とある対戦ゲーマーの独り言 「挑むべき壁の話」
対戦ゲーマーにとっては成長を促し、超えるべき目標となる「壁」ともいうべき存在。
私にとって明らかに「壁」だった相手は2人いて、それぞれが別のタイプでした。ここでは仮にAさんBさんとします。3人仲良く同じキャラクター(機体)を使っている外面はともかく内心は相性最悪負けず嫌い・・・最高にロックな組み合わせです(笑)
Aさんは圧倒的な突破力を意外ながらも緻密なテクニックで支えたタイプ。
Bさんは変幻自在な技で相手を翻弄しつつ目的意識が常にはっきりしているタイプ。
共に関東関西圏を根城としていたプレイヤーで全国大会にも顔を出す少なくとも私にとっては目指すべき目標でした。
時系列的にはAさん→Bさんで、会うきっかけは共に「壁」を求める私にもはやセコンドと言って良い兄貴分が都度手を回して引き合わせてくれた流れでした。
<兄貴分との最悪な出会いはこちら>
勿論「壁」として引き合わされた相手なのでAさんBさんそれぞれから周囲から見てかわいそうな位にボコボコにやられてましたね(笑)
当時を思い出してもとにかく最高でした。
周囲に配慮して抑えていたものまで全て開放しましたよ。
所謂リミッター解除です(゚∀゚)ノシ ウオォォォ
それでも全く届かない。
まさに壁。
歓喜しました。
惜しむらくは力を抑えるということは普段使えず付け焼き刃・・・切れ味が無いということなのでそこだけは心底悔やみました。
力を抑えて来たことではなく、何時でも全力を出せる状態に迄磨いておけなかった自分の努力不足をです。
何故なら数日しか一緒に居られないから。
例え思う様にキャラクター(機体)を動かすことが出来ようとも最終的に通じないのはわかっています。
問題はそこではなく、今この瞬間に全ての力を注ぎ込めない事だけが悔しいのです。
だって相手の隠し玉をもっと引き出したい訳ですから( ˘ω˘) モット サキヲ ミセテクレ!
熱量高い自分語りで恐縮ですが、リアルでも熱狂していたので今更繕おうとは思えない体験でした。
そんなに熱量上げて迷惑だったのでは?
普段の私ならそう思います。
でも幸いなことにたぶんそうではなかった。
友人達の言葉は私、Aさん、Bさん、揃って「熱量高いマゾ達がいる。」と一括りに呟いていたから(笑)
<乾いていた鉢植えに水が!>
Aさんはとにかく直球で某元テニスプレイヤーの様に(インテリな筈なのに)周囲の温度を無駄に上げる人でした。
彼は圧倒的に格下の私をとにかくランク付け等もなくシンプルに一人のプレイヤーとして見ていました。これは理性ではなく感情でやっている様でここだけはずっと超えられない部分だと思います。端から見れば一方的なスパルタ、わかる人間にとっては同じ目線での対戦というのでしょうか。大雑把そうな彼ですが、実際に私が行いたくてもその時点では出来ない未来予測や挙動をちゃんと理解してくれているのです。
もう一度言います、端から見ればただボコられているだけです(笑)
後年その熱量でいろいろと拗れた事になり、仲裁者の私と衝突すらするのですが(笑)今でも変わらず尊敬する部分ですね。(ちなみに2人とも目上になります。)
Bさんは一歩引いた立ち位置の人で冷静に私のことを戦力評価していました。まぁなんというか兄貴分同様に腹黒(笑) その中で私の話を聞き時折自分の意見を交えつつ遠慮だけでなく可能性を摘まない意図もあり、私のまだ果たせてない戦術プランを真摯に分析してくれました。私の突拍子もないプランを数歩先に進んだ上で既に現実に使えるものへと落とし込んでいる・・・そんな眩しさがありましたね。
コーチングも指摘内容を実地で誘導してみせる方向で短い期間で適切に私が一人で技を磨けるだけのビジョンを残してくれています。まぁそんなに間を置かずゲームがバージョンアップされてしまうのですが(゚д゚)
Bさんは困難な状況の自キャラの立ち位置を冷静に分析しており、私に気遣いつつも斜めに構えた物言いをするのですが・・・その奥底に秘めた諦めの悪さというか熱量は似たスタイルを試行錯誤する私にまだまだ先がある確信を持たせるに十分でした。やはりこの人もマゾでしたね(笑)
改めて振り返ると店舗でのコミュニティ運営は人が集い喜んでもらう集団としての喜びでしたが、2人との出会いは私にとっての個人的な喜びだったのでしょう。
そして月日は流れ・・・幸運にもAさんと再会し対戦した際は私が勝つ機会が増していました。もしかすると勝ち越しすらしていたかも知れません。手も足も出ずボコボコにされていた前作とは大違いです。
それには理由もあって新作は前作に比べて使用キャラクターの個性が大きく変わり、Aさんのスタイルと噛み合わなくなっていました。その点では私も同様というか、当時新作の初期バージョンでは多くの人間が脱落してしまう程の事態になっていました。(地域によっては絶滅危惧種扱い)
幸いというか私は方針を変えて突破力と搦め手を半分半分といった感じのスタイルにBさんとの邂逅もあってか未完成ながらも辿り着いており、それが功を奏したのかAさんの猛攻を防ぎきった上で一撃を入れる迄になっていました。
Aさんから見れば糠に釘、糠の中からアレコレ自分を刺すものが飛んでくるといった感じです。(それが逆に彼の悩みを深くさせた気も・・・)
圧倒的に格下だった相手と久しぶりに対戦してよもやの大負けです。普通はプライドが邪魔するでしょう。しかし彼は静かに怒りはするもその怒りの矛先は私ではなく迷走する自分自身の不甲斐なさに向けられたものです。そして同時に喜んでくれてもいました・・・最初に出会った時の私と同じですよ。目の前に同じマゾがいるからです(笑)
結局彼は同じ立ち位置に辿り着いた私に対し、その扱いを変化させる事はありませんでした。
数年前に私をボコった時から変わらず、彼にとって私は一人の対等なプレイヤーだからです。
勿論それから力尽きる迄対戦しましたよ(゚∀゚) サキニ ネヲアゲタノハ オイラダケドw
振り返れば私のスタイルはAさんBさん混ぜ合わせた様なものになっています。性格的に2人と会わなくても同じスタイルになっていたとは思います。それでも何か心強いものが補填されている気がするのです。
相手と比較して自分が強者の場合、それに相応しい立ち振舞いは必要だと私個人は考えています。それを自分の考えだけでなく実際に成し遂げる人達を目にする事が出来たのは幸運でした(゚∀゚) ジブンガタリ ゴメンネ
願わくばもう一度敬愛する2人と対戦がしたい・・・
<次のお話>
<前のお話>
<とある対戦ゲーマーの独り言>
対戦ゲームに絞った内容でモブ対戦プレイヤーがあれこれと妄想しております(゚∀゚)
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