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とある対戦ゲーマーの独り言 「へし折れない心とその理由」


薄っぺらな人間が無想を語るみたいで嫌なのですが(私が実際にそうなのかどうかは別)、これから語っていく内容的にも先ずこの前提説明が必要だなと思ったので後に回さず突貫します。

唐突な話ですが私は対戦で心が折れたことがありません。こう書くと四方八方から笑われそうな気もしますが事実です。

ただ事実とはいえあくまで大雑把な範囲での話で実際は折れたり曲がったり溶けたりしています。

なんだか言葉遊びの様ですね。 
その説明をこれから進めていきます。

ある時期の話ですが私は3つの立場を兼任していました。

①店員としての店の(特定部門での)顔
②コミュニティの頭としての顔
③個人のプレイヤーとしての顔

①についてはまんまです。
売上を伸ばして筐体導入と場所の確保が出来るだけの説得力を生むことです。
細かい話をすると本題から逸れますのでここでは深堀りしないでおきます。

②は①と関連性が深いのですが人が集う対戦ゲームは人の流れを制御する必要があります。流れとは単純に物理的な動線以外に人間関係や派閥の調整も含まれます。

③は説明する必要も無いですがそのゲームを遊んでいる私としての立場です。

次にそれぞれの立場がどうやって生まれたかについてです。

①は「遊べる場所が無いから1から環境作って旗揚げするぜウェーイ!」という立ち上げの過程で生まれた立場です。本来は入り組んだ話なのですがここでは省きます。

②は「場所作っても人がいないと意味ないから仲間を集めつつ人を育てまくるぜウェーイ!!」という成長の中で生まれた立場です。これも本来は(略)

③は「対戦ゲームが好きだーウェーイ!!!」という頭の中身が空っぽな答えです。これはまんまです。


この流れを纏めると

①焼け野原で旗揚げして
②有志を集め育てて
③自分も楽しめる環境を作った

という事になります。私個人だけの活躍に見えそうな事や焼け野原等も失礼な表現ですが、あくまで説明の為と御容赦ください。

とにかく当時の私は遊ぶ環境と対戦できる相手に飢えていたのですね。その飢えが原動力となり多数の賛同者の支援を受け気がつけば夢の様な環境が出来上がっていました。

めでたしめでたし!・・・にはなりませんでしたが(;´Д`)

気がつけばそれぞれの立場で雁字搦めとなり、加えて困ったことに店員①とまとめ役②の立場が相反し、場を収めるために渋々プレイヤー③の実力が必要になったりと全てが大いに混ざりあった関係になりました。

どうしてこうなった!?(TдT)


さて、私がそれぞれの立場で望む事は何だったのか?

①店員の立場
100円という投資に見合った体験を用意する

<メンテ面では少しばかし関係のある話>


②コミュニティの頭としての立場
派閥や人間関係がプレイの足を引っ張らず、切磋琢磨出来うる土壌を用意する


③純粋なプレイヤーとしての立場
楽しく全力で対戦するぞー(ウェーイ)

ですが世の中そう上手く事は運びません。
それでも世間一般の認識では私の抱える①②③は大成功にみえた訳です・・・いや、実際にやり遂げた成果としては大成功なんですが、当の本人の心持ちは手放しでそうではなかったというだけです。

話を戻して冒頭の対戦ゲームで心が折れたことが無いという話ですが、これは単純に「何をやっても勝てない」という場合が一般的な理由で一番多いのだと思います。

その視点では間違いなく「勝てなくて絶望」という気持ちを抱いた事はありません。
流石に戦意もない中で対戦を強要される話は別ですが、それは対戦ではなく拷問的な話だと思います(;´Д`) アレ ツライノヨ

こう書くと「本当に強い相手に当たったことがない」・「卑怯なプレイスタイルで圧倒してたのでは?」・「勝てないと思ったから逃げた」等言われそうなのですが・・・事実の証明はできませんし、そもそも着眼点が違うのです。

①②③と立場の違いを書いてきましたが、このめんどい立場が出来上がったそもそもの動機は「最高の環境で好敵手達と磨き上げた技を競いたい」という単純なものです。

そんな理想を望む最初期の私の現状は「無人の荒野に佇む壊れた筐体とそれでも100円玉を投入し続ける自分」です・・・苦行僧かな?

なのでつまらないプレイスタイル(と周囲が蔑む)相手が来ても

「人が動かしているだけでラッキー!」

でしたし、卑怯なプレイスタイル(と周囲が嫌悪する)相手が来ても

「気兼ねなくリミッター(忖度)が外せるのでラッキー!」

という感じで周囲とはスタートライン自体が違っているのです。え、勝てない相手?もし自分より強い相手がいたら間違いなく首根っこ掴んで監禁コース一直線だった筈ですよ!?

なんというか、戦後の焼け野原で生まれた人の物資不足や闇市の話を思い出しますね(;´Д`) ヒモジイヨゥ

この様に常に空きっ腹を撫でつつ自ら鍬を振りかぶって開墾してきた人間としては対戦で心が折れるという話は「満腹でもう食べられない」先で起こる縁遠い話だった訳です。

それと・・・100円を投入したからには例え思想信条が相容れずとも、同じ土俵に立つ資格がある相手と思っていたのも大きいです。

こんな訳なので周囲から耳に入る「心折れた」というボヤキの多くは私自身の理性を伴わない感情だけの本音だと「贅沢な悩みだなぁ」と先ず呆れの感情が浮かびました・・・が、同時に言葉に出来ない羨ましさがあった事も自覚しています。

ちょっと迷走しつつ長くなってきたので今回はここで一旦締めようと思いますが・・・心が折れる理由は人それぞれであり、折れないのは単純に心が強い等ではなく別の理由もあるのではというお話でした。

勿論単純に心が強い人も居ますし、安定して(腕前として)強い人の中には本当に鋼の心を持つ人がいると思いますけどね。

でもやりようや偶然が重なることで折れない、または特定の目的に対してだけでも折れにくい心を作ることが出来るのではないでしょうか。

あ、これだけは書いておかないと。
心折れるって事はそれだけ全身全霊を傾けた証明かも知れないのです。もしそうならとても素晴らしい事だと思いますし、私はそれを羨ましくも思います。


<次のお話>


<前のお話>

<とある対戦ゲーマーの独り言>
対戦ゲームに絞った内容でモブ対戦プレイヤーがあれこれと妄想しております(゚∀゚)


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