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『レトルトカレーたった1つで成功する! 企業も地域も個人も実はやっているブランド戦略』第1章・無料全文公開

3月15日発売の書籍『レトルトカレーたった1つで成功する! 企業も地域も個人も実はやっているブランド戦略』より、第1章「レトルトカレーは企業・地域・個人のブランディングに最適!」を全文公開!

■レトルトカレーをブランディングに活用しない手はない

 地域・企業・個人には、それぞれ課題があります。

まずは、地域から見てみましょう。少子高齢化が叫ばれてから、すでに20~30年ほど経っていますが、多くの地域が打開策を見いだせていません。まちおこしをしようと、全国の自治体でさまざまな施策が盛んに行われていますが、成功しているのはほんの一握りです。

また、2020年春ごろから続く新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、リモートワークの普及や地域の活動を見直す動きも増えていますが、まだはじまったばかりの段階で大きな潮流とは言えません。

このままいくと、消失してしまう地域がますます増えていくことが危惧されていますが、そのような課題を解決するためのひとつの切り札が〝レトルトカレー〟というわけです。

なぜ、まちおこしのカギになるかというと、地域の名産品を食材として使用すれば、必然的に名産品のアピールになるからです。

加えて、カレー店はもちろん、その他の飲食店や小売店などもレトルトカレーの開発や販売に参加でき、それぞれが売上アップや経営の安定化を図れますし、地域全体の経済の活性化にもつながります。

たとえば、横須賀には知名度が高い海軍カレーがあり、レトルトカレーも大ヒットして全国的に売れています。

札幌スープカレーは、地元企業が多くのレトルトカレーを発売して地域が活性化していますし、北海道を代表する調味料メーカーのソラチでは、スープカレーのスープのみの商品を発売したところ、500万個を超える大ヒット商品となった事例もあるのです。

■企業の新規事業や社会貢献事業に貢献する

地域だけでなく、企業も同様にレトルトカレーがブランディングにつながります。

たとえば、売上を伸ばすために新規事業を推進していきたいとなっても、地方の中小企業にとってはハードルが高くなります。一方、大企業にとっても新規分野の開拓はなかなか難しいですし、新規事業のアイデアはそう簡単に出てくるものではありません。

しかし、レトルトカレーは費用面も含めて手軽に開発できますし、商品コンセプトの方向性や売り方を間違えなければ事業化することができます。

「食品だから、うちの会社には関係ない」と思う方もいるかもしれませんが、食品に関係のない企業でも市場に参入でき、実際に自動車メーカーや住宅メーカー、ガス会社、通信会社、リサイクルショップなど、多岐にわたる企業がレトルトカレーを開発しています。

何かのイベントがあった際のノベルティとして、一時的に開発することも可能です。

企業でも地域でも、何かを広く知らしめたいとなったときに、ノベルティグッズを制作したりしますが、別の予算を立てることになるため負担が大きいです。

たとえば、とある会社では、タオルや鉛筆など、さまざまなノベルティを毎回企画して配布していたのですが、その都度アイデアを出さなければいけませんし、費用面も含めて相当な負担がかかっていました。しかし、自社でレトルトカレーを作ることによって、いろいろなノベルティを作る必要もなくなり、考える時間や費用面で節約につながった事例が多くあります。

さらに、社会貢献事業として、地域の活性化を図ることもできるでしょう。
たとえば、形が悪かったりして出荷できない野菜が多かったり、肉にしても端のほうが使われずに残って大量にゴミが出てしまうことがあります。しかし、カレーであれば形関係なく野菜を投入できますし、肉も細かく砕いて挽肉にして使うこともできますよ。

このように、廃棄される食材を減らすことにつながり、SDGsの観点からもレトルトカレーは優れているのです。

■個人事業主にとっても武器になる

企業と比較して経済面や信用といった観点で、弱い立場にある個人事業主にとって、「自分をいかに売り出していくか」といったセルフブランディングは、とても重要です。今はツイッターやインスタグラム、ユーチューブなどを利用すれば、自分自身で情報を発信でき、誰もが自分のメディアをもてる時代です。それらをビジネスに活用している方が多いですが、中身がないのに頻繁に投稿しても無意味であり、「何を発信するのか」が重要になります。

