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優れた組織体系

「ティール組織」という言葉があります。

本屋さんに行くと、この単語を含んだ経営の本が結構出ています。

モデルとなる実在組織としましては、グーグルのようなIT企業もありますし、私たちの業界と関係するところでは訪問看護の会社なんかもあります。

医療関係の方は、オランダの「ビュートゾルフ」という会社を聞いたことがあるのではないでしょうか。社名は「地域のケア」という意味のオランダ語のようです。

私の勤めるセントケア・グループが最初にこの組織と出会ったのは2014年頃でした。創業が2006年ですから、その8年後くらいになります。

驚くことに、たった4名の看護師で始めた会社が、わずか8年で9,000名の看護師を擁する巨大組織になっていました。

オランダというのは、九州と同じくらいの国土であり、総人口も1,700万人くらいの国ですから、そこで9,000名もの看護師を抱えると、全国の訪問看護事業のシェアの7割くらいをカバーしてしまいます。

今ではあれから更に6年以上経過していますから、看護師さんたちの数はもっと増えているでしょうし、国内における事業のシェア率ももっと伸ばしているはずです。

ティール組織というのは、従来型のピラミッド的な組織運営ではなく、次のような要素を含んでいます。

・ 多様性 - 個人のありのままを受け入れる、個性を活かす
・ 相互依存関係性 - それぞれが主体性を発揮し、補完し合う
・ 自己組織性 - 現実に対応して存在目的を常にアップデートし続ける

言ってみれば、人間の身体のような要素です。

脳は、人間の身体を構成する37兆個の細胞ひとつひとつに、いちいち指示を出しているわけではありません。すべての細胞ひとつひとつが「多様性(個性)」を持ち、それぞれの働きをカバーするように「相互依存(補完)関係性」を発揮し、「自己組織性」をもって「生き続ける」という最大の目的に向けて機能しています。

本当に優れた組織というのは、有機統合体的な要素をもったひとつの巨大な生き物のようなものなのだと思います。

次回、もう少しビュートゾルフの特徴について触れていきますので、もう少しお付き合いください。

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