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【日記】2024.2.29~3.4

三連勤して、二連休だった。連勤は特に問題なく終えた。連勤最終日、歩いて浜松駅まで行き、新幹線で岡山まで向かった。乗車券を券売機で買い、スマホで乗り換え案内を見たら、まもなく発車だった。ホームにあがって、数分したところで新幹線がきた。予定していたのより一本早く乗れた。二十一時半くらいに岡山駅に着いた。栄えている東口ではなく、西口の方にあるCoCo壱でカレーを食べた。食後、西口の大通りを散歩した。そのあと東口の方のネットカフェに一泊した。
 連休初日は、出勤日と同じ時間に起床。飲み放題の自販機にあるカフェラテを飲みながら、漫画を読んだり、その日の旅の行程を確認したり、服を着替えたりして、七時にはネットカフェを出た。歩いて駅に行き、ロッカーにバックパックを預け、リュックを取り出し、駅近くのローソンでにぎりとお茶を購入し、駅広場でバス停を眺めながら、軽い朝ごはんを食べた。途中、写真をぱしゃぱしゃと写真を撮られていることに気が付いた。気のせいだろうと流していたが、人が広場に来る度にあたしにスマホを向けて写真をぱしゃぱしゃ撮っている。さすがに言ってやろうかと思ったが、ふと後ろを振り向いたら、桃太郎像があり、皆、それを撮っていたのだ。自意識過剰で恥ずかしくなった。8時ちょっと前の電車に乗って、四国へ上陸した。瀬戸大橋線には何度か乗ったことがあるが、車窓から見える瀬戸内海には毎回、目を見張るものがある。もう二度と生まれ変わらないのが一番だが、もし生まれ変わるのなら、次はこの瀬戸内沿いに生まれたい。そして、一つの土地に根付いて生きていきたい。一時間弱電車に乗って、宇多津の駅で降りた。そこから海沿いを一時間半、ただひたすらに歩いた。最初の一時間弱は国道を歩き、飲食店やらパチンコ屋やら、潰れたエロ本屋やらがあったが、残り三、四十分は、電車の線路の高架に沿って、イオンやら川崎重工やらの倉庫が立ち並ぶ味気のない道を歩いた。目的地は、瀬戸大橋のたもとの公園内にある、美術館だ。東山魁夷の美術館。八ヶ岳で白菜の仕事をしていたとき、本で知った画家で、いつかその絵を見てみたいと思っていた。到着して、チケット売場でチケットを購入し、すぐに展示室の方へ案内された。少しどこかに腰を下ろして、ぼけっとしながら一時間半の疲れを癒したかったが、その必要はなかった。絵を見ていたら、疲れがどこかへとんだ。主に画家のドイツ留学時のものと、北欧旅行のときのものが展示されていた。絵は暗い感じのタッチだったように思われるが、どこか幻想的で引き込まれるものがあった。個人的には、ドイツのフライブルクの教会の絵と、霧に包まれた北ドイツの湖と、森の絵が記憶に残った。館内はこじんまりとしていて、四十分程で全て見終わった。展示屋を出ると、小さなレストランがあり、その入り口にソファが置いてあった。そこで少し飲み物を飲んでいこうと思い、腰を下ろしたら、疲れがどっと出てきた。正面がガラス張りになっていて、そこから瀬戸大橋と瀬戸内の海が見渡せた。そのままぼんやりと景色でも眺めて休憩。十分程そうしたあと、物販コーナーを物色し、美術館を出た。歩いて五分くらいのところに砂浜があり、コンクリートの階段に座り遠く海の向こうに浮かぶ島々や、本州を眺めた。風が強くて、そんなにいれなかった。そのあと、また一時間半弱の時間をかけて、宇多津の駅まで戻った。駅に着いたらちょうど電車が行ってしまって、改札近くの椅子に座って本を読みながら、次の電車を待った。三十分待って電車が来て、岡山へ戻った。十四時ちょっと前に駅に着いて、早足で岡山城の方の商店街へ向かい、地元でわりと名の知れたカレー屋へ行った。ちょうどいい頃合いで入店したようで、並ばずに入れた。あたしのちょうどすぐあとに、四人程人が来て、彼らは外で並ぶことになり、そのうち後二人は、材料が切れてお帰りいただくことになったようだった。ずっと前から来ようと思っていた店だったので、運がよかった。