永里 優季

サッカー選手をやりつつ、サッカー分析もやってます。身体活動を通して考えたこと感じたことを文字にし、自己の解像度をあげ、サッカーと人生の解像度も上げていく。

永里 優季

サッカー選手をやりつつ、サッカー分析もやってます。身体活動を通して考えたこと感じたことを文字にし、自己の解像度をあげ、サッカーと人生の解像度も上げていく。

マガジン

  • 人物について語る

    私が感じる考えるその人物について語ります。

  • 2007年のノートを振り返る

    2007年(当時20歳)の頃に書いていたノートの中身を紹介。自分との葛藤、チームでの戦い、感情が溢れ出る記事になっています。

  • ロジカルアートフットボール

    フットボールをロジカルに、かつアート的な視点で考えるマガジン。

最近の記事

想像を超えた自分

#想像していなかった未来 今から未来を想像してみる。色んなことを想像する。直近の未来、数年後の未来、5年後の未来、10年後の未来。 20代後半までは想像していた未来が面白いくらいに現実となり、「未来においてこうなっていたいという自分を思考すれば、未来から導かれるようにその道を辿って実現できる」という感覚があった。 しかし、その方程式はある一つの出来事をきっかけに崩れ去っていく。 離婚私は24歳で8歳年上の方と結婚した。25歳までに結婚したいと想像していた私にとって、こ

    • 何のために闘うのか

      シーズン終盤入ってからは、チームの台所事情がより厳しくなってきている。 何かしら怪我を抱えながらプレーしなければならなく、プレー時間に制限がかかる選手、怪我明けの選手、怪我で離脱している選手。 私も足首を痛めていて、ここ数週間腫れと痛みが引かない状態でプレーを続けています。 練習もフルでトレーニングできなかったり、休み休み、ごまかしながら、試合の日にできるだけ良い状態で迎えられるように治療を続けながら最後は気合いでピッチに立っています。 普通だったら休んだ方がいいくら

      • 鮫島彩

        鮫島彩が現役引退しました。 もう4ヶ月も前になりますが、同い年が引退するのは特別な感覚になります。寂しい気持ち、リスペクトする気持ち、いろんな気持ちが込み上げてきました。 同い年として代表チームで一緒にプレーした時間はやっぱり特別で、あの時間がどれだけ特別なものだったのかということを感じながらプレーしている今、当時のことを懐かしむ気持ちにもなりました。 もう二度と味わうことのできない感覚 私とサメちゃんは特別仲が良いといった関係性でもなく、オフシーズンの間に会って遊ん

        • 自分に言いきかせるように

          自分の心や思考を整理したい、自分の現在地をしっかりと把握したいと思った時に取る私の手段は、「書くこと」。 頭の中で多くのことを考えている時と、心が何かを訴えている時は必然的に書くことが増える。 少しでも可能な限り考えていることと感じていることに近い感覚を文字にして抽出することで、やることを明確にしたり、目的をはっきりさせたり、選択や決断の指標にできるようにと、自分がしっかりと納得した形で生きられるような工夫はしている。 後悔しないかどうかで物事の決断をするのは難しいが、

        マガジン

        • 人物について語る
          3本
        • 2007年のノートを振り返る
          2本
        • ロジカルアートフットボール
          8本

        記事

          捉われのない人生を歩みたい

          サッカーを続けてきてもういくつ歳を重ねたでしょうか。多分ただ歳を重ねただけでなく、様々なことを重ねて今の私はこうして今もなおサッカー選手を軸にしながら生きていられているのだろうと感じています。 2023年になり、プロ選手としての歩みを始めて14年目に突入します(ベレーザでのデビュー戦から数えたら21年目)。 10代、20代の時ほど苦しい思いをしなくなり、30代に突入してからはよりサッカーも人生も楽しくなり、2016年からは日本代表から離れたことで、その為に着飾っていた鎧や

          捉われのない人生を歩みたい

          ただの生意気だった。それでも後悔はしていない

          現在、FIFAワールドカップ2022 inカタールが開催されていて、日本がドイツとスペインをグループリーグで破り、首位で決勝トーナメント進出を決めたところで、このブログを書き綴っています。 そんな気持ちに駆られるような心情にさせられたと言いますか。日本の躍進を嬉しく感じながらもある選手のインタビューでのコメント、それに対する周囲の反応を見ながら、2011年のW杯の時の自分を思い出していました。 正直、私にとってあの時のW杯に良い記憶はあまりありません。ワールドカップ優勝の

          ¥150

          ただの生意気だった。それでも後悔はしていない

          ¥150

          ボール不保持時に味方と相手に影響を与える

          サッカーはボールを持っていない時間が大半の時間を占めます。ボールを触るのは90分のうちにせいぜい3分くらいだろうか。それだけボールを持っていない時間が長いのであればこの時間の方がむしろ重要で、この時間に何ができるか?が、選手としての質を決めると私は考えています。 ボールを持っていない時に何を見て、何を考えているのか?その情報をもとにどのようなアクションを実行するのか? サッカーは極めて知的なスポーツだと思っていますし、それが必要とされる高度なスポーツだと捉えています。そう

