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OJTマネジメントツールを作ってみた!

本ブログ記事は『ビジネススキル 完全攻略 -基本編-』からの抜粋になります。全部まとめて読みたい方は、是非、電子書籍をご購入ください。


OJTマネジメントツール

リフレクションシートと記入方法

12の基本スキルの個別の話に入る前に、トレーナー(先輩上司)とトレーニー(若手社員)が、どのようなツールを活用して、OJTを推進していけばいいかまとめたいと思います。
OJTとはOn the Job Trainingの略で、業務を通じて人材を育成していくことを言います。

図表.リフレクションシート

まず、毎月の月初めに、トレーナーとトレーニーで1on1を実施し、大目標の設定と、その月に習得したい基本スキルを3つピックアップします。

3つだと多い場合は、2つでもかまいません。大目標は、3か月単位で、現状の業務と照らし合わせて、どの基本スキルを強化していくか大きな目標を設定します。

たとえば、人事部ならば、コミュニケーションスキルをまず習得するとか、個別のプロジェクトにアサインされているならば、エグゼキューションスキルにフォーカスし、プロジェクト内で割り振られたタスクをきちんとできるようにするなどの目標を設定します。

また、それらを踏まえて、個々の基本スキルの目標設定を行います。ここは、5つの評価基準のどのレベルまで達成したいか記載するとともに、

それをどのように達成するか具体的に整理します。月末に、また、1on1を実施し、自分自身がどこまで達成できたのか、トレーナーからのフィードバックをもらいならが、リフレクション(内省)していきます。
リフレクションとは、個人が自己の経験、行動、思考、感情について深く考え、分析するプロセスのことを言います。

基本スキル評価シート

もうひとつ、基本スキル評価シートというものをご紹介したいと思います。

リフレクションシートが、最大3つの基本スキルに絞り込んで月ごとで目標を設定していきますが、基本スキル評価シートは、12の基本スキル全ての評価基準の到達度を記載するためのツールになります。

図表.基本スキル評価シート

評価基準の到達度は、3か月単位で更新するので、リフレクションシートの大目標と連動していきます。

こちらのシートに関しては、1on1だけでなく、半期や通期の成果報告会の時に全体でも共有し、自分自身がどれぐらい成長したのか、また、他のメンバーと比較した時に、自分自身のどこが強かったり弱かったりするのか把握することができる仕様になっています。

また、3か月(四半期)、6か月(半期)、12か月(通期)で、各スキルの評価基準の数値が変化していくので、どのように能力アップが図られたのか、時間軸での変化も把握することができます。

リフレクションシートが毎月活用していくもの、基本スキル評価シートが3か月単位で活用していくものという位置づけになります。

まずは、自分自身の現在地を把握し、トレーナーからのフィードバックに基づき、どの業務でどんな基本スキルを習得していくのか、1on1を通じて、具体的な目標に落とし込んでいってください。

最後に、評価基準の数値設定に関してお話しておきます。

よくある質問が、評価基準が1にも及ばないというケースです。その場合は、0と設定して問題ありません。また、「ほとんどが1ばかりで不安です」という相談も受けますが、新入社員の場合、ほとんどの人が1になることが多いため、不安にならずに、そもそもそういうものだと理解して進めてください。

また、どれぐらいで5レベルに到達するかですが、過去のケースだと、入社2年目ぐらいで、平均3ぐらいに到達し、4~5年目ぐらいで4を中心に何個か5がつくということが多いです。4~5レベルまで到達してくると、若手社員としてはできる社員と言われるようになります。ですので、焦らず、じっくり腰を据えて、スキルを習得していってもらえればと思います。

習得すべき12の基本スキルと評価基準

次に、12の基本スキルに関して、5つの評価基準を設定し、レベルごとで求められる能力要件を定義してみました。こちらは、リフレクションシートや基本スキル評価シートで活用していくものになりますので、ざっくり、どんな評価基準になっているか目を通しておいてください。

 ・コミュニケーションスキルの評価基準

図表.コミュニケーションスキルの評価基準

 ・プランニングスキルの評価基準

図表.プランニングスキルの評価基準

 ・エグゼキューションスキルの評価基準

図表.エグゼキューションスキルの評価基準

いよいよ、具体的な個別スキルの話しに移っていきます!


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