HSP双子子育て:お手上げ期

HSPっぽさを持つママさんに読んでもらえたら…と始めたのに、気づいたら盛大に自分の人生について綴っているこのnote。大好きでいつも記事を読ませてもらっているsunaoさんの言葉を借りれば、”心を脱ぐ”作業になっています。

正直に自分をさらけ出すほど、心が軽くなる。偽りのない自分に”スキ”をしてもらうと、心が暖かくなる。本当に有難いです。

20代後半から30代にかけて、私は大学院で学んでいました。「社会人経験者だから、結婚しているから、”ちゃんと”していなければいけない」。自分で作った厚いプライドの鎧のおかげで、はるか年下の同級生たちとはあまり打ち解けられず、みんなずっと敬語のままでした。今思い返すと、ああ。イタイなあ。もったいないなあと思います(笑)。

そうこうしているうちに双子を妊娠。初孫に家族は大喜びで、里帰り出産のてんやわんやを全力で手伝ってくれました。私はこんなに親に頼ることになるとは思いもしなかったので、とても申し訳ないというか、こそばゆいというか…でも自分のピンチに親が大騒ぎしてくれていることは単純に嬉しかったです。妊娠中に双子の洋服を母とたくさん作ったり、父が子供にミルクをあげてくれたり、これまで見たことのない笑顔で赤ちゃん言葉でしゃべりかけていたり…、微笑ましい貴重な時間となりました。

これまで親や他人にできるだけ迷惑をかけないで取り繕って生きてきた私が、双子育児という完全キャパオーバー事態が発生したことで、人に頼る、ヘルプを出すということの練習をせざるを得なくなりました。以前書いたように双子ママ友もたくさんできたし、子供達には感謝だなあと思います。

ところが、忙しくも幸せな時間は長くは続かず、その後さらなるお手上げ事態が発生します。

父と弟の病気がほぼ同時にわかりました。父は進行性の病気、そして弟は処方薬の依存症でした。

晴天の霹靂のような事態に母は発狂寸前。私も双子育児の中どん底に突き落とされ、正直なところ何の呪いかと思いました。離れた実家で暮らす父の闘病は母が、弟については比較的近い存在だった私がキーパーソンということで、ダブル闘病生活が始まりました。

処方薬(睡眠薬)の依存症。あまり知られていない病気で、知り合いのお医者さんでも「そんなのあるんだ」というくらいの認知度です。私はここから、「依存症家族」としての生活を始めます。(つづく)


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