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haLuna(作詞家・歌手)
2019年5月29日 02:30
書き始めたが、とてもじゃないが今日の精神状態であの事件に触れるのは危険だと判断したため中断。 冷静に、配慮をもって書ける気がしなかった。 ただただ、悲しい事件も事故もおきてほしくない。ほんとうに。 心とからだがずっと、ぎしぎしと音を立てているような、そんな一日だった。 秋葉原から、池田小から、サリン事件から、私たちは何も学ばずにきたわけではない(サリン事件は宗教が絡むが、本質的には同
2019年5月28日 20:44
ルポというかただのレポだけど、一日がかりで前後編を書いた。一日かかったのは、この形式に慣れないせいで、そして実在する人の台詞を取り込むことにとても神経を使うからだ。 そして、書き終えて、書き終えたことによって、その日一日の印象、書き終えた瞬間の私、が、よそもの、よその人、よその時代のよその世界のものになったような激しい違和感を残していることに気がついた。 これは、違う。いつもの「note」
2019年4月22日 04:20
それは一瞬のできごとで、かちゃりぱたりと音がしたかと思うと、それはエレベーターの内扉と外扉のすきまの深い溝の、もう手を差し入れても届かないくらいのところに引っかかっていました。何を落としたのか認識できずに覗き込んでみたら、暗い空間の上の方に、かろうじて特徴的なジャックと、白いコードが見えました。私が確認するのを見届けるみたいに、一瞬の対峙はあえなく解かれ、どこへともなくしゅるりと吸い込まれて
2019年3月26日 12:51
その耳元に重厚なハーモニーがまっすぐのびていると気づいたのはいつのことだったか。夜の空気にはホワイトノイズが混じっている、と思っていたそれは、どうやら中音域から可聴領域を超えるあたりまで余すことなくブリリアントな、耳鳴りだったらしい。蝉の鳴く声、と喩えられるのを、そういえば聞いたことがある。蝉の声は倍音豊かだ。ひとりでも何個体も存在するかのようにみずから共振し増幅して、夏を焼き付けていく