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とある対戦ゲーマーの独り言 「ツインスティックの日に想う・・・とあるきっかけの日」

11月11日はツインスティックの日!

初期型シャフトの夢の跡


長いこと界隈を離れていた為、これ迄11月11日はよく折れる初期型シャフトが4本並んでいるだけの日でしたが、今年は辛うじて界隈の片隅に住まわせて貰っているので何らかの形で参加したいと思いました。

珍しいお宝画像でも・・・と思いつつも腐海の現状を見るに遭難は必至。という訳で芸もなく申し訳ありませんが何時ものガラパゴスプレイヤーによるnoteでの昔話で御座います。

そうです、隙あらば自分語りです!(゚∀゚) ゴメンヨー



私の20代の一部はこのツインスティックという操作デバイスに捧げられたと言っても過言ではないと思います。

店舗と自宅の両方で機材を触り、部品が無ければ代用品を探し回って買い集め、予算が下りなければ食費を削って手出しする・・・もはや忠節を電脳戦機バーチャロンに捧げているのかツインスティックに捧げているのか自分でも判らない程の入れ込み様でした。

以前のエントリで私の立ち位置と対戦観を書きましたが、今回はメンテナンスを行うにあたっての原動力と言うか矜持の根本のお話です。


昔から特殊な操作デバイスが大好きで私が電脳戦機バーチャロンに入れ込んだのも改めてツインスティックの存在が大きかったと思います。ただそれだけでは当時の情熱を維持する事は間違いなく出来なかった筈です。

私が病的(目隠し業務用レバー分解組み立てRTA 走者)な迄ツインスティックに入れ込んだ理由はとある大会での不運な出来事が発端でした。

当時はまだホームグラウンドで旗揚げどころかメンテがまともな筐体や対戦相手を探して旅をする根無し草の様なプレイヤー生活をしており、未来の自分が成すことなど欠片も想像していませんでした。

そんなある日某店が大会を開くとの事でやっと孤独に磨き続けた技を試せる機会だととても喜んだ事を覚えています。

細かい話をすっ飛ばしつつ大会当日、何回目かの対戦相手は恐らくドルカスかベルグドルでステージがGREEN HILLSだったことは覚えています。

個人的にはグランドボムを吸い込むRUINS球場と同様に高低差でレーザーが不発に終わり易いGREEN HILLSは苦手なマップなのですが、どうにか丸々1ラウンドを観察に捧げたことで相手の行動パターンと地形の高低差での誤差は把握できました。

予定通り勝敗もイーブンとなり決着がつく3本目。

リードを維持する為に守りに入った相手をみて私は望む形での勝利を確信します。

確度は上がったものの守りに集中して行動が単調になった相手。仕掛けもはまり目的の場所へと誘い込まれていきます。高低差良し、相手の相殺武器ゲージレッド良し・・・いま!

静かに猛攻を耐え抜いた中で大きく旋回し放たれる渾身の立ちレーザー・・・私はただ勝つのではなく望むスタイルで勝ちたかったのです。そして敢えてリスクを負おうとも、それを跳ね除ける自信を持っていました。

普段の私は断定的な事はあまり言わないのですがレバーを握るこの瞬間だけは別人格でした。自分が望んだタイミングなら必ず立ちレーザーが充たる。そういえるだけの修練を積み重ねてきたのです。

ですが結果は・・・外れました。

相手が私の読みの更に上をいった?
それなら私は歓喜してその瞬間は悔しさすら忘れる程相手を称えたでしょう。
では何故外れた・・・いや、外した?

その理由は直ぐにわかりました。
台が・・・筐体が・・・動いたのです。

実のところプレイ中に違和感は感じていました。緩々動く等ではなくふわふわした地面と言うか。その中途半端さと力量面での余力が私に大会進行を中断させることを躊躇させ、プレイの続行を選ばせていました。

台が動いたのも実際は数ミリ単位程度でしょう。他の人からはわからないかも知れません。

とはいえ常に立ちレーザーを狙うライデン使いにとってたとえ僅かでも左右のブレは致命傷です。例え実際にその瞬間は動かなくても両腕が誤差を正そうとする時点で精度も知らずと落ちてしまう訳ですから。
(苦手とするパイナップルレバーだったことも追い打ちですねw)

結果、リカバーするだけの残り時間もなくタイムアップとなってしまいました。
とはいえ理由があろうが負けは負け。
但しこの状況だけは放っておけず直ぐに店員さんに伝えます・・・「台が動きました」と。

たぶん伝え方とタイミングが悪かったのでしょう。私の進言は負けたことに依る異議申し立てとして扱われてしまった様です。

それでも台の固定をやり直す姿を見届けることが出来たので、最低限の義務を果たせたと思ったのか大会の先を見届けず失意のまま帰宅します。

自分が場を用意するならこんな悔しい体験だけはさせたくない・・・


帰り道、誰に聞かせる訳でもなくそんな言葉を呟いていました。ですがその時点ではこの想いを形にする道筋も見えず、また行動を起こす決意もなかったのです。

誤解を防ぐ為に念の為記載しますが、大会運営やメンテ環境への怒り等ではありません。寧ろ閑古鳥が鳴く状況下のバーチャロンというゲームで大会を開き、困惑しながらも台の固定を再度実施してくださったスタッフの方には感謝こそあれ恨み等は無いです・・・運営の苦労は人並み以上に知っているつもりなので。
ただ・・・自分に降り掛かった出来事を感情としてどう処理するかは別物だったのです。

その後不運(;´Д`)と幸運(゚∀゚)が混ざりあった結果、私は当時のホームで働くことになります。

その時に何気なく呟いたあの言葉と感情を燃料にツインスティック(業務用レバー)と向き合っていくことになるのです。


ここからは余談なのですが・・・負けた後に台が動いたことを進言した私への心象は最悪で「何いってんだこいつ?」と当時の会場はブーイング寸前だったらしいです。

誰が教えてくれたのかって?

それは後に陰に日向に私を支えてくれることとなった兄貴分です。後々のことですがこの話をした際に「あぁ、俺そこにいたよw」と(゚д゚)

で、前述の「何いってんだこいつ?」はその兄貴分の心情だったそうです(笑)

蔑んだ相手を支えて、蔑まれた相手に支えられていたのですから世の中の出会いは本当にわかりませんね(笑)

そんな訳で今回もモブ対戦ゲーマーの自分語りでお茶を濁してしまいましたが、皆さんもそれなりにツインスティックに対する想いのこもった黒歴史エピソードがあるのでは無いでしょうか。機会があれば是非聞かせてくださいね。

今年も来年もチャロナーの皆様方が良い11月11日・・・ツインスティックの日を迎えられますように!(゚∀゚)


<次のお話>

<前のお話>

<とある対戦ゲーマーの独り言>
対戦ゲームに絞った内容でモブ対戦プレイヤーがあれこれと妄想しております(゚∀゚)


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