最近の記事

依存症患者の家族になって⑥:感情

このnoteを書き始めて良かったことはたくさんあります。 自分の頭の中が整理できたこと。 自分で振り返って読み返せること。 コメントなどの反応をいただいて元気になったこと。などなど プラスして、思いもかけないことが起きました。それは、このnoteを弟に読んでもらったら、弟も自分の振り返りブログを書き始めたこと。そして、カウンセリングを受けて心の回復への道を歩み始めたのです。 依存症患者の本人に「ああしろ」「こうしろ」と要求を伝えるのではなく、本人に生きてほしい人生をまず

    • 依存症患者の家族になって⑤:白と黒

      今日は、家族が依存症になった経験から、本人を信じるということについて書いてみようと思います。 人が何かの病気になったときに、その病気のせいで言動が別人のようになり、家族が困惑する話はよくあります。脳の病気などが原因の場合はもちろんのこと、辛い治療や痛み、不安に耐える中で怒りっぽくなったり、卑屈になってしまったりなど、性格が変わったように見えることもあります。 依存症も、この「病気ゆえの言動」を起こします。例えば、うちの弟の場合なら、いきなり数百万の借金が発覚する、知人から

      • 2020年、アダルトチルドレンからの回復

        弟が処方薬依存症になり、「依存症」というものについて色々と調べました。弟は、どういう治療を受け、どのように回復していくのか。 その中で、ギャンブル依存症を考える会代表の田中紀子さんや、薬物依存症回復者の高知東生さんの著書やツイートが目に止まりました。とてもわかりやすく、どれも興味深かったです。そしてわかったこと。 「依存症になりやすい人は、何らかの生きづらさを抱えていて、その結果何かに病的に救いを求めてしまう。そのブレーキが効かなくなった状態といえる。」 「依存症の患者

        • 依存症患者の家族になって④

          自分の経験や思いを綴ってみたら、依存症当事者の方と思わぬやりとりが生まれて、弟について想うきっかけになったり、自分をふりかえったり。ご縁がありがたいなぁと思います。 日本人は、ものごとを家族単位で考えがち。家族の問題を、家族で解決しようと頑張っちゃう世の中だと思います。家族単位意識の良い点ももちろんあるけれど、デメリットもある。 今回私は弟が依存症になって初めて、弟のことを独立した成人としてみる機会になった気がします。成人しても、就職しても、守るべき対象として見てしまって

        依存症患者の家族になって⑥:感情

          依存症患者の家族になって③

          依存症家族の会。私の行っていた会は、家族支援専門の先生主催の会でした。依存症問題を抱える人の家族が集まり、「この1か月どう過ごしてたか」「今回何を感じたか」など、1人ずつ話す場面も多い一方で、専門の先生からの助言もあり、テキストを使った学びもある。 こういう会、なんか前にもどこかで…と思ったら!そう、双子の会でした🤣これこれ!同じ悩みを抱えた人が集まり、あーでもないこーでもない、言いっぱなし聞きっぱなしの原則の元語り合って、癒されて帰る。これはどんなトピックでも成り立つのだ

          依存症患者の家族になって③

          処方薬依存症患者の家族になって②

          借金がきっかけで判明した弟の処方薬依存症。行動のブレーキが効かなくなり、何を差し置いてもそれを欲してしまうという症状は、アルコール依存や違法な薬物とも共通しています。 私は弟と別々に暮らしていたので、彼に一体何が起きているのか、最初は全然わかりませんでした。というのも、依存症は「否認の病」と呼ばれるくらい、本人が認めたがらない病気なのです。周りからみれば害しかない薬物も、本人は救いを求めてすがっている薬。だから、実態を知られて止められるのが怖いのです。私は、弟の症状の全貌を

          処方薬依存症患者の家族になって②

          処方薬依存症患者の家族になって①

          ここにきて双子育児から大分トピックが変わってしまいましたが、弟が処方薬依存症になった時からこれまでについて書こうと思います。 弟の病気が発覚したとき、私は目の前が真っ暗になりました。それまでの生活が一変して、家族が大きな渦に巻き込まれている感じで、いつも心がちぎれそうでした。 でも今、私は自分の生活を取り戻し、心穏やかに希望を持って生活しています。辛い時期ではあったけれど、今思えば得られたこともとーってもたくさんあった。もし私の経験が誰かの役に立つことがあるなら・・と思い

          処方薬依存症患者の家族になって①

          HSP双子子育て:お手上げ期

          HSPっぽさを持つママさんに読んでもらえたら…と始めたのに、気づいたら盛大に自分の人生について綴っているこのnote。大好きでいつも記事を読ませてもらっているsunaoさんの言葉を借りれば、”心を脱ぐ”作業になっています。 正直に自分をさらけ出すほど、心が軽くなる。偽りのない自分に”スキ”をしてもらうと、心が暖かくなる。本当に有難いです。 20代後半から30代にかけて、私は大学院で学んでいました。「社会人経験者だから、結婚しているから、”ちゃんと”していなければいけない」