カレーの方は、ザ・スパイスカレーという感じだった。食べやすくて、よかった。食べ終えたあと、近くに市民ホール?みたいなところがあって、そこに丸善があったので、一時間弱店を回った。探していた本はなかった。そのあと、商店街にある喫茶店でコーヒーとプリンを注文し、休憩をした。建物の二階にひっそりとある、昭和レトロな感じの喫茶店で、若者が多かった。本を読んだり、音楽を聴いたりしていたが、途中、疲れが身体中を襲った。が、まだ動けそうだった。十七時ちょっと過ぎに店を出て、また一時間半程時間をかけて歩いた。泊まったネットカフェに置いてあった、岡山のおいしい店100選という本に載っていたスパイスカレー屋へ行こうと思ったのだ。本に掲載されていたカレーは、見てて旨そうに思えた。途中、スーパーとBOOKOFFに立ち寄りつつ、住宅街や国道や田んぼ道を通っていき、十八時半過ぎには店に着いた。これまた着いたら客でいっぱいで、二時間後の予約席の椅子を一つ、カウンターに移動させて、席を作ってくれた。あたしが席についてすぐに、新たな客が来たが、彼らは待つことになった。この日はほんとに運がよかった。混んでいたのでカレーが出てくるまでそこそこかかったが、味はあたし好みのスパイシー加減で鶏肉もよく煮込まれていて美味かった。店員さんも穏やかで優しそうな印象だった。岡山で暮らしていたら、定期的に通っていたかもしれない。19時半くらいに店を出て、また住宅街を挟んだ狭い道と、地方によくある広い国道を四十分程歩いて、スーパー銭湯へ行き、ひとっ風呂かました。以前に岡山へ来たときも、ここへ訪れたが、たくさんあるシャワーで、どこも出が悪い。インドを思い出した。あと、やたら学生が多く、女とやりてえ、という話をよくしている。この日は一日歩きまわったので、湯船のなかで脚をよく揉み、しつこいくらいにジェット風呂に当てた。一時間程湯に浸かり、また四十分くらいかけて、岡山駅へ戻った。ロッカーでバックパックを回収し、また同じネットカフェで一泊した。歩き回ったのでよく眠れた。
 二日目も、初日と同じ時間に起きた。飲み放題のカフェラテを飲みつつ、この日の行程を頭のなかで思い描いたり、本を読んだりして、一時間程過ごした。七時頃にネットカフェを出て、例のごとくバックパックをロッカーに預けて、駅のコンビニで飲み物とにぎりを買って、駅の通路の椅子に座って、軽めの朝食をとった。そこから高速バスのロータリーが見下ろせて、大阪行きのバスを見送った。また電車で瀬戸大橋を渡って、宇多津の駅へ向かった。乗車時刻は前日と同じで、平日なので通勤通学のひとたちで車内は少し混んでいた。瀬戸大橋からの瀬戸内の眺めを、目に焼き付けるようにして眺めた。9時ちょっと過ぎに駅に到着して、駅近くの大通りにあるスーパーのATM で金を下ろし、歩いて数分のところにある海を見てぼんやりとした。そのあと、水族館へ行った。二〇二〇年にできたばかりの新しい水族館で、スマホで魚の名前を確認できるスタイルらしく、魚の種類の標識はなかった。天井が水槽になっていて、下から遊泳するハンマーヘッドシャークを眺められることができ、水槽を見上げなから、考え事をした。水族館や動物園、美術館は考え事をするのに適している。気が付けば、一時間半ちょっと滞在していた。水族館を出て、また海を見てぼんやりしたあと、駅までの帰り道にあった日乃屋カレーで昼食をとった。正午頃に宇多津駅から岡山へ戻った。駅にある土産物屋で黄色餡の入ったマシュマロや、白桃のラングドシャを買ってロッカーからバックパックを取り出し、そのまま新幹線で浜松へ帰った。駅から職場の駐車場まで三十分歩き、帰りにガソリンスタンドへ寄った。いつも行くところだが、車が異様な列をなしていて、スタッフの数も異様に多く、元気だった。列の長さに萎えたのと、まだぎりぎりガソリンがもちそうだったので、給油せず帰宅した。家に到着したとき、十八時を回っていた。今回も、いい旅だった。

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