HSP双子子育て⑤

今回は、双子の会について書いてみようと思います。

妊娠中のネット検索で気になったワード、「多胎児親の会」。双子や三つ子を育てる親が集まり、情報交換をしたり親睦を深める会です。私は、新規場面はとても苦手だけれど、何か”良い”と思ったことについて「実行せねば!」という強迫観念も強いので、産後数か月してから自治体の開催している双子・三つ子の会に行ってみました。

しかし、それは自分ひとりで乳飲み子2人を連れて外出する初めての経験。。とてつもなくハードルが高かったです。何が大変かというと、まず荷物。大人なら軽く3~4泊できるくらいの量の荷物と、双子用ベビーカーを車に積む。それを準備するだけでへとへとです。そして車中のギャン泣き。うちの子供たちは車が嫌いだったので、乗せてから降りるまで地獄の叫びが続きます。着くと、駐車場から2階の会場まで双子と荷物をかかえて移動・・などなど。機動力でいうとマイナス120くらいです(笑)。

当時、3歳くらいの双子を連れて参加しているママが「ほら、靴脱いで。いくよ~」なんて身軽に移動しているのを見て、びっくりすると同時にうらやましく、自分にもそんなときがやって来るなんてとても想像できませんでした。

というわけで、ビビりの私は、最初の1回は友人に付き添いをお願いし、タクシーで行った覚えがあります。後にも先にも、そんな人は見ませんでしたので、私は相当なビビり双子ママだったのだと思います(笑)。でも少しずつ慣れて、だんだん一人で行けるようになりました。

多胎児親の会には私の知る限り二種類あって、子供も一緒の部屋でお話しするタイプと、子供は保育サービスに預け、親だけでお話しするタイプがあります。私はどちらにも参加してみましたが、両者メリット・デメリットがあります。

子供も同室タイプのメリットは、他のママに話しかけやすい。最悪他のママと話せなくても、子供と遊んで間がもつ。ほかの双子の成長も見れてかわいい。などです。デメリットは、とにかくわちゃわちゃ。子供が気になってゆっくり話せない、何を話したか覚えていない(笑)などです。

一方、親だけで話せる形式のメリットは、落ち着いて深い話ができる。司会をしてくれる育児サポートスタッフの方がいるので、グダグダにならない。などのメリットがありますが、ママ同士のフリートークの時間はほぼない。どんな子を育てているママかはあまりわからない。などのデメリットもありました。

結局私は1年くらい、月に1回の会に参加しました。毎回、とてもとても疲れましたが、楽しかったし、行ってよかったことの方が多かったです。双子ママという強烈に過酷な状況に置かれているだけで、いきなり同志になれるというか、共通点が多いので、話題に困ることはありません。それはとても助かりました。

ママだけで話すタイプの会では、毎回みんなが他の人に聞きたいことを募って、そのうちのいくつかについて話します。テーマは、「双子をどうやってお風呂にいれているか」「同時に泣いたときはどうしているか」「ベビーカーは何がいいか。縦型か、横型か。」などなど、だれもが困ることが多かったです。その他にも夫婦の問題や嫁姑についてなど、ディープな話題も飛び出しました。私は、何か意見を聞かれると、つい「ちゃんとしたことを言わなきゃ病」が発症して、無難なことしか言ってなかったかもな~なんて、今となっては思います。でも、それもいい思い出!(←過去の自分を責めない魔法の言葉。)

もう一つよかったことは、育児サポートサービスのスタッフの方のコメントが心に染みたこと。当時まだ心身共にめちゃくちゃだった私にも、その方の言葉はすんなり入ってきました。特に、この3つ。

「多胎児ママは本当に大変だけれど、旦那さんにも感情があることはお忘れなく。」

「産後2~3年は夫婦にとってかなりの異常事態だから、離婚などの早まった決断はできるだけしないのが吉。」

「どんな理由があったとしても、「子供に手はあげない」と心に決めること。」

特に上の二つは、他の人から言われていても、きっとすんなり受け入れられなかったと思います。多胎児育児は本当に大変で、ママが自分をいたわり、守ることことは超重要事項ですが、だからといって、それで誰かが傷ついてもいいわけではない。これも大事なことだなあと思いました。


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