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27年前に誕生したGLAY「Yes, Summerdays」の「恋」を、過去インタビューから考えてみた。

8月9日は、1995年にGLAYが6枚目のシングル「Yes, Summerdays」を発売した日です!

はじまりのうたこ(まりうた)です。
「アクセス」や「スキ」ありがとうございます!

私のnoteでは毎回大好きなGLAYやラジオについて語っています。
今回は「Yes, Summerdays」がテーマです。

<最初に読みたい、私とnoteの軌跡>

【GLAY 「Yes, Summerdays」とは?】

27年前の今日発売したGLAYの6枚目のシングル「Yes, Summerdays」
当時累積13万枚・オリコン初登場13位(GLAYのシングル歴代売り上げ22位)

3曲入りCDだが新曲は「Yes, Summerdays」のみ。GLAY初のCMソングに抜擢(カメリアダイアモンド CMソング/ブティックJOY CMソング)

<収録曲>
1. Yes, Summerdays
2. innocence LIVE VERSION 1995年6月12日渋谷公会堂
3. Yes, Summerdays オリジナル・カラオケ

https://www.glay.co.jp/discography/detail/64/

メジャーデビューから1年が経ち、もっと上を目指していた頃だろうか。

【初登場13位(累積も13万枚とシングルの売り上げは自己最高記録を更新中)カメリアダイアモン・イメージソングとして、大量オンエアされたたこともさることながら、あらためて彼らの実力が証明された。『Yes,Summerdays』 は彼らのコアファン以外のグレーゾーンからの支持もかなり得たが、その盛り上がりは地元北海道では異状とも言えるほどの数字、結果を出し、今現在もその勢いは衰えていない。】

https://www.glay.co.jp/news/list/4/51/?page=2

謎の「カメリア・ダイアモンド」について、GLAY公式HPに説明が残っていた。

【深夜、何度も何度も繰り返されることでで強いインパクトを与えた、カメリアダイアモンド、銀座ジュエリーマキ、ブティックJoy等株式会社三貴の展開するCMからは80年代半ばから90年代にかけて、強力なヒットソングが数多く生み出された。
高橋真梨子「桃色吐息」を皮切りに、鈴木聖美「ロンリー・チャップリン」TUBE「リメンバー・ミー」などなどスマッシュヒットが放たれた。90年夏には「太陽のKomachi Angel」の起用でB’zが大ブレイク、カメリアダイアモンドCM曲=ヒット曲という図式が出来上がった。
通常カメリアダイアモンドとブティックJOYのCMソングは、違う曲が採用されるのだが、今回は両方ともに『Yes,Summerdays』が使用されたことで、深夜耳にする確率は通常の倍となった。】

https://www.glay.co.jp/news/list/4/51/?page=2

なるほど…GLAYを知ってもらうには効果的な方法だった。

実は2010年9月8日発売のGLAY42枚目シングル「Precious」のエピソードで、このタイアップがついた理由について振り返っている。

【TAKURO:この曲の題材は3年くらい前からあって。…(中略)去年頂いた『天国の薫 世界で一番キミが好き』という本なんですよ。
GLAYが「Yes, Summerdays」をリリースする時に、『カメリア ダイヤモンド』のCMのタイアップを取るために、一生懸命働いてくださったスタッフの方の家族についての本で。
俺のところにその本が手紙と一緒に来て…(中略)それで本を読んでみたら、儚いんだけど、本当に美しい夫婦と家族の本だった。…(中略)自分達を応援してくださった奥さんと旦那さんに鎮魂歌じゃないけど、曲を書くことで自分として何かをしたかった。自分もそういう現実に直面した時にちゃんと振る舞える良い人間、良い夫、良い父親、良い仲間でありたいっていう気持ちもあって】

https://www.barks.jp/news/?id=1000064053

当時のスタッフさんに感謝(この本についてはまたの機会に)
TAKUROさんはCMに決まったときチャンスだと思ったそうで、

【CMなのでいろいろと制約があるとは思いましたが、制約の中ですごいものが作れたら“本物”に近づけるんじゃないかと。
今、僕たちは自由な環境の中でやらせてもらっているわけですが、それがすごい狭い範囲の中で、例えばパラシュートが着陸する時みたいに、今はどこに着地しても、僕たちは何も言われませんが、でも今回だけはそこに降りてね、と言われた時に風向きを計算しなければいけないし、コントロールも必要だし、これはひとつの技術だと思っています。
センスや勘ではなくひとつの技術ですよね。それで人を感動させたり、前向きな気持ちにさせることができたら、僕たちはまた一歩前進できるんじゃないかなと思ったんです】