          HSP双子子育て:お手上げ期

          HSP双子子育て:生きづらい大人期

          「つづく」と言いながらなかなか続かないのがこのnote。読んでくださる皆さまには、感謝しかありません。いつもありがとうございます。 前回は、自分のHSP特性と、自分へのダメ人間の烙印、そこから必死に生きた20代前半までを書きました。その後、20代後半からは姉のうつ発病から家族が大混乱に陥ります。姉はプライベートや仕事でパツパツになっていた時期に、母から来る色々な愚痴を全身で受け止め、心が壊れてしまいました。しっかりしていると思っていた姉がおかしくなってしまった!というわけで

          HSP双子子育て:生きづらい大人期

          HSP双子子育て:AC(アダルトチルドレン)

          長らく放置してしまっていたこのnoteですが、素敵なご縁からまた書いてみようと思いました。今回は、AC(アダルトチルドレン)とHSPのある自分のこれまでについて書きたいと思います。 AC(アダルトチルドレン)とは、子どものころに、家庭内トラウマ(心的外傷)によって傷つき、そしておとなになった人たちを指すそうです。HSPとACは別々の概念なので、「HSPでとても怖がりで繊細だけれどACではない」という人もいれば、「HSPではないけれど心に傷を抱えて大人になったAC」という人も

          HSP双子子育て:AC(アダルトチルドレン)

          HSP双子子育て⑤

          今回は、双子の会について書いてみようと思います。 妊娠中のネット検索で気になったワード、「多胎児親の会」。双子や三つ子を育てる親が集まり、情報交換をしたり親睦を深める会です。私は、新規場面はとても苦手だけれど、何か”良い”と思ったことについて「実行せねば!」という強迫観念も強いので、産後数か月してから自治体の開催している双子・三つ子の会に行ってみました。 しかし、それは自分ひとりで乳飲み子2人を連れて外出する初めての経験。。とてつもなくハードルが高かったです。何が大変かと

          HSP双子子育て⑤

          HSP双子子育て④

          試行錯誤中のこのnote。今日は、双子子育ての事故予防について書いてみようと思います。 私はとても怖がりで、予測不能なことやマルチタスクがとても苦手なので、よちよち双子2人の面倒を見ることは恐怖の連続でしたし、それは今も継続中です。子どもの発達段階に応じていろいろなリスクがあり、ひとたび大怪我をさせたり命にかかわる事態になったら大変!!それをできるだけ減らして生活したい!と強く思ってしまうのです。双子先輩ママが子供に大怪我をさせてしまった失敗談などを聞くとさらに震え上がり、

          HSP双子子育て④

          双子子育てあるある

          今回は、双子子育てで頻繁に起きた現象を紹介します。HSPはあまり関係ないので、シリーズ以外の記事にしました!  初めての育児で何が大変かって、先が読めない、正解がわからないこと。第二子と第三子が双子だったというママに話を聞くと、みんな口をそろえて「第一子一人の時の方が大変だった」というのです。だから、「赤ちゃん二人分のお世話が大変」というのはもちろんなんですが、「初めての育児が大変」という要因の方が大きいのかなぁ・・と感じました。というわけで、今回は双子子育ての見通し材料(

          双子子育てあるある

          HSP双子子育て③

          今回は、HSPタイプの私が双子を育てて思ったことを書いてみます。 うちの双子は二卵性なので、見た目も性格も全然違います。ざっくり言うと、子供①は顔が夫似で性格は私似。子供②は顔が私似で性格は夫似。性格が私に似ている子供①は、HSPタイプの特性を持っていました。 私は、自分の「怖がり」とか、「新規場面に弱い」とか、「マルチタスクに弱い」などの特性は、生まれつきもあるだろうけど、環境のせいもあるかも・・と考えていました。ところが、二卵性双子を育ててびっくり。片方の子供だけ、生

          HSP双子子育て③

          HSP双子子育て②

          この、シリーズ化して書けるかどうかもわからない雑記。読んでくださる人がいたみたいなので、嬉しくてまた書いてみようと思います。「スキ」されるって、いいですね。なんかキュンとしてしまう(笑) さて、HSP双子子育てというタイトルで始めたこのnoteですが、一度書いてみて思ったことは、ラクに読んでもらえたら一番いいなあということ。私もいろんな双子育児ブログをたくさん読みましたが、どうしてもキラキラ双子育児ブログに目が行き、私も頑張らねば・・と張り切って疲れて自爆することがよくあり

          HSP双子子育て②

          HSP双子子育て

          初めての妊娠・出産は、双子でした。 初めての妊娠と出産って、とーっても怖くて不安でした。そこからさらに、タスク倍増なことが判明。乳飲み子2人。 ひたすら大変だということはわかるけれど、何がどう大変なのかもわからない。もともと検索魔だった私は、ネットでいーっぱい双子育児情報を調べました。先輩方の情報は非常にありがたかったし、「双子育てながら、よくみんなそんなに書けるな!」と感動したものです。 今も育児は継続中ですが、産後のホルモンも落ち着き、また運動しようと思えるまで体力

          HSP双子子育て