そこでコンテンツとして活用すべきなのがレトルトカレーです。

自分の売り出し方がわからないという方でも、レトルトカレーであればインパクトがありますし、そもそも作ろうなどという発想は、普通は出てきません。つまり、セルフブランディングが容易にできるだけでなく、他との差別化ができ、副収入を得ることもできます。

知り合いの料理研究家や歯科医師の方なども、レトルトカレーを開発して成果を上げていますし(料理研究家は健康にこだわっているので、地域の野菜を使用したカレーを開発。歯科医師は歯が黄色くならないカレーを開発)、もっとレトルトカレーを積極的にブランディングに活用していくべきだと思います。

《レトルトカレーを事業化するメリット》

地域から企業、個人事業主まで、レトルトカレーを事業化するメリットを端的にまとめました。

1.新規事業として参入が容易。しかも、カレーは〝国民食〟として親しまれ、日本の食卓に浸透しているため、事業の認知がされやすく取り組みやすいです。アイデア次第では大ヒットする可能性もあり、飛躍的に事業を拡大することも夢ではありません。

2.レトルトカレーを販売することで、流通を通して自社および商材の認知度アップにつながります。

3.メディアに取り上げられやすく、広報PRのコンテンツとして有効です。広告を出稿すると金額の負担が大きく、効果を求めるには継続していくことが必要となりますが、PRであれば費用がかかりません。テレビや新聞に取り上げられれば、売上はもとより、企業や商品への信用度もアップします。

4.ノベルティとして自社の販促ツールになり、ムダなノベルティを制作する必要がなくなります。カレーは〝国民食〟なので、老若男女に受け入れられやすく、喜ばれるノベルティになるでしょう。

5.社会貢献事業として自社の関係する地域食材を入れることで、地域振興に寄与することが容易です。

6.食材のあまりを活用してレトルトカレーを製造することで、持続可能社会にも寄与できます(SDGsとして食品ロスにも貢献)。

いかがでしたか。「地域を盛り上げたいけれど、どのようにまちおこしをすればいいのか、わからない……」と悩んでいる方も、企業の売上アップを図るために日々苦労されている方も、どうにかして自分をアピールしたいけれども、コンテンツがなかった個人事業主の方にとっても、これだけのメリットがあるレトルトカレーを、ブランディングに活用しない手はありません。

コラム ◎なぜ、レトルトカレーに着目したのか?

私が企業・地域の活性化やブランディング、まちおこしなどにレトルトカレーを活用している理由は、数多くの成功体験にあります。「ご当地レトルトカレー」がほとんど知られていない時代に目をつけ、「レトルトカレーミュージアム」を開設するやいなや、レトルトカレーのブームを巻き起こすことに成功しました。

以来、レトルトカレーの開発依頼や、売れない商品の再生依頼が全国から殺到し、プロデュースに携わったところ、数多くのヒット商品を生み出すことができました。私はカレー業界において、カレーメーカー、スパイス商社、カレー店、外食産業、小売店など、日本全国に多彩なネットワークを形成し、カレービジネスを精力的に推進していますが、そういった日々の活動も成功につながっていると思います。

もちろん、ヒットを生み出すためには、誰よりもレトルトカレーを知らなければなりません。私はこれまでに、1万品以上ものレトルトカレーを試食していますし、開発アイデアを捻り出すうえで、多くの商品を知っていることは最低条件です。

レトルトカレーの可能性は計り知れません。調査会社のインテージによると、2017年には、カレーの市場規模で、レトルトカレーがルーカレーを初めて上回りましたが(レトルトカレーが461億円、ルーカレーが456億円)、これは衝撃的でした。製造が大手企業に限られるルーとは違い、レトルトは中小企業でも参入しやすいことも大きな要因だと思います。