https://www.glay.co.jp/news/list/4/51/?page=2

実際にGLAYはこの4年後に20万人ライブをするまで成長。一歩も二歩も三歩も進んだ実績がある。

「パラシュートが着陸する時みたいに」

以前の記事でTAKUROさんについて語ったとき、よくTAKUROさんはインタビューで「分かりやすい例え」を使って伝えていると話した。例えがあるとイメージしやすい。しかも何に例えるか、話す相手に合わせて適切な話題を選んでいると思う。

他の記事でも、TAKUROさんは「3か月近い長いオフの間も70曲以上作った」ことを書いた。
曲作りや会話の種の発想力は、きっと普段からの様々なインプットが多いからだろう。これは日常生活でもnoteでも応用できる。


【2つのMUSIC VIDEO】

実はこの曲にはMUSIC VIDEOが2つある(GLAYでは「Winter,again」も2つのMVが存在)そういえば以前の記事で書いた「GLAYアプリ」にMVが2つあって、片方は全く観たことがない映像で驚いた。

その理由についてGLAY公式HPに記録がある。

【TAKURO:
GLAYのメジャーでの足慣らしも終わって、どんどん攻勢をかけていこうぜっていう時期だったんですね。その時にこの未発表バージョンを作ったんですけど、個人個人がすごく出てるじゃないですか。
それをGLAYのニューシングルですってテレビのスポットで15秒流れたらヘタすると誰か一人しか映らない。その時はまだまだ匿名性が高いGLAYだったんで、分かってもらえるかなって心配があってね。
これは全部通してみた時にすごく胸にくるいいビデオなんだけど、パートパートにした時にこれではバンド全体のかっこよさが伝わらないんじゃないかと。じゃ、今は一気にガーッと上がっていく時期だし、どこを切ってもバンドのかっこよさが出ているビデオを作ろう、これはいずれ全員の個性が認められて、それぞれの顔が判別できるようになってから出そうと決めたんです。】

https://www.glay.co.jp/news/list/4/52/

デビュー前の函館時代からTAKUROさんはGLAYの今後を考えて広報やMVなどを作って活動していた。
「アピール方法」や「見え方」を意識していたTAKUROさん、さすが将来の社長。

2つのMVを改めて観た。あなたはどちらが好き?

<有名なMV>
TAKUROさんが言っていたように、メンバーの顔や楽器の担当がはっきり分かる。

<知らなかったMV(こちらが最初?)>
今でも場所が分かる都内近郊の様々な場所が登場する(GLAYでは珍しい)

メンバーの装いも若い。
当時の街の様子や海や真っ赤な小型飛行機(JA3889の文字がある)やガレージで円になって曲作り風シーンなど、今観ると新鮮に思える映像。

「JIROさんと運転」「髪色が明るいHISASHIさんと川」「TAKUROさんと黒猫」「TERUさんと電車内」最後が謎の「全力エレベーター(全力坂風)」など、貴重なシーンの演出も時代を感じる。

【「Yes,Summerdays」の歌詞】

TERUさんの低音ボイスから始まるのは、この頃のGLAYあるある。

カラオケで歌うとき、いつも原曲キーだと出だしが低いって思いながら歌っていた(途中で高くなるから、最初に高いキーで歌うと高低差が)
TERUさんの声の幅が凄いことを改めて実感する瞬間。

