その⑪結論

〈結論〉
以上のことから、ティール組織で説明されるようなチームを立ち上げ、成功へと導くため に必要なスキルとは、目標達成するために集まってくれた仲間たちと常にフラットな関係 でいるために傲慢な態度や威張るようなことはせず、謙虚に上下関係を感じさせないよう なコミュニケーションをとることであると言えるだろう。また、ティール組織を立ち上げる人物の特徴として、全員とフェアな関係でありたいという思いと、フェアであるということは、意思決定権を全員が平等に持っていることであり、1 人で意思決定権を所持していないことから、仲間を強制して行動を支配することをしないことがあげられるだろう。

〈本研究の限界と今後の課題〉
最後に、本研究の限界と今後の課題を挙げたい。本研究の限界として、1 点目は、調査対 象者が男性のみと性別が偏っていることである。人間には、男性脳と女性脳が存在するため、 ティール組織の形成に寄与する人物の特徴として女性と男性の違いがみられる可能性があ るだろう。よって、ティール組織形成に寄与した女性についても調査したほうが良いと思わ れる。二点目は、調査人数が 5 名と少ないことである。ティール組織についての先行研究は 多くないため、調査人数を増やすことによって、より精密な結果を得ることができるだろう。
つまり、ティール組織の形成に寄与する人物のスキルと特徴をより詳しく検討するため には、対象者を女性とした調査やさらに調査人数を増やすことが求められるだろう。
また、今後の課題として、ティール組織の形成に寄与する人物だけではなく、ともにそこで働く仲間から見た中心者のスキルや特徴を多角的調査する必要があると思われる。

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