまったら、これから生きていく理由が、なくなってしまうのではないかとこわいんだよ」

パウロ・コエーリョ「アルケミスト 夢を旅した少年」より

ここに、夢追い人(LA LA LANDのキーワードもこれやん…)とそうでない人の決定的な違いがあります。自分が欲しいものやしたいことを意地でも追い求めるのか、平穏な日常に臆病に埋もれてしまうのか。

アメリカに行ってみたいと思い始めて30年近くがたってしまったけれど、SUGAと彼女のおかげでようやく来ることができて、最後の最後で偶然通った道に"IT IS WRITTEN"の看板があることが当たり前のようでもあり、とても信じられないことのようにも思えて感無量です。

自分たちの好きなものすべてが、このLAの街に繋がって1つになっていた。マクトゥーブ。

すべての夢追い人へ捧げる曲「オーディション」

LAX

ガソリンを入れ、レンタカーを無事返却し、バスに乗って空港へ。運転手の女性に「航空会社どこ?」と聞かれて「アシアーナよ」と答えたら「エイシアナは3番ターミナルで降りてね」と言われた。

3番ターミナル(デルタ航空)から少し歩くとトム・ブラッドレー国際線ターミナルに着きました。2日目に泊まったハリウッド・ルーズベルトの正面玄関にあった星が、1973〜1993年の5期にわたってLAの市長を務めたトム・ブラッドレーさんだったことを後で知った。

市長 トム・ブラッドレー

エイシアナ航空のカウンターの行列に並び、荷物検査を終えてゲート内に入る。屋外喫煙所(フードコートのウマミ・バーガーの奥)があり、飛行機を見ながら最後の一服をします。2日目と今日行ったキャピトル・レコードのかわいい絵もありました。段落冒頭を太字にするのアメリカの小説感出ていいやん。

キャピトル

パンダエクスプレスの中華料理を死ぬほど食べたかったけど、洋食に飽きた人たちが長蛇の列をなしていたのであきらめ、売店でサンドイッチと水を買った。搭乗時刻までソファでだらだらした。

思えば、入国審査のときに彼女が聞かれた「誰に会いに来た?」という質問は完全なる今回の旅のキーワードだったし、今なら余裕で答えられるね。「SUGAと、聖地と、神々と、S8NT ELEKTRICと、レッチリと、いろんな場所で出会った優しい人たちと……」

ありがとうLA、また帰って来るからな!

本編終わり

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