まず、タイトルが「Yes,Summerdays」
ストレートなタイトル、展開される物語を紐解いていく。

一言で言うなら「夏に恋に落ちた瞬間の歌」
Lonely Heartsの主人公が街中を歩いていて、すれ違った相手のネイビーブルーの髪色(?)に夏の匂いを感じる。

バンドマン?外国人?夏休みに染めた?
20代のTAKUROさん、もしかしたらCMを意識してダイヤモンドのイメージに合うように書いたのかもしれない。

その後の歌詞も、その相手を思い出す描写がある。
「わりとマジな恋に 憎みきれない恋人」というのが、もしかして「恋人がいるのに…?」と疑いたくなる。

「秘密のドア」「まだ知らない君のEYES」
「黄昏も最高も絵になる」

謎めた相手に惹かれていく描写。恋に落ちた瞬間。
ひと夏の恋、恋までいかない憧れだろうか。
そしてCMでも流れただろうサビへ。

【幾千の光が 胸を刺す
燃える様な熱情 身を焦がす
振り向いて 激しく しなやかに
キラメキの中 君のリズムに時を忘れた
Summerday】

【幾千のまなざし あびながら
わがままに 気ままに 恋して Yes
愛を知る女は 華になる
夢見る頃を過ぎて いつか歩き始めた
Sumemrday】

GLAY「Yes,Summerdays」歌詞抜粋

そして曲の最後へ。

【Fallin Love Fallin Love Fallin Love
Fallin Love OH Yes Summerdays】

GLAY「Yes,Summerdays」歌詞抜粋

これを4回くりかえして恋に落ちたことを強調する歌詞。主人公のその後は想像に任せて終わる。

イントロも他のメロディもライブ映えするカッコイイ曲。
「Yes,Summerdays」というフレーズはテンション高いけど、凄い際どい恋のようにも思える…。
少し大人な恋(?)深夜に大量に流れるCMのイメージには合うかもしれない。


【2021年「Hypersonic」歌詞】

実は2021年10月発売したGLAYの16枚目(最新)アルバム「FREEDOM ONLY」収録曲で「Hypersonic」という曲がある。

サビ直前の歌詞に「Yes,Summerdays」というフレーズがあり遊び心を感じた。1995年から24年経った時期に発表された曲。

【Yes,Summerdays
言葉にすればチンケなセリフに聞こえるけど
恋の足音 近づいて来たら Yeah】

GLAY「Hypersonic」歌詞抜粋

「恋」する気持ちは純粋にYeahと思えるようなトキメキがあるということだろうか。

「Hypersonic」が明るくて前向きで夢が溢れる人生の曲なので、もしかしたら当時を振り返っていたのかもしれない。
(「Hypersonic」について詳しくはまたの機会に語りたい)


【GLAYと夏】

GLAYは一般的には冬のイメージだが、私の中では夏のイメージが強い。
それはGLAYの大規模ライブや新曲発売などの活動が夏に多いことも理由。

過去には1999年7月31日に行われた幕張20万人ライブでも「Yes,Summerdays」は披露された。

GLAY公式HPにも書いてある、AIR-G(FM北海道)GLAYファンのための番組「GLAY RADIO FAN MEETING」DJ KARASUさんが「北海道の夏は短い」と話していた。
番組については以前の記事でも触れた。

函館出身のGLAYは「夏」に対する印象が一般的なものとは違うとTERUさんがラジオで話していたような気がする。

もしかしたら「短い夏」に「ひと夏の恋心」を重ね合わせた?
(※あくまで個人の感想)

私の中で「Yes,Summerdays」は「ライブ曲」
今後ライブなどで聴いて、新たな思い出ができる日を楽しみにしている。

ここまで、ありがとうございました!
それでは、またここであいましょう。

第99話【27年前に誕生したGLAY「Yes, Summerdays」の「恋」を、過去インタビューから考えてみた。】

<おまけ>
私がnoteを始めた理由でもあるので、今年の4月29日からGLAYとラジオ(市町村単位のコミュニティFMも含む)について書いています。
もしお時間ありましたら。

noteを始めたもう1つの理由。

全国に約340局ある「コミュニティラジオ」の大切さについて、他にも色々と書きました(きっと災害時などに役立つはずなので、普段から「あなた」の地域のコミュニティFMを)

ラジオを聴く人が増えているってホント?

10代にも「ラジオ沼」が。

あなたの地元には「コミュニティラジオ」ありますか?

GLAYがエンディングテーマ曲「クロムノワール」を書き下ろした「WBS」で「防災ラジオ」特集が。

<「note公式マガジン」に掲載されました>

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