          ¥300

          ボール不保持時に味方と相手に影響を与える

          ¥300

          より役割に徹する〜仕事をする際のスタンス

          仕事をする上で大切にしていることはなんですか?と聞かれたら、私はこう答えると思います。 役割といってもいろんな役割が存在すると思いますし、考え方次第では無限に作り出せるものだとも思っています。ただ、サッカーというゲームを構造的に捉えると、ルールやシステム、人材配置のされ方、そして各ポジションごとに必要な能力といったものが組み合わさって基本的な役割というのが決まっていると思います。 私の場合、この掛け算で自分の役割を自ら設定していきます。監督から具体的な役割を与えられる場合

          ¥300

          より役割に徹する〜仕事をする際のスタンス

          ¥300

          「言われたからやる」という姿勢を持たない

          A「どうしてそれをやるの?」(Why do you do that?) B「そう言われたから」(Because I was told.) 私はこのような会話を何度も耳にしてきました。言われたから、言われたから、言われたから・・・言われたからやるってなんなの?!と、その価値観を理解できずに怒り狂いそうになった時期もありました。 「言われたからやる」という姿勢でやり続ける限り、心の豊かさが感じられることはないし、いつまで経ってもそこに自分の自由意志はなく、誰かの奴隷で居続ける

          ¥300

          「言われたからやる」という姿勢を持たない

          ¥300

          説明可能な状態に自分を置く

          私は考えていることや感じていることを言葉にするのが昔から苦手で、誰かに質問されると無口な子どもでした。聞かれている間に頭の中で自分が知っている言葉を選ぼうとするけど、その言葉が思うように口から出てこない。 とにかく人前で喋らないで済む道を選択してきて、授業中も手を挙げて発言するなんてもってのほかだし、先生にさされないように前の人の背中に隠れて絶対に私のことを指名しないでくださいというオーラを出していました。 そんな私が少しずつ変わり始めたのは、16歳で日本代表に選出され、

          ¥300

          説明可能な状態に自分を置く

          ¥300

          キック【シュート編】〜ストレートインカーブ、インカーブ〜

          今回はキックの中でも【シュート編】ということで、ストレートインカーブとインカーブシュートに使えるポイントを紹介したいと思います。

          ¥300

          キック【シュート編】〜ストレートインカーブ、インカーブ〜

          ¥300

          あなたの価値は、あなたが決める

          「自分以外の誰かがあなたの価値を決める」・・・このような感覚を持つことは、市場経済世界に生きる私たちにとって、ごく自然の考え方なのかもしれません。 「マーケット」が価値を決める。 選手として、人材としての「値段」を移籍金や給料によって決められる。 まるで「数字」としての価値が「全て」のような考え方が蔓延るこの世界に、私は違和感を感じずにはいられません。 さらに言及すると、インターネットが発達した昨今においては、ソーシャルメディアのフォロワー数などの「数字」が多い人=価

          ¥320

          あなたの価値は、あなたが決める

          ¥320

          サッカーは競争ではなく闘争

          先日のTwitterでの呟きから。 先日のGotham FCとの試合で感じたことというか、それまでの試合とこの試合の自分の何が違ったのか?というのをちょっと考えていた。 これまでもこのブログでも様々な怒りや不満をぶちまけてきました。過去に書かれているノートの大半も、この怒りや不満で満ち溢れている。 そこから私のサッカーに対するエネルギーの根源は主にこの「怒り、不満」で成り立っているなと考え始めたのですが、ただ、自分が置かれている状況によってこのエネルギーが強く生じてくる

          ¥140

          サッカーは競争ではなく闘争

          ¥140

          サッカーは自己表現の手段でしかない

          ここ数年、モヤモヤがずっとありました。2020年のコロナ騒動が始まってからでしょうか。ずっと何かにモヤモヤしている自分がいました。 そしてそのモヤモヤが何だったのか、ようやく見えてきたような気がしたので、こうして書いてみることにしました。 正直、これを読むみなさんが何を思うのかは分かりません。もしかしたら何いってんだこいつって思うかもしれません(これまで沢山思ったかもしれませんが)。 でも、結局他人がどう思うかを気にしていたら、本当に自分自身が感じていること考えているこ

          ¥1,000

          サッカーは自己表現の手段でしかない

          ¥1,000

          仕事と人生における目的と手段

          資本主義的生き方は常に有事であり、競争し、成長するという定義が前提にあるので目的や目標を明確化しやすい。スポーツの世界も同様で、「勝つ」「結果を出す」という明確に定めやすい目標があるので基本的には有事的考え方になります。 ただ、これは仕事における考え方であって人生に対する考え方には当てはまりません。サッカーをしている瞬間はあるけど、人生はサッカーではない。 プロスポーツは社会が平時であることが前提で成り立つ職業だが有事的な考えが必要で、社会との接続性を考えた時にこの考え方

          ¥260

          仕事と人生における目的と手段

          ¥260

          コミュニケーションにおけるロジックと感情

          人と関係性を築いていくというのは、人として生きていく上での永遠のテーマだと感じているのですが、お互いの意見が対極的になっている時にその関係性を壊さずに落とし所を見つけて関係性をどう前進させていくのか?というところに難しさを感じています。 お互いの意見が南と北にあり同じ絵を描いていこうとするのですが、南半球と北半球で見える星が異なるように、お互いに見えている景色はそれぞれ違います。

          ¥140

          コミュニケーションにおけるロジックと感情

          ¥140