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ピアニストの脳を科学する

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ピアノの練習における指遣いと脳の関係

ピアノの練習における指遣いと脳の関係

脳の機能は全て解明されたわけではないのですが、脳の機能をイメージして、ピアノの練習をするほうが効果的だとおもいます。

人が意識すること

脳の仕組みをコンピュータで例えると、グリッド・コンピューティング。
複数の専用PCがあって、それらがネットワークで結ばれている。
意識化する専用PCはシングルコア、同期型のシングルスレッド。
なので、現在進行中の自分一人の意識しか作ることができない。

脳の構

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第三者から見たピアニスト

第三者から見たピアニスト

「ピアニストは、感受性豊かな芸術家であるとともに、高度な身体能力を持ったアスリートであり、優れた記憶力、ハイスピードで膨大な情報を緻密に処理できる、高度な知性の持ち主」
はたしでそうだろうか。

そうだとすると、私はピアニストとは名乗れない。
自身の練習における感覚を文書化しようとしている訳だが、練習の最終形としては、脳に記憶している訳ではなく、指に記憶している。気持ちよく弾いてる間は、脳を使って

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ピアニストの脳

ピアニストの脳

プロのピアニストとそうでない人の違い

・同じ演奏で比較すると、プロのピアニストは、活動する運動野神経細胞の数が少ない

・磁気で脳を刺激した際の反応
 一般人は物を掴む動きになる
 プロはピアノを弾くときのような複雑な動きをする

・小脳の細胞が50億個多い

・被殻は小さい(これが大きいと演奏がバラつく)

・11歳までの練習が有意な差を生む

https://note.com/bakerdo

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聴く能力

聴く能力

メロディーとハーモニー

作曲や編曲において、天から降りてくるということはあり得るのか。
0から創り出しているように思うが、それは、過去からの聞き取った音の影響や蓄積に依存する。そもそも0からなどあり得ない。

和音はコードの理屈(特にジャズ)があり、響きが感情を誘起する。編曲において、ムードを作り出すのは、主音に対して何度の音をいくつ重ねるかできまる。2つ3つといった音が同時になって響き合うこと

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話すように弾いている

話すように弾いている

 ピアノ弾きは、イメージした音を、手指や腕の動きに自動的に変換する特殊な働きが、脳と身体に備わっている。これは話すとき、口の動きや下の動きを詳細にイメージしなくても「どんな言葉を話したいか」イメージで口が自然と動き声になるのと同じ。

音を聞くと脳の聴覚野が活動する。それに加えて、ピアノ弾きは指を動かすための脳の神経細胞も同時に活動している。(指を動かしていないにも関わらず)

この回路は、トレー

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ピアニストの脳を科学する 古屋晋一 著 読書メモ

ピアニストの脳を科学する 古屋晋一 著 読書メモ

職場の先輩に貸していただいた本3/3冊目。

かなり面白い内容だった。基本的には簡単な読譜などの知識がある人向けだった。また、出来れば解剖学生理学的な人体への知識があるとより楽しめる。
私は就学時から1年強だけ、ピアノ教室に通っていた。練習しな過ぎて、先生から辞めたら?と言われ、傷つくでもなく「その手があったか!」と意気揚々両親に辞めるわ!と宣言した 笑
また、学部生院生時代の研究が生理学やバイオ

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ピアニストの脳を科学する

ピアニストの脳を科学する

最近読み終えたこの本。

もともと私はピアノを4歳から15歳の時まで習っていて、サッカーの次に続けた年数の長いものでした。始めたきっかけは自分でも覚えていないんですが、母曰く、ピアノ教室に通いたいと自分から言い出したそうです。

通い始めて数年経って、サッカーと並行して通い続けることの原動力になっていたのは「先生に怒られないように練習しなきゃ」でした(笑)

ま、そんな話は置いておいて。私は小さい

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