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手軽にノリの良さを味わえるように作りました。
ヘドバン動画をつくるとき等活用してください。
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たるみゃきゃぷるわいぴゃあ
わたしの言語群にたるみゃきゃぷるわいぴゃあというものがあって、分解するとたるみゃきゃとぷるわいとぴゃあになる。
この3語で特に重要なのがぷるわいで「二つを結びつけるその接合部」を意味する。
例えばコンクリートの上に立つ人がいたとして人はたるみゃきゃでコンクリートはぴゃあ。足の裏とコンクリートの接する部分がぷるわいである。裸足なのであれば足裏の皮の接した部分がぷるわいとなり、靴をはいている
クォーツは言った(2)
彼はおしゃべりだった。わたしが裁縫をしていても、草刈りをしていても、テレビを見ていても、ずっとしゃべっている。それが、返答を期待した言葉の投げかけだったのかは今になっては分からないが、ただ彼が言葉を発することを好んでいた事実は動かない。
そういえば、彼が静かになる場所がひとつだけあった。台所である。
台所、といってもそれはシンクの上とか、食卓の上ではない。台所にある窓のへり。窓の向こうには、
たったひとりのアイビーフルート
昔から手に対して嫌悪感のようなものがあります。
手はとっても便利だし、わたしにとって必要不可欠な身体なのですが、無くてはならない、代替不可能であるその唯一さが重ったるくて煩わしいのです。だからといって失いたいわけではないけれど、だけど、なんだか、手という素晴らしい身体に頼って生きている自分はなんて弱いのだと、恥ずかしくなる。
面の世界、線の世界、点の世界、次元を逆行していく夢を見るような
プレートの観測 《果てしない道のりと証言のまとめ》
**夏に ** 木陰に入ると小人が倒れていた。どうやら強い日差しに当てられたらしい。丁度凍らせたペットボトルを持っていたので、それを背に寝かせてやった。しばらくすると寝息を立て始めた。僕も疲れたので少し眠ることにしよう。緑に透ける太陽が眩しい。まぶたにかよう血液が高鳴っている。
**黒豆 ** その小人は夕食の卓袱台の下に突然現れたのでした。台の脚に身を隠し、こちらをじっと見つめてい
あいをしらないがぁる そのに
冷気にあてられた末端はもうよみがえらないのです。
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じりじりと痺れる指先にあったのは頬。やわらかい弾力、おいしそうだなあ、透きとおっている。口の中によだれが溢れてくる。指を一本、二本、三本ーー触れる面積が少しづつ増えると体温もさがるような気がした。こんなに奇妙な出会いは初めてだったけどずっと前から決められていたことだということだけは確信できた。おはよう、記憶の彼方にある名前を
あいをしらないがぁる そのいち
トム子はすてごをひろった。かんかんでりの日、ひんやりつめたいあの子をひろった。
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夏の日、あせだくになりながら家路につく。なんにもやってない、もってない、退屈な女の子だから、今日は教科書だって学校の机においてきちゃって、なんも入ってないかるーいカバンを振り回しながらコンクリートを蹴る。
−−かえったら麦茶、むぎちゃ。
右足も左足も宙に。るんるんびーとがトム子の胸でお
枯れた花束を大切に抱える男
車の中にいた男は花束を抱えていた。
その花束は見事に枯れている。水分は抜けきって、乾いている。
男は枯れた花束を大切そうに両の腕で包みこんでいる。
私は我慢ができなくて、車の窓ガラスをコンコンコンと叩いた。
男はこちらに気づいたようで、ゆっくりと窓ガラスがさがっていく。
「はて」
「ご主人、わたしはいてもたってもいられなくなってしまって、大変失礼だとは承知の上でね、こうやって貴方の車の窓ガラスを叩