ただ、私がこれまでレトルトカレーに携わってきて、成功体験ばかりではありません。開発や販売が難しいことも痛感しています。

前述しましたが、あらゆる具材の商品が毎年500品ぐらい市場に登場して活性化している一方、500品ぐらいは売れなくて市場から去っているのです。

地域のまちおこしで全国を訪問すると、日本各地で、製造したレトルトカレーが売れ残り、販促用に作った幟やポップなどが埃をかぶっている実状を見かけ、愕然とします。

日本で唯一ともいえるカレープロフェッショナルの育成機関のカレー大學を開校した理由は、「売れるレトルトカレーを作るために、しっかりと学べる場が必要」だと考えたからです。市場に参入しやすく簡単に開発できるので、まちおこしの一環としてレトルトカレーを作ることも多く見受けられますが、まったく売れないケースも多いです。

それでも、売れて町が活性化したり、企業のイメージがアップしたり、新規事業として新たな収益源になったりすると、関わった皆さんに喜んでもらえますし、私自身も、社会に対して少しでもお役に立てたかなという実感があります。

レトルトカレーは地域を活性化し、企業のブランディングや業績アップにも貢献できる、無限の可能性をもっているのです。私はもっと多くの人に、その開発と販売のノウハウを広めていきたいと考えています。

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第1章はここまで!
続きを読みたい方は、各電子ストアにて3月15日より随時発売になります。ぜひお買い求めください。
下記リンクはAmazonストアでの商品ページになります。書籍の詳細と目次もこちらからご覧になれます。
書籍『レトルトカレーたった1つで成功する! 企業も地域も個人も実はやっているブランド戦略』

■電子書籍版(Kindle)

■ペーパーバック版(紙)

■書籍情報

広告、ウェブ、SNSなどを駆使しても、うまくいかなった方へ。
レトルトカレー1つでブランディングできることを知っていますか?
ブランディングに効果的な「レトルトカレー」を作ってみましょう!


レトルトカレーの市場は2011年から急拡大し、500億円市場です。今やルウの市場規模を上回る巨大市場を形成しています。市場に流通している商品は、ノベルティや個人ユースなども含めると5千品目以上にのぼります。

なぜ、それほど多く出回っているか。その大きな理由のひとつが、「カレーと接点がなさそうな住宅メーカーや自動車メーカーも、レトルトカレーを販売できる」といった、参入障壁の低さです。私の知り合いの歯科医師や主婦も作っています。どのような業種の企業でも、個人でも参入できるのです。参入を希望する企業は推定1万社を超えるとも言われており、今後もっと増えていくでしょう。

「なぜ、ブランディングに効果的なの?」と疑問をもたれると思います。
その答えは、たとえば次のようなことが挙げられます。
●まちおこしに取り組み、全国的に有名になり、観光客が増えた市町村
●新規事業を起こし、毎年数十万個を売り上げ、一事業として軌道に乗った企業
●名刺替わりに活用し、多くの仕事を受注した専門家

本書では、どのように進めていくかの開発フローをはじめ、販売戦略や価格の考え方、商品アイデアの出し方、成功事例や開発者に聞く成功の秘訣を交え、「売るためのメソッド」を余すところなく徹底解説しています。

【目次】

第1章 レトルトカレーは企業・地域・個人のブランディングに最適!
第2章 なぜレトルトカレー販売が飛躍させるのか? ブランディング法のメリット
第3章 企業・地域の特性や戦略などに沿った開発方法
第4章 競争で勝てる製品コンセプトとパッケージデザインの重症性
第5章 売れる商品と売れない商品は何が違うのか
第6章 地域まちおこし、企業アピールに成功したレトルトカレー列伝!
まとめ レトルトカレーをつくってビジネスに変革を!

■著者プロフィール

井上岳久

株式会社カレー総合研究所 代表取締役、カレー大學 学長
商社勤務や横濱カレーミュージアムの責任者を経て、コンサルタントとして独立。2008年に株式会社カレー総合研究所を設立。
カレーミュージアム時代の2002年に全国初のレトルトカレーミュージアムを立ち上げ、現在のレトルトカレーブームの先鞭をつける。プロデュースしたレトルトカレーは300品を超え、監修やアドバイスなど開発に携わった商品は軽く1000品を超える。その大半が販売目標数を大きく上回るヒット商品になっている。レトルトカレーのバイブル『日本全国ご当地レトルトカレーカタログ』(株式会社ダイアプレス)を監修。

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