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その⑩考察(KJ法)
〈KJ 法の結果から〉
KJ 法の分析結果では、データは“組織の存在理由”と“組織文化の醸成”の 2 つに統合された。
“組織の存在理由”では、ティール組織の形成に寄与する人物は、自身が掲げている目標や ビジョンに共感している人を集めることによって目標達成へとつながると考えているため、 実際に、目標やビジョンに共感している人を集めていることがわかった。つまり、ティール 組織
その⑨考察(カテゴリ分析)
本研究では、ティール組織やシェアド・リーダーシップ組織の中心となる人物にインタビ ュー調査を実施し、ティール組織で説明されるようなチームを立ち上げ、成功へと導くため に必要なスキルとそれを実現する人物の特徴を検討することを目的とした。以下、カテゴリ ー分析、KJ 法の結果をもとに考察する。
〈カテゴリー分析の結果から〉
カテゴリー分析の結果、ティール組織の形成に寄与する人
その⑧結果(KJ法)
前項では、カテゴリー分析によりティール組織の形成に寄与する人の特徴、スキルについ ての整理をした。しかしながら、カテゴリー分析では協力者の発話の脈略や、カテゴリー間 の相互の関係性までは把握できない。そこで 5 名の逐語録データを KJ 法により統合し、全体プロファイリングを作成した。
5 名の逐語録の個別プロファイリングの結果、5 枚の表札と 32 枚のラベルの計
その⑦結果(カテゴリ分析)
1. カテゴリー分析
はじめに、ティール組織の形成に寄与する人の特徴、スキルについて明らかにすることを 目的に、カテゴリー分析を行った。はじめに、5 名の逐語録データから、ティール組織の形 成に寄与する人物の特徴、スキルにかかわる記述を意味のあるまとまりごとに抽出、切片化した。その後、著者が類似性の観点から切片を分類し、小カテゴリー、大カテゴリーを作成 した。スキルでは 159
その④リーダーシップ
〈シェアド・リーダーシップとは〉
シェアド・リーダーシップとは、職場のメンバーが必要なときに必要なリーダーシップを 発揮し、誰かがリーダーシップを発揮しているときには、他のメンバーはフォロワーシップ に徹するような職場の状態(石川,2016)である。つまり、この状態は、メンバー同士がそれ ぞれを認め合い、受け入れ、支えあっている状態でもあると考えられる。
石
その③組織の発達段階
〈組織の発達段階〉
ラルー(2018)「人類の意識が新たな段階移動する度に、新しい協働のあり方、言い換えれ ば、新たな組織モデルを生み出してきた」と、述べている。組織の発達段階として、(1)衝 動型組織、(2)順応型組織、(3)達成型組織、(4)多元型組織、(5)進化型組織の 5 段階の組 織型があるといわれている。
最初の組織モデルは衝動型組織である。この組織は、強力な上